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第808号
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「グローバルビジネスとグローバルサプライチェーン」
目次
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〇前書き 「ユニクロのグローバル・サプライチェーン」
〇本文 「グローバルビジネスは国境を越えたサプライチェーンマネジメントを必要とする」
〇編集後記 「グローバルサプライチェーン」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和6年1月24日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き 「ユニクロのグローバル・サプライチェーン」
■「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは
原材料の調達までを含むサプライチェーン(供給網)の
システムを構築し、世界でビジネス展開しています。
最上流にあたる原材料の調達から縫製、物流、販売店舗まで
サプライチェーンを自社で管理する。
多国籍に最適地を選択する中、
欧米中心に関連の規制が強化される中、
供給網の透明性を高めて商品を安定供給する。
■指定した産地から原料を調達し、
トレーサビリティー(生産履歴の追跡)を確保する
独自の仕組みを構築した。
取引先の紡績工場が持つ原材料の情報を出してもらい、
ファストリの情報システム基盤に連携させて、
随時、パソコンなどで流れを追えるようにした。
■まず使用量が多い綿素材の調達から着手し、
今後はカシミヤやウールなどの他の素材についても、
農場や牧場などを指定して生産履歴の透明性を高めて
商品の品質も向上させる。
■無駄なものをつくらない、
無駄なものを運ばない、
無駄なものを売らない。
究極のサプライチェーンの構築です。
日々、世界中から集まる情報の全てをお客様起点の発想で捉え直しながら、
「お客様の欲しいものが、いつもある」という商売の基本を、
世界で初めて実現するために
挑戦を続けている。
■さて、
本日のテーマ
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「グローバルビジネスは国境を越えたサプライチェーンマネジメントを必要とする」
(「明日を支配するもの:21世紀のマネジメント革命」
P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)より
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■かってはマネジメントの対象は国境で制約されていた。
昔ながらの多国籍企業の概念は
本国で研究開発し、海外拠点で生産販売する場合は
本国でマネジメントしていた。
経済の現実と政治の現実は一致していた。
■買ってイタリアの自動車メーカーフィアットが
本国のイタリアで生産しながらも
オーストリアではウイーンのフィアットが生産していた。
オーストリアの方が生産規模も市場も大きかった。
フィアット・オーストリアにとっては
フィアット・イタリアが親会社だった。
設計以外は独立した経営だった。
■医薬品やIT産業のような
第二次世界大戦後伸びた産業では
国内事業と国際事業の区別はない。
国境を越えて研究開発、設計、エンジニアリング
、試験、生産、マーケテイングを
行うグローバルなサプライチェーンシステムを
構築している。
■それぞれの国で得意とするものを担当している。
かっては多国籍企業にとっては
経済の現実と政治の現実は一致していた。
国が経済単位だった。
今日のグルーバル企業は国はコストセンターに過ぎない。
〇編集後記(グローバルサプライチェーン)
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グローバルサプライチェーンは
製品の原料調達から消費活動までに至るサプライチェーン全体を、
国内だけではなく海外拠点も含めて最適化する仕組みです。
グローバルサプライチェーンでは国内と海外で
生産・販売の関係者が情報を共有し、
サプライチェーン全体の計画は常に最新の状態が保たれます。
その効果は大きく、グローバルサプライチェーンの展開によって
あらゆる計画の時間とコストを最適化し、在庫を最小にしながら
機会損失のない、財務上さまざまなメリットをもたらします。
また、顧客の要求に対して利用可能なリソースを
国内外に分散させることで、さまざまな制約があったとしても
複数の選択肢から最適な条件を選択できるようになります。
(ASPROVA)
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そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
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