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                   第748号
     ★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★ 
     
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆



「精神性を大事にする日本の伝統は絶やすことなく持続したい」


目次
…………………………………………………
〇前書き  「マネジメントの違い:西洋の確率統計論ではなく日本の微積分論」
〇本文  「日本人の学習は単に技能習得ではなく精神的安定を求める」
〇編集後記「最適化とカイゼン」
…………………………………………………



いつもお読みいただきありがとうございます。


令和4年11月30日水曜日メルマガ配信します。


〇前書き「マネジメントの違い:西洋の確率統計論ではなく日本の微積分論」

■ドラッカーの社会生態学論をベースに
マネジメントを論じている内に、
日本的思想に通じると分かりました。

ドラッカーが
日本絵画を西洋画と比べて幾何学と位相数学とに比喩で
対比したのを真似て
西洋的マネジメントに対して日本のマネジメントを論じてみます。

西欧の確率統計論に対して日本は
動的変化の微積分論で表現されろのではないか
というのが僕の私見です。

どういうことか?

■日本のものづくりにおいてカイゼンの目標は
品質向上と在庫削減の追求に特徴があります。

欧米ではシックスシグマのように確率的に
僅かでも不良は仕方ない現象とする前提があるけど
日本はZD(不良セロ)を目標とする。


また欧米では安全在庫は品切れを確率で
僅かでも品切れを許す前提があるけど
日本は在庫ゼロを目指す。


■品質向上も在庫削減のカイゼン活動に終わりはない。

とことん原因と探る「何故を五回」をモットーとし
因果関係を追及する。

微分積分はニュートン力学であり
変化には速度があり加速度があり
加速度には何らかの力(真因)があるとする。

ドラッカーの見る日本人の学習は
現場主義であり終わりがない。

到達点を決めないのは日本人の精神性の現れかもしれないと。

現実は部分ごとに完成するのではなく
永遠に完結しない全体がある。

精神性を大事にする日本の伝統は絶やすことなく持続したいものです。



■永遠に完結しない全体最適を目指すのが
「インテグレーション」であり組織や社会の
マネジメントの重要なテーマです。


個々を理解するためにバラバラに分割した要素を
目的のために統合設計するインテグレーションは
自分の事しか考えない内向き思考から

他者や全体を俯瞰する外向き思考へシフトする
ことで可能となります。

組織や事業をデザインするインテグレーション能力を
磨く必要があります。


■第11回「今岡ドラッカー塾」ご案内:2022年12月3日土曜日午後14時

お詫び:11月最終土曜日の予定を1週間後ろ倒し変更させてい頂きます。


テーマは「インテグレーション・マネジメント:分析から統合へ」


ドラッカーは
「科学的管理法で分解することを学んだ以上は
統合設計することを学ぶ必要がある」
と言いました。

分割された部分最適を統合しても
全体最適にはならない。


統合の意味、統合の哲学を学びましょう!




<内容>

1.ドラッカーの統合思想
 科学的管理を超える、仕事の統合、イノベーション事例

2.トヨタ式生産システムの本質
和(つなぎ)、自働化、平準化、統合の同期化、ある化粧品会社の破綻事例

3.ゴールドラット博士のTOC(制約理論)
業務細分化とストックポイント、二律背反の解消、TOCの経営指標、
シンクロナイズのシュミレーション

4.プロジェクトマネジメントとCCPM
知行合一の陽明学、プロジェクトマネジメントの3つの目標、
プロジェクト遅延の原因、バッファーの意味、クリティカルパス



詳しくは

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i1ur1k024b1ju05c8M

■場所アクセス:〒164-0011東京都中野区中央5-3-11ロイヤルプラザ中野606

丸の内線新中野駅徒歩2分荻窪方面出口でて杉山公園交差点から中野通りを北に1分左側柴田屋酒店の隣
今岡の携帯番号090-2538-7867

■対面受講料(講義後カフェ懇親会付)

各回スポット5000円 以下の口座にお振込みの上
申し込みフォームに名前、アドレス、申し込み区分を記載の上本メール返信して下さい。

<振込口座>

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
(普通)口座番号 5324740
口座名義 株式会社21世紀ものづくり日本
 

オンラインZOOMのみでのご参加も可能です。
 
■お申込みフォーム
お名前:
メールアドレス:

参加動機、キャリア等自由記述:



詳しくは

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i2ur1k024b1ju05mkK


■さて、
本日のテーマ
==============================
「日本人の学習は単に技能習得ではなく精神的安定を求める」
(日本成功の代償:日本美術を通してみた日本、P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
==============================

■日本社会は欧米化が進んでいるように言われているが
ドラッカーの洞察による日本人の精神性は
残っていると思います。

達磨の絵を描いた白隠のように
技巧ではなく精神性と緊張感は日本特有である。


■達磨はキリストや仏陀と違って
至高の存在(神)ではなく生身の人間である。


白隠は自分の努力によって
自分の内部に精神的完全性を求めた。

知識でもなく力でもなく世間的成功でもなく
自律心、自己満足(優越性)を中心に置く。


■西洋でも中国でも学習は自分のキャリアのために
行う努力であるが
日本人には生涯学び続けるという文化がある。

禅では人間はすでにできていることを
もっと良くできるよういするために学び続ける。

達磨を描き続けたら
意のままに描くことが出来るまで続ける。


■日本の工場でのカイゼンは継続的であり
完成という概念がない。

日本の人間国宝という制度は
長年仕事をつづけて優れた業績を残した
偉大な職人や芸術家に与えられる。

西洋の習熟曲線理論のような限界を
日本では受け入れない。



〇編集後記(最適化とカイゼン)
===========================
1つの真理があるとする一神教の西洋的思考は、マネジメント
においても最適値があると見なします。最適値に到達したら
それが標準となってそれ以上進歩がない。ところが
日本のカイゼンは連続的、永続的に進化します。ドラッカーが
日本人の学習曲線は飽和しないと言ったのと重なります。
===========================






■ホームページご案内

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i3ur1k024b1ju055X9




そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i4ur1k024b1ju05n1v


●ご質問ご意見は気軽に
本メールの返信でよろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


■■■■■寄付金のお願い■■■■

いつもご寄付ありがとうございます。

何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。

請求や領収書など入金管理はしません。

一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
(普通)口座番号 5324740
口座名義 株式会社21世紀ものづくり日本


■ホームページ
ISDI今岡システムダイナミックス研究所
運営 株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i5ur1k024b1ju052lP



■今岡善次郎マネジメント・メルマガ
登録・変更・解除はご面倒でも下記のフォームで
お願いします。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i6ur1k024b1ju05Dto

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株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l02i8ur1k024b1ju05sYH


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。