◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第785号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「マネジメントの対象は生き物のシステム(社会生態系)であり部分ではなく全体である」
目次
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〇前書き 「マネジメントと専門家」
〇本文 「異分野連携のプロジェクトチーム」
〇編集後記 「部分最適と全体最適」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和5年8月16日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き 「マネジメントと専門家」
■知識労働の時代にあって専門家の重要性が高まっていますが、
ドラッカーのマネジメント論の中に「専門家」についての注目すべき観察があります。
例えば
・専門家は必要な道具を持っているがそもそもその専門が必要なものかどうか問わない
・生産性とは機械や道具や手法ではなく人の姿勢(心)である
・専門知識は社会活動の中心的資源あり、
組織の目的は専門知識を結合して行動を生むことにある
つまり
専門家であることだけが成果をもたらさない。
目的と専門を結合するマネジメントが必要である
■さらに現代のマネジメントの常識と言えるテイラーの
科学的管理法についての専門家万能の風潮に対しても
警告もあります。
科学的管理法では1時間当たりの生産性を最大化できても
500時間当たりの生産性を最大化できない。
科学的管理法の盲点は、計画と実行を分解し、
命令する人間と実行する人間を分離した。
テイラーの科学的管理法の作業分析はどのようにしてするかの問いであり、
この仕事から何を期待するかの問いではなかった。
■専門家は自分の専門分野での部分最適に邁進する。
一方で「部分最適の総和は全体全体最適にならない」
という格言があります。
つまり全体を部分に分割しても全体の問題は解決できない。
組織や社会は生き物である。
パンは二分割しても価値があるが
赤ん坊をに分割しての死骸という物質があるだけである。
マネジメントの対象は生き物のシステム(社会生態系)であり
部分ではなく全体である。
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「異分野連携のプロジェクトチーム」
「デザイン思考が世界を変える」(テイム・ブラウン、千葉敏生訳早川書房、2019年)」より
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■今やデザインは幅ひろい問題に対応するようになっており、
イノベーション・プロセスの上流に移動し始めている。
デザイナーが心理学者、エンジニア、
科学者、ビジネスの専門家、マーケテイング専門家、ライター、
映画製作者と協業するのは日常的な光景である。
新製品、新サービス、新ビジネスの開発は
異分野連携の巧拙が成果を左右する。
■経営学修士(MBA)達が学問の垣根を越えて
美術家や経営者であるCEOやCFO、CTOと
協力しあい、活動や任務の境界は
ますます曖昧になってきている。
「いかなる個人より全員の方が賢い」
という格言があるそうだが
日本の「3人寄れば文殊の知恵」
に相当する。
■3つのイノベーションの空間
着想、発案、実現のすべてに関わることが求められている。
それぞれの専門分野に自信を持ちながら
その垣根を超える心構えを持つことが求められる。
このようなプロジェクトメンバーを集めることが
課題である。
■そのためには
マッキンゼー・アンド・カンパニーによって有名になった「T型人間」
でなければならない。
縦軸には
ITの専門家、生産の専門家、機械工学の専門家としての
明確な専門家としての能力に加えて
横軸には
他分野デザイン思考家として
他分野の知見を理解し複雑な問題を解決しなければならない。
MBAを取得したアーテスト
心理学を学んだ建築家
マーケテイングの経験を持つエンジニア。
分野の垣根を越えて共同作業する資質をも垣根を越えた
人材を必要としている。
〇編集後記(部分最適と全体最適)
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生産と販売はそれぞれ全体の部分である。生産の部分最適は
品質、コスト、納期(時間又はリードタイム)のQCDですが
販売の部分最適は売上である。
大量生産で生産最適に走ると在庫が過剰になり、
販売最適に走ると在庫過剰になり、どちらも過剰在庫になり
企業全体のキャッシュフロー悪化させ経営危機に至る。
全体最適とは需要に連動する生産にある。
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SCMとは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/m0awl6q162oe4n7vn5xvD
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/m0awm6q162oe4n7vn56YU
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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