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「イノベーションは自然の生命システムをモデルとする」


目次
…………………………………………………
〇前書き  「天人合一のイノベーション」
〇本文  「【ニンベンのある自働化】は生命システムのモデル」
〇編集後記「森信三の名言」
………………………………………………………



いつもお読みいただきありがとうございます。

令和3年4月28日水曜日メルマガ配信します。




〇前書き「天人合一のイノベーション」

■マネジメントを発明し体系化したドラッカーの
マネジメントの定義は意外に知られていません。

敢えてここで紹介すると
「マネジメントとは資源を顧客価値に変換することで
人類の福祉、生活、安全に貢献する信念の具現である」と。

そしてマネジメントは2つから成り立つ。

「マネジメントとはマーケテイングとイノベーション
によって顧客を創造する活動である」


■マネジメントもマーケティングもイノベーションも
欧米の概念で日本人には難しい概念です。

日本の教育者であり哲学者である森信三が
二宮尊徳を高く評価し
同じことを日本語で解説しました。

現代人類の危機に対する革新が必要であると。

人間が創った産業社会、組織や製品やサービスは
現代の先進諸国で生活水準の向上をもたらした一方で環境破壊をもたらし、
人間社会の分断対立は解消していない。

人間を含む動植物、山や川の自然は天による第一の創造であり、
人間が創る産業社会や組織や製品は第二の創造である

現在の人類の危機は
第一の創造と第二の創造の「調和的原理」
から離れていることが原因である。


■第二の創造である人間が作る製品も組織も社会も、
天が作る第一の創造である自然と調和しなければならない。

人工物と自然界は動的調和していなければならない。

ポスト資本主義時代の社会生態系も動的調和の中で
新しい産業社会が生まれ政府の役割も銀行の役割も進化する

区別して分離したままではいのちが失われる。

天人合一(天である自然と人間の行為が統合される)
でなければならない。


天人合一の改新(イノベーション)として
二宮尊徳の「天の理と人の理の統合=天理人理統合」が
現代社会への処方箋であると森信三は解説しています。


イノベーションをテーマにした
以下のイベントに参加してみませんか?

■オンライン・ドラッカーコミュニテイカレッジ
第二期「和魂洋才の新時代のマネジメント」

第3回「マーケテイングとイノベーション」
5月8日土曜13:30開催します。

5月日スポット申し込みサイトはこちらです。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k08o9wp0symjy3u0ugL3W


■第一期10回分のダイジェストご覧ください。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k08oawp0symjy3u0ug8NP




〇本文
■さて、
本日のテーマ
===========================
「【ニンベンのある自働化】は生命システムのモデル」

「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
===========================

■人間の手作業を機械化する過程で
いろいろな課題が認識された。

ひとつは
「機械が自動化されたのに
なぜ作業員が横についていなければなならいか?」
という問題であった。


■その問題への答えは
異常の検知機能が人の役割であったからだ。

機械が人がいなくても自分(機械)で異常が分かれば
人はいなくてもいい。

異常があれば機械を止めるか、
異常の原因を機械が検知するか、
あるいは機械が自動的に修正するか?


■完全に無人工場にするには
機械設備が異常の検知機能を持ち、
異常が発生したらすぐ検知する。

そして以上の原因まで検知するれば
機械が自動的に停止し、異常原因を表示アラームを出せば
その時だけ人が対策を取ればいい。

常に作業員が機械毎に横についていなくてもいい。

■「ニンベンのある自働化」とは
体系化されたシステムであり、思想でもある。

人間の身体に異常があれば、
例えば怪我をして細胞が壊れたり
細菌やウイルスが侵入すれば人間は考えなくても

自動修復機構や免疫システムが発動する。

「ニンベンのある自働化」は
生命システムのモデルである。




〇編集後記(森信三の名言)
===========================
「人生二度なし」――これ人生における最大最深の真理なり。
いったん決心したら石にかじりついても必ずやり遂げる。
人間は進歩か退歩かのいずれかであって、その中間はない。
現状維持と思うのは、じつは退歩している証拠である
===========================





■ホームページご案内

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k08obwp0symjy3u0ugop7


■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。




今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k08ocwp0symjy3u0ugYhw


2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」


そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k08odwp0symjy3u0ugVEZ


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今岡善次郎


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