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第681号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「日本人は外国から取り入れたものを混合ではなく一体化(統合)する」
目次
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〇前書き 「世界は日本的な日本を必要としている」
〇本文 「日本の政府の自動車産業政策は国民や業界に敗北した」
〇編集後記「戦国時代の日本の軍事革命」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和3年8月25日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き「世界は日本的な日本を必要としている」
■1981年出版のドラッカーの著作「日本 成功の代償」によると
日本は、外国からの影響を自らの経験の一部とする。
外国の影響のなかから自らの価値、信条、伝統、目的、関係を
強化するものだけを抽出する。
その結果は混合ではない。
15世紀や18世紀の日本画が示すように、一体化である。
これこそが、真に日本に固有の特性である。
歴史上、ほとんどあらゆる非西洋の国が、
自らの西洋化を試みて失敗した。
ところが日本は、明治維新では、西洋化を試みなかった。
ドラッカーは
「日本が行なったのは西洋の日本化だった」と言う。
■だから日本は成功した。
「私は、日本が歴史上繰り返し行ってきたことを
再び行うよう望む。
今日世界は、近代的であると同時に際立って
非西洋的な文化を必要とする。
世界は、ニューヨークまがいやロサンゼルスまがい、
あるいはフランクフルトまがいの日本ではなく、
日本的な日本を必要とする。
■日本画を観察してドラッカーが観た日本の特徴は何か。
日本は外国から取り入れたものを
「混合ではなく一体化」する特質と見ました。
一体化とはインテグレーション(統合)
です。
混合(ミックス)ではなく
一体化(インテグレーション)というのです。
水素原子や酸素原子が別々に存在するのがミックスなら
水素でも酸素など原子の集まりではなく、
水素と酸素が結合して「水」という分子を作る。
異質なものを一体化という統合する能力が
日本にはあるというのです。
次回のドラッカーセミナーはこの「統合」がテーマです。
■次回の【ドラッカーコミュニティカレッジ】のテーマは
「分断から統合へ」です。
◆開催日時 2021年9月11日 (土)13:30〜15:30
●講義テーマ「分断から統合へ」
近代科学の方法論は
業務を分割することで単純化して効率をあげた。
しかしながら・・
木を見て森を見ない
個別最適の総和が全体最適にならない
統合がうまくできていない
以下のようなトピックでお話しします。
ドラッカーの統合思想
トヨタ式生産システムの本質
ゴールドラット博士のTOC(制約理論)
プロジェクトマネジメントとCCPM
お申込みはこちらへ。
↓
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■さて、
本日のテーマ
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「日本の政府の自動車産業政策は国民や業界に敗北した」
「日本 成功の代償」<『フォーチュン』他評論集から>
(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■現在では日本の自動車産業は
トヨタを筆頭に世界最強であるが
1961年当時は政府と政府の意向に従うマスコミは
自動車産業の拡大に反対であった。
自動車は贅沢品であり高速道路や
日本に算出しない石油や鉄鉱石など貴重な資源を
輸入しなければならない。
■貿易収支が悪化するし、
そもそもGMやフォード、フォルクスワーゲンなど
長い歴史がある米国、ドイツの優れた技術に勝てるわけがない。
日銀も日本の自動車業界は日本経済にとって
お荷物と考えていた。
日本の自動車産業の拡張は
日本の貿易収支、世界経済における立場を危うくする。
また日本経済におけるバランスや生産性全般に
悪影響を与えるものと真剣に考えていた。
排気ガスによる環境問題も指摘していた。
■欧米から見ると日本株式会社といわれるような
政府と民間が一体的に行動するときの司令塔である
通産省(現在の経産省)の政策は破綻した。
つまり政府は敗北したのだと
ドラッカーは観た。
日本の自動車産業は前進を続け、
トヨタ、日産、ホンダ、三菱、マツダ、スバル、スズキ、いすゞなど
日本国内で競争しながら海外進出を続けた。
■ドラッカーは日本社会や組織が政策をどのように決定し
行動するか分析している。
日本で最も強い役所の一つが推進していた政策が
自動車産業ではなく鉄道事業を強化することだった。
それが日本の世界経済における地位を安定させることで
あり自動車産業の振興に反対していた。
しかし日本の大衆と産業界は自動車産業を受け入れた。
ドラッカーはこの一連のプロセスで
日本の生産性、競争力、貿易収支に対する自動車産業の
影響などの問題が完全に議論されたことの重要性を
高く評価している。
〇編集後記(戦国時代の日本の軍事革命)
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戦国時代の覇者、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と
スペイン、ポルトガル、オランダなど西洋との付き合い方も
最初はキリスト教容認で西洋の武器、知識を入れて軍事革命し
日本の統一を成し遂げたがキリスト教は禁教にして
宗教は入れなかった。日本化したといえる。
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■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
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■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
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今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
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2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
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そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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