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                   第682号
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よろしくお願いします。

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「ドラッカーとトヨタ式経営の共通点」


目次
…………………………………………………
〇前書き  「欧米に比して日本的マネジメントの特徴」
〇本文  「カンバンシステムは在庫削減による経営体質の改善する手法」
〇編集後記「インダストリー4.0」
………………………………………………………



いつもお読みいただきありがとうございます。

令和3年9月1日水曜日メルマガ配信します。


〇前書き「マネジメントの対象を社会生態系としてみる」

■日本経済の長期低迷の原因が
デジタル化、DXの遅れといわれていますが
果たしてそうか?

ドイツから流行ったインダストリー4.0、
第4次産業革命はIOT(インターネット・オブ・シングズ)
全てのものがインターネットでつながる。

ドイツの製造業がこれでますます強くなり、
世界の自動車産業の覇権をトヨタ自動車はじめとする
日本の自動車業界から取り戻す。

果たしてそれは可能か?


■トヨタ式生産方式を長年研究している僕から見ると
トヨタ式経営システムは生態系である。

生態系は状況の変化に応じて
あたかも生産システムが生き物のように
自己修復しながら進化する。

制約理論(TOC)もトヨタを超える目的で開発されたが
インダストリー4.0と同じく
自律的進化の生態系ではない。

カリスマリーダーによるデザインと
コントロールセンターの指令で動く機械システムの
イノベーションのようである。


■ドラッカーマネジメントとトヨタ式経営の共通点は
一言でいえばマネジメントの対象を
生態系モデルとみなすことにある。


細胞の構成単位は原子ではなく分子とみる。

分子が統合されて細胞になり
器官になり生き物になっている。


混合(ミックス)ではなく
インテグレーション(統合)という一体化が
生態系の特徴である。


ドラッカーによると
日本は古来から異質なものを一体化してきた。

トヨタ式経営も
渋沢栄一、二宮尊徳など日本的思想の現れとして
マネジメント思想と実践に極めて有効なツールです。


■次回の【ドラッカーコミュニティカレッジ】のテーマは
「分断から統合へ」です。

◆開催日時 2021年9月11日 (土)13:30〜15:30
        

●講義テーマ「分断から統合へ」


近代科学の方法論は
業務を分割することで単純化して効率をあげた。
しかしながら・・

木を見て森を見ない
個別最適の総和が全体最適にならない
統合がうまくできていない


以下のようなトピックでお話しします。

ドラッカーの統合思想
トヨタ式生産システムの本質
ゴールドラット博士のTOC(制約理論)
プロジェクトマネジメントとCCPM

 
お申込みはこちらへ。    


https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l15cr0vyv3cdnej1Gan

〇本文
■さて、
本日のテーマ
===========================
「カンバンシステムは在庫削減による経営体質の改善する手段」

「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
===========================

■カンバンシステムは在庫削減の手段と一般に
いわれていますが、正確には
経営体質、生産体質、あるいは利益体質改善の手段です。


トヨタはカンバンが機能するように
異常が起こらないように設備保全で機械の能力を
維持するように改善する。


カンバン枚数を逐次減らすことで在庫を減らすと
能力が不足している工程や
異常が発生する工程が明らかになる。

■改善点を発見し、改善を施すと
別の改善点が現れ、次々と改善が進み、カンバンシステムの
オペレーションが進化していく。

設備保全で機械の能力を維持することは
運転技術を維持することと同じである。


■川の水が深いと底が見えない。
在庫が多いと問題が見えない。

川の水深を下げていくと底に岩が見えていくように
在庫水準を下げていくと問題が見えていく。

水深を下げて川底を掃除することで水流が早くなるように
在庫を引き下げて問題を見つけて解決することで
モノの流れが速くなる。


■ストック(在庫)を減らすことよりも
上位の目標はストックを減らしても
生産が持続できるように生産体質を改善することにある。


車間距離を短縮することよりも
加減速が迅速にできるように車の運転技術を向上して
スムーズな交通流を作ることが重要である。


カンバンシステムは
在庫削減による経営体質の改善する手段である。



〇編集後記(インダストリー4.0)
===========================
インダストリー4.0(英: Industry 4.0、略称: I4.0)とは、
製造業におけるオートメーション化およびデータ化・
コンピュータ化を目指す昨今の技術的コンセプトに付けられた
名称である。具体的には、サイバーフィジカルシステム(英語版)
 (CPS)、モノのインターネット (IoT)、
インダストリー4.0は一般に第四次産業革命として言及される。
(ウキペディア)
===========================





■ホームページご案内

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l16cr0vyv3cdnej1ikR


■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。




今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l17cr0vyv3cdnej19Dz


2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」


そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l18cr0vyv3cdnej13Zx


●ご質問ご意見は気軽に
本メールの返信でよろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


■■■■■寄付金のお願い■■■■

いつもご寄付ありがとうございます。

何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。

請求や領収書など入金管理はしません。

一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
(普通)口座番号 5324740
口座名義 アイエスデイアイ


■ホームページ
ISDI今岡システムダイナミックス研究所
運営 株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l19cr0vyv3cdnej1kFU



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株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k0l1ccr0vyv3cdnej1w8w


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。