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第610号
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「冷静にデータ分析し免疫力を高める」
目次
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〇前書き 「新型コロナデータ分析で言えること」
〇本文 「受注生産に近い見込生産で在庫を減らす分割平準生産」
〇編集後記「日本の年間死亡数と出生数」
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令和2年4月15日水曜日のメルマガ配信します。
〇前書き「新型コロナ感染速度データ分析で言えること」
■新型コロナのパンデミックが世界で猛威を振るっています。
しかしながら
むやみに恐怖心を煽るだけではなく
現状を正確に把握分析することはなくひとり一人が
どう対処して生きるか考えなければなりません。
日本はダイヤモンドプリンセスでの感染者、
武漢からチャーター機による感染者の帰国者、
中国人の春節期の観光客の来日などで
当初から危険にさらされていました。
そして世界から日本は危険な国として
注目され厚労省の対応が批判されていました。
■しかし中国からヨーロッパにかけて広がり
4月初めになると世界に広まっています。
4月13日現在全世界で約200万人が感染し11万人の死者がでています。
国別に10万人当たりの感染者の大きい順でみると
スペイン355人
イタリア259人
米国176人
ドイツ147人
フランス146人
イラン87人
韓国87人
中国6人
日本6人
検査数が少ないとは言え日本では感染速度は抑えられています。
<出所>
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j037deq05xw0p77w1qB8n
■検査数が国毎に違うのでパンデミックの深刻さは
100万人当たり死者数の推移でみる方が正確かもしれません。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j037eeq05xw0p77w1qa5M
<100万人当たり死者数>
イタリア329人
フランス220人
イギリス(UK)156人
アメリカ62人
ドイツ33人
カナダ19人
ブラジル5人
韓国4人
ロシア0.89人
日本0.67人
死者数推移カーブは縦軸が対数で表示されています。
時間遅れでイタリアの急増と同じトレンドにあるのが
スペイン、フランス、イギリス、アメリカ、ドイツ、カナダです。
日本の感染者が早期に出ていた割には
死亡数増加速度(傾き)がなだらかで、死者数は比較的に少ない。
イタリアやアメリカでも感染爆発していますが
増加速度がなだらかになっている。
増加速度が一定になると
インフルエンザと同じく他の多くの死因と同じように誰しも
直面する死として受け入れるようになる。
■ちなみに
日本における死因別100万人当たり死亡数は
悪性新生物(癌)2600人
心疾患1400人
脳血管疾患1000人
肺炎850人
老衰350人
不慮の事故300人
自殺240人
■現在蔓延している恐怖は、正体が分からないウイルスであることと
感染速度が急上昇していることである。
しかし
イタリアやアメリカなど感染しても治って退院し
抗体が出来ている人も増えている。
そして感染速度が鈍化しており、
日本も間もなくピークを迎え
コロナ騒ぎも落ち着いてくることが予想される。
今の時期は
・冷静にデータ分析することと
・マスクや3密を避ける行動、外出自粛などだけではなく
運動や音楽や入浴や食事など
快適、感動、感激などで免疫力を高める行動をすること
が大事ではなかろうか。
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「受注生産に近い見込生産で在庫を減らす分割平準生産」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■多くの会社では
工場には完成品の製品在庫が山のように積み上がっている。
倉庫に入らなくて外部倉庫を借りている場合も多い。
製品の完成と出荷の速度の違いが原因であるが
一般には出荷需要が変動するから
需要変動に対応するためにやむを得ないと考えています。
しかしながら外部要因である需要(顧客の注文)だけが
在庫は増える要因だろうか?
実は内部の効率を求める部分最適生産が在庫を過剰にしている。
■例えば家電メーカーで需要トレンドとして
大型冷蔵庫の売れ行きも小型冷蔵庫の売れ行きも日々変動するが
それに合わせて小刻みに生産することは現実的ではない。
月当りでまとめると大型冷蔵庫100台に対して
小型冷蔵庫200台が見込まれる場合を想定して
工場では効率を考えて
月の前半で大型冷蔵庫100台作り
その後小型冷蔵庫200台作るまとめ生産をする。
月単位では生産量と出荷量は同じだから
同期しているので問題は無いように見える。
■しかしながら大型と小型をまとめ生産することは
大型を作っている時の生産速度は大きいが
小型の生産速度は0である。
逆に小型を作っているときは大型の速度が0である。
この家電メーカーが
大型冷蔵庫1に対して小型冷蔵庫2の
割合で毎日どちらも平準化生産する場合在庫変動は小さくなる。
平準化とはまとめ生産による製品毎の
生産速度が大きく変動させない作り方と言えよう。
工場倉庫に在庫しないで
工場から販売店に直接送り直行率が大きく改善するので
在庫での滞留時間が減る。
■販売店からの注文の変動にあわせる生産は無理であるが
前半と後半に大型と小型をまとめて生産するより
在庫変動が少ない。
分割平準生産とは限りなく受注生産に近い、
見込生産であり、
欠品も生じさせないで在庫削減できる
生産方式である。
〇編集後記(日本の年間死亡数と出生数)
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2018年、出生数92万人と死亡数136万人の差である「自然増減数」は
マイナス44万人で、人口減少ペースはさらに加速している。
死因をみると第1位のがん、第2位の心疾患に変わりはないが、
脳血管疾患を抑えて、第3位に「老衰」が浮上している。
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