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第623号
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「現場現実を重視する日本的イノベーションは理論に拘らない」
目次
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〇前書き 「理論で説明できない現象に出会うとき」
〇本文 「コレストロール悪者説は全体を見ない心臓専門医の意見」
〇編集後記「要素還元主義批判」
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令和2年7月15日水曜日のメルマガ配信します。
〇前書き「理論で説明できない現象に出会うとき」
■梅雨前線が停滞し、熊本の洪水は九州から岐阜、長野と
日本列島に大きな被害を及ぼしています。
新型コロナ禍とともに心が痛む梅雨です。
今年は100年に一度あるかないかの災厄の年と
いわれています。
人類の長い歴史からみると
疫病も地震、火山噴火、洪水、戦争、飢饉に見舞われて来た。
■一神教の西洋では
災厄の自然を人知で制御する科学が発達したのに対して
日本人は自然現象として受け入れて共生する思想で生き延びてきました。
西洋医学は専門別に分かれ患部毎に治療するが
東洋、特に日本は身体全体、心や食事など環境も含めて
包括的に治療する特徴があります。
感染症専門家の新型コロナへの対処は
接触を避けることに主眼がありますが
免疫力を上げる食事や生活習慣への提言は表に出てきません。
■感染症の専門家と免疫学とは見解の違いを感じます。
集団免疫戦略を取った国や指導者は患者数が増えていることで
批判されていますが、
ロックダウンなど隔離政策取った国より
収束する時間が短くなるという知見も一理あります。
免疫力を司るのは抗体を作るB細胞だけではなく
T細胞やNK細胞もあり、
それらの免疫力は
腸内細菌の働きに影響し、腸内細菌の働きは
食事や心の持ち方に影響する。
治療薬やワクチンが期待されていますが
完璧な手段にならないいう。
薬という手段だけに頼るのではなく
人間が持っている自然の生命力を活かすことが
真の解決になると思います。
■医学も工学も経営科学も理論化において
詳細(非線形要素)を切り捨て単純化(線形化)する。
理論化においては
「要素還元主義という分割した要素が最適化されれば全体が最適される
という考え方が現代では批判されています。
全体の複雑なもの複雑のまま、そのまま見て
理論で説明できない現象に向き合うことが
必要である。
ドラッカーの社会生態学思想や
ピータ―・センゲなどの組織学習の思想は
要素還元主義への批判であり、
西洋近代科学への批判でもあります。
現場現実を重視する日本的イノベーションは
理論に拘らない。
〇本文
■さて、本日のテーマ
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「コレストロール悪者説は全体を見ない心臓専門医の意見」
(「免疫力アップが全て「健康常識はウソだらけ」
奥村康WAC BUNKO)より
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■コレストロールが高いと動脈硬化など
血管障害が起こりやすいという健康常識も
奥村先生によると、ウソなんだということです。
コレストロールは人間の細胞には
不可欠な材料である。
昔ロシアに病理学者が
ウサギに大量のコレストロールを投与して
動脈硬化が起こったという論文がきっかけでした。
そもそも草食動物のウサギは
肉類や魚を食べないので
コレストロールを調整するメカニズムを持ちあわせていない。
しかし人間には恒常性というバランサーがあり
コレストロールを一定に保つことができます。
■コレストロールは細胞膜を作る材料であり
コレストロールが低いと血管の細胞が壊れやすくなり
脳卒中のリスクが高くなる。
又コレストロールは性ホルモンの原料である。
コレストロールが不足すると免疫力が落ちて
病気に対する抵抗力はなくなる。
ガンになり易くなり、
コレストロールが低い人ほどガンの死亡率は高くなる。
■コレストロールを問題にするのは
心筋梗塞の危険を重視する心臓専門医の意見が
強く反映されているからである。
最近では多方面の専門家がいろんな実証検査をしている。
ガンだけではなく脳卒中やうつ病もコレストロールが
低下していることが分かってきた。
駅から飛び降り自殺する原因を調査したら
ほぼ全員がコレストロール降下剤を飲んでいたという
恐ろしい報告があります。
■新型コロナウイルス禍に対する政府や専門家会議の
対応も狭い範囲の専門家の意見が
強く反映されている傾向があります。
感染リスクのみ排除する「人と人の接触を無くす」政策のみでは
社会経済の死、運動不足や過剰な恐怖心により免疫力低下
などいろいろな社会的病気が指摘されます。
心臓専門医の知見だけではなく免疫学の知見が
身体全体の健康に役立つように
感染学専門家、総合的生命科学、社会生態学など
理論より現実データに向き合う社会制御を
実践して頂きたいものです。
、
〇編集後記(要素還元主義批判)
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デカルトは「客観的世界では現象は個々の要素に還元でき
、要素相互間に確固とした因果関係が存立していると」考えた。
そして皆が同じ客観的な結論に達するとした。
そこには複雑な現象でも単純な要素に還元し、そこから元の
現象を復元できれば、その現象が理解されたと考えます。
これが近代科学の根底にある思想です。
しかしこうした発想が適用できるのは一部の領域だけであり
人間をして全体を理解する能力を失わせ人類に様々な
災厄をもたらしているという批判が起こっています。
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