◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第609号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「二律背反の制約下で最適な選択をするマネジメント」
目次
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〇前書き 「緊急事態宣言でも楽観的に生きる」
〇本文 「失敗か成功か、チャンスは一度のイノベーション戦略」
〇編集後記「制約下で最適化する」
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令和2年4月8日水曜日のメルマガ配信します。
〇前書き「緊急事態宣言でも楽観的に生きる」
■7日新型コロナウイルスの災厄に対して
緊急事態宣言が出されました。
欧米のように医療崩壊で死者が毎日1000人でるように
ならないためと説明されています。
世界レベルのパンデミックで第二次大戦以降で初めての
危機にあると連日報道されています。
4月6日現在、
世界では感染者120万人、死者6万8千人で、相変らず爆発状態です。
■しかしながら恐怖だけ煽り立てるのでは
解決策にならない。
激しい現実は希望的事実とともに冷静に分析し、
受け入れるべきことは受入れる。
そして
為すべきことを決め、政府、医療従事者、生活者が一人ひとり
実践するしかありません。
そして大事なことは明るい情報に接して
希望をもって生きることです。
最も死者の多いイタリアでは
1日当りの死者数のピーク4月27日の969人から
4月5日525人に減速しています。
二番目に多いスペインでも1日当り死者数が減っている。
大元の中国では死者数が激減しているという。
日本では感染者数の増加だけが煽られているが
死亡者数は累計でも70人程度で1日当りでは1人〜3人で
横ばいが続いている。
韓国や台湾も欧米のように爆発していない。
1か月前のアメリカの数字だから日本もそうなるという
悲観論には組しません。
■仮説として気候や
主食(米とパン)と発酵副食による免疫を作る小腸の長さ
との関係があるのではないか。
これからいろいろとデータが出てこのウイルスの特徴や
人種間の免疫力差や食生活、医療水準、衛生環境など
要因分析されるでしょう。
外出自粛や自宅勤務、
飲食店の営業自粛、イベント自粛、
人の移動制限など経済の縮小がいつまで続くか。
いずれにしろ
免疫力の大家である奥村康先生の説
「恐怖や委縮が免疫力を下げる」原理を信じたい。
最大限の注意しながらも楽観的に生きたいものです。
3密を避ける制約の下で
快と美と楽を最大化して命を喜ばす。
■さて、
本日のテーマ
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「失敗か成功か、チャンスは一度のイノベーション戦略」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■たとえ確信している技術やビジネスモデルでも
実現するまでは成功するか失敗するか
実践しなければ分からない。
チャンスは一度しかない。
成功するかさもなければ失敗である。
息子の頭に載せたリンゴを1つの矢で射落とさなければならなかった
ウイリアム・テルと同じだとドラッカーは言う。
失敗すれば息子と殺してしまい、自分の殺される。
■そんな覚悟で臨まなければならないイノベーションである。
まずまずの成功は無い。
成功か失敗しかない。
成功でさえ、後からしか分からない。
後からの分析で運や偶然によって成功したとしか
説明できないかもしれない。
■1930年代ナイロンが発明されたとき市場はなかった。
錦糸やレーヨンよりも高く、最も高価なシルクより
さらに高価で事業にならなかった。
ナイロンが事業としてなりたったのは
日本の絹輸出にストップをかけた
第二次世界大戦が勃発したことだった。
戦後日本が絹産業を再建した時は
ナイロンはゆるぎない地位を築きコストも大きく下がっていた。
■このようなイノベーションは強い意思と努力と
資源に加えて運も必要である。
イノベーションの機会についても深い分析と正しい理解が必要である。
つまり世の中を変えるほどの機会をもたらすのか、
自然の理に適っているのか。
どんな障害があるのか、
どうすれば事業として成功するのか、
資源はどう調達するのか、
誰とパートナー組のか。
試行錯誤を繰り返し忍耐強く為すべきことを継続していく。
人生の時間が尽きるか
投入する資源が尽きるか、
制約のもとで最大の成果を求める。
結果を恐れず楽観的に信ずるところ進む勇気が
必要でなかろうか。
〇編集後記(制約下で最適化する)
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工学における最適化問題とは制約条件下で目的関数を最大にする
政策を見つけることです。例えば自動車の設計において
構造上の安全という制約のもとで燃費を最小にするとか、
工場の生産能力の制約のとで利益最大になる品種構成を決めるとか。
コロナ問題でもイノベーションでもマネジメント問題でも
二律背反になる問題は制約と目的関数を定義すると
問題が整理しやすくなります。
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■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j08xxdq05x8smg6e0tHmY
■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。
↓
今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j08xydq05x8smg6e0tARQ
2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j08xzdq05x8smg6e0tjCl
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https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j08x0dq05x8smg6e1tq7E
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