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「探検とは想定外の現象を発見することにある」



目次
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〇前書き   「川喜多二郎の探検」
〇本文    「イノベーションの秘訣は異質な考えや行動を観察する」
〇編集後記 「郵便馬車を何台つないでも鉄道は作れない」
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いつもお読みいただきありがとうございます。


令和6年1月10日水曜日メルマガ配信します。



〇前書き   「川喜多二郎の探検」

■以前にも紹介したが
川喜多二郎によると
研究活動には３つの科学

他人の経験からの知識を利用する「書斎科学」
体験や観察から知識を得る「野外科学」
仮説をつくって現実に適用し検証する「実験科学」

の内、野外科学が最も重要である。

■「野外科学」は現地現物を観察調査することであり
推論洞察を経て方向性や戦略を練ることである。

文献や資料など理論化されたものには
理論に合わない異質な現象を切り落とす。


発想の肝は野外科学という
現場現実観察、認識の元で洞察を得ることである。

■多くの人がの望むこと、
現状で満足していること
当たり前に思っていること

それの逆を行く例外の人が偶にいる。


探検とは想定外の現象を発見することにある。




〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「異質な考えや行動を観察して見る」

「デザイン思考が世界を変える」(テイム・ブラウン、千葉敏生訳早川書房、2019年）」より
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■デザインチームは自分たちがデザインする製品を利用する
顧客や潜在顧客を観察するため
外出し現場を観ることに時間を費やす。

人々の生活、仕事、遊びの場に赴くことが
人々のニーズを知る唯一の手立てなのだ。

集中的な観察機関を設け
人々のすることしないことを観察し
言うこと言わないことに耳を傾ける。


■誰を観察するのか、
どのような調査手法を用いるのか、
集まった情報からどんな洞察を得るのか。

観察から解決に向けて総合するのは
いつから始めるのか。

観察が十分なのか、まだ不足なのか、
情報量は十分か、情報の質はこれでいいか。

観察する人々は他にいないか。


■最も一般的な普通の人々
正規分布の中央に位置する人々だけでは
現状を再確認するだけで
意外な洞察を得ることはできない。

変わった性癖のある
異なる生き方、異なる考え方、異なる消費者習慣を持つ
エクストリーム・ユーザー（極端な利用者）
が潜んでいる可能性を無視してはいけない。


■マニア、奇人変人と言われる人と付き合うの
つかれるが人生は間違いなく面白くなる。

異質な考え行動を観察して見る。

家庭用キッチン用品の新しいデザインにおいて
両極端のユーザー、
子供とプロのシェフ
を調査した。

末端にいる人々の極端な要求に注目することで
調理用品に柄を取り付けた製品ラインを生み出した。

泡だて器、フライ返し、ピザ・カッターなど
飛ぶように売れている。


〇編集後記（郵便馬車を何台つないでも鉄道は作れない）

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
シュンペーターの言葉に
「郵便馬車を何台つないでも、決して鉄道を得ることはできない」
というものがある。これは「既存事業の延長線上では、
画期的なイノベーションは起きない」という意味で、
またイノベーションには異質なことの新しい組み合わせで起こるとい
原理がある。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
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