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「感染予防しながら経済社会活動を再開する」




目次
…………………………………………………
〇前書き  「感染予防しながら経済社会活動を再開する」
〇本文  「ながら生産の3つのメリット」
〇編集後記「ながら開発:コンカレントエンジニアリング」
………………………………………………………

令和2年5月27日水曜日のメルマガ配信します。



〇前書き「感染予防しながら経済社会活動を再開する」


■全国的に5月26日から緊急事態宣言が解除になりました。

都道府県別にみると関東と北海道が足を引っ張っていましたが
全国でみると増加曲線がピークを超え減少曲線も
ピーク線を中心にほぼ対称に下落している。


感染者が最も多い東京の1週間に移動平均が
100万人あたり0.5人を下回ってしかも減少傾向にある
ということはコロナ禍は収束したと言えるでしょう。

感染曲線を観て思うのは増加と減少が
確率曲線である正規分布のように左右対称になっています。

マーケテイングにおいて、

新製品が発売されて急速に成長しやがてピークになり
売上が減少してついに売れなくなる
プロダクトライフサイクル曲線にも似ている。

■これは飽和曲線と言って新製品が市場に浸透し
もう買う人がいなくなる現象です。

感染拡大の原因だけではなく減少の要因に注目すると
感染対象者が少なくなりついに
ウイルスを移す(製品を買う)人がいなくなる。

感染防止のロックダウン、経済活動停止しないで
自然の人間が持つ免疫力で収束させる
集団免疫戦略をとった国もある。

ワクチンも弱い病原菌で感染させ抗体をつくる
医療です。

新製品の模倣品を作って
購買意欲を無くしてしまうのに似ている。



■地球規模で見ると
日本は感染者も死者も欧米に比べると
100分の1でしかない。

感染爆発、医療崩壊、パンデミックと恐怖を
煽られて自粛自粛と経済も教育も娯楽スポーツなど
全ての社会活動が停滞しました。

しかしながら
ほゞ50日で緊急事態宣言が解除されて
コロナ禍が短期で収束されたことは日本人にとって誇れることであり
喜ぶべきことです。

政府も専門家会議も国難に対処したことは評価できますが
そもそも日本人の衛生管理・食生活など
先人から受け継いだ遺伝子による免疫力がおおいに影響している。

イギリスでは日本食の需要が50%増加したとか
のニュースがありました。


■これからは完全に新型コロナを撲滅してから
経済活動を再開するより

感染予防と免疫力強化しながら同時に
経済社会の活動を継続するフェーズに入ったと思います。





〇本文
■さて、
本日のテーマ
===========================
「ながら生産の3つのメリット」

「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
===========================

■「ながら生産」とは

「テレビを見ながら勉強する」とか
「食事しながら会話する」というように

2つ以上の作業を並行しておこなうことである。

車の組立工程のスポット溶接工程において
作業者が併設されたプレス機械で
溶接の合間にプレス機械のボタンを押して板金を切り抜く。

溶接作業をしながら板金プレスを行うから
ながら生産という。


■油圧式プレス機械はゆっくり動作する安価なものでいい。

油圧プレスは材料を押し込んでスイッチを押すだけで
僅か2秒程度の時間があればいい。

その2秒をスポット溶接の余裕時間から生み出すのだ。

スイッチを押せば機械が動き、動いて板金を
切り抜いている間に
スポット溶接をする。



■一般には
ながら作業は集中できないからミスが多くなるとか
それぞれの効率が犠牲になると言われる。

しかし、部分的に効率を上げることが
必ずいいわけではない。

1時間テレビを見終わってから1時間勉強すると
2時間必要だが
テレビ見ながら勉強すると勉強の効率が半減しても

1時間30分で済む。


■新郷氏はながら生産には3つの利点があるという。


1つは時間のメッシュが小さいと
極めて僅かな余裕時間でも利用できる。

2つは連鎖工程は最も遅いボトルネック工程以外の
非ボトルネック工程が速度を落として
同期化することに使える。

3つは溶接工程とプレス工程を離れた別の部門に
配置する必要がなく移送のムダがなくなる。




〇編集後記(ながら開発:コンカレントエンジニアリング)
===========================
元々日本のものづくりにおいて設計開発の段階で製造部門や
マーケテイング、営業が参加して同時並行でエンジニアリング
するスタイルがあった。それを米国が得意のコンセプトで
コンカレントエンジニアリングと定義した。製品の開発プロセスを
構成する複数の工程を同時並行で進め、各部門間での情報共有
や共同作業を行なうことで、開発期間の短縮やコストの削減を
狙う。
===========================





■ホームページご案内

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0ihhtq05xrk46vw80KN0


■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。




今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0ihitq05xrk46vw80KX8


2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」


そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0ihjtq05xrk46vw80U5A


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今岡善次郎


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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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