◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第592号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「多事をこなすことが身体、心、頭の老化を防ぐ」
目次
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〇前書き 「多事をこなす段取り替え時間の短縮」
〇本文 「段取り替え時間の短縮は次世代のオペレーションマネジメントの致命的な要件である」
〇編集後記「シングル段取り」
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令和元年12月11日水曜日のメルマガ配信します。
〇前書き「多事をこなす段取り替え時間の短縮」
■アルツハイマー病の妻を在宅介護から病院施設介護を経て
看取りまでの20年をよくやったと
お褒めの言葉を頂きます。
一般に妻を看取った男は「おとこやもめにウジがわく」
ということで数年以内に早死にすることが多い。
しかも育児も家事も妻任せだった生活に後で
突然その妻が介護が必要になった男は
パニックになって生活が破綻するケースも多い。
僕の場合は介護を経て看取りまで
医療や介護のプロに任せて志のある人生キャリアに復帰したことを
持って「よくやった」と言って頂きます。
■実は「介護をしながら仕事をよくやった」のではなく
「自律して仕事をしたから介護ができた」のです。
精神的にも肉体的にも困難な修羅場に対してどう生き残るか
企業が倒産の危機にどう生き残るか
共通しているように思います。
イノベーション事例を研究していると
イノベーターは決して金儲けが目的ではなく、
困難な問題に対して必死に挑戦していたことが分かります。
■何とか妻を助けようと医学の専門書を紐解いたり
医学ではない東洋の代替医療やサプリメントを試したり
ややスピリチュアルな治療を試したりしました。
今思えば僕が生き延びてきたのは
生活のルーチンを整えたことかもしれない。
介護以外に
食事、運動、家事、社会的活動、ドラッカー塾、大学の教員、
コンサルタント、友人や家族の付き合い、
旅行やウオーキングなど多様なことを
無理なく自然にできるようにしたこと。
多事をこなす「段取り替え時間の短縮」
はトヨタ生産方式からヒントを得たイノベーションだった。
人間の筋肉はアウターマッスル、インナーマッスルが身体全体のあらゆる部位にあり
それを強化するストレッチが身体の老化防止に役立つように
多事をこなすことが精神や頭脳の老化を防ぐのです。
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「段取り替え時間の短縮は次世代のオペレーションマネジメントの致命的な要件である」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■作り過ぎの無駄をなくし、
滞留在庫を極力減らすトヨタ生産方式において
需要追従型を指向するためには
段取り替え時間短縮は絶対的な条件である。
需要追従型生産とは多品種少量生産を指向することである。
同じ生産ラインで多品種を小ロットで生産するためには
段取り替え時間の短縮をしなければ
稼働率が極端に下がる。
■段取り替え時間与えられた制約とすれば
稼働率を落とさないために大ロット生産にならざるを得ない。
作業時間や機械のスピードなど本作業の改善には
注意を払っても段取り替え時に注目しないことが多い。
ものづくりではなく事務作業においても
必要な資料の準備という段取り時間がトータル時間(リードタイム)
を決めているケースが多い。
■トヨタ生産方式において段取り時間短縮のために
「シングル段取り」(10分未満)や
「ワンタッチ段取り」(一度だけの操作)などの他
「外段取り」(機械を止めないで並行して次の作業の段取り)
「調整時間排除」
などいろいろな考え方が紹介されている。
装置の固定においてネジ止めなどでナットの回転を不要にする
締め付け(ワンタッチ方式)など
「取り付けはネジ」という常識を覆した。
購入した機械の推薦運転条件を鵜呑みにしないで
もっと簡単な方法や生産性があがる手法を考える。
■段取り替え時間短縮は、決して作業の強化ではなく
「思想革命」であり
「意識革命」にもとづく
科学的手法によって達成されるという。
その思想とは
「従来の常識では不可能と思えることを可能にする」
という実体験の自信に基づく経営思想である。
その根底には
「必要量こそは生産量である」という需要追従型生産であり、
「機械の稼働率よりも滞留在庫削減」
の全体最適生産である。
〇編集後記(シングル段取り)
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シングル段取り(シングルだんどり、Single Minute Exchange of Die)
はトヨタ生産方式やそれを研究したリーン生産方式の要素の一つで、
プレス機械に設置された金型の交換時間を改善によって時間短縮し、
10分以内に金型交換を完了することを指す。
10分以下だと、分数が単桁、すなわちシングルとなるため、
シングル段取りと呼ばれる(ウィキぺディア)
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SCM(サプライチェーンマネジメント)を体系化した講師の知見から
最近のICT、AI、ビッグデータというスマートファクトリーのコンセプトを実現する方法論を提案します。
ものづくりにおいて部分ではなく全体システムの構造と因果関係をモデル化する
システムダイナミックスをSCMに応用するとICTインフラが稼げる工場づくりに有効なツールとなります。
すなわち利益速度をKPIとしたシミュレーションを通して同期化の意味、在庫変動と欠品現象、
生産能力と時間などが利益に与える影響が分かります。
利益速度という管理会計指標を入れたシステムモデルで設備や人の経営資源の時間変動データを、
センサーとネットワーク、クラウドなどインフラの上でどのように活用して利益を生む政策に繋ぐか、
シミュレーションを通してスマートファクトリー設計の方法論を提案します。
■講師略歴
京都大学大学院修了(機械系制御工学)
東洋エンジニアリング(構造解析技術者、業務システム設計SE)
マッキンゼー(戦略コンサルタント)
大塚製薬(経営企画、社内コンサルタント)
日本PDAエンジニアリング(代表としてCAEマーケテイング)
独立自営コンサルタント(1994年〜SCM)
■おもな専門分野・研究分野
<技術と経営の教育>
日経ビジネススクール(サプライチェーンマネジメント)、
富士通ラーニングメデイア、日本能率協会、東京農工大MOT(技術経営)、
法政大学経営システム工学、多摩大学MBAなど日本における技術と経営の両面を特徴とする
サプライチェーンマネジメントの草分けとしてマネジメント教育の豊富な実績を持つ。
在庫削減と欠品防止のジレンマを解決する永続的課題について
現在も将来も普遍的なテーマをさらに追及します。
<力学的手法(TOC)でサプライチェーンマネジメントの体系化>
TOC(制約理論)の開発者である故ゴールドラット博士は物理学者であったが、
今岡善次郎は、手法が類似しているが、
より実践的な制御工学の方法論である時間軸の状態変化をモデル化する
動力学(ダイナミックス)の概念でサプライチェーンマネジメントを体系化しました。
元MITのフォレスター教授のシステムダイナミックスの考え方と同じだと考えています。
著作がきっかけで企業の利益体質改善の生産革新支援や
ビジネススクールの講師の体験が生産や物流、販売を統合する
サプライチェーンマネジメントの体系化につながりました。
さらに、もの創りのイノベーションマネジメントに俯瞰的なシステム革新の原理を
ドラッカーやクリステンセンの歴史的事例の帰納法的方法論で追及し続けています。
<現場志向と理論の豊富なサプライチェーンマネジメントのコンサルテイング>
幾つかの異なる業種でそれぞれの課題を持つ顧客に対して、
まず現場を見て原価、在庫、損益データから収益構造分析して、
ITを前提とする場合もIT以前の利益体質を狙う経営システムの提案を行いました。
<力学手法で回転主軸の振動抑制技術で特許取得>
制御工学の方法論である時間軸の状態変化をモデル化する動力学(ダイナミックス)の概念で
サプライチェーンマネジメントを体系化したように、
回転機械の動力学(ダイナミックス)はニュートン力学の
時間微分方程式である運動方程式からモデル化でき、
そのシミュレーションと実験から振動抑制の原理を導きました。
サプライチェーンマネジメントも振動制御の両方を包含する手法として
システムダイナミックスのモデルで説明できます。
■所属学会
日本機械学会
■書籍名、発行元等
・サプライチェーン18の法則(日経文庫トヨタ式経営18の法則)
・サプライチェーンマネジメント(工業調査会)
・図解セル生産がわかる70のポイント(工業調査会)
・利益速度でものをつくれ:TOCとJITの融合(日本プラントメンテナンス協会)
・時間をキャッシュに変えるモノづくり(日刊工業新聞)他多数
■マネジメント教育歴
・日経ビジネススクール(サプライチェーンマネジメント)
・富士通ラーニングメデイア(サプライチェーンマネジメント)
・日本能率協会(利益速度経営、TOC,JIT)
・東京農工大MOT(技術経営)サプライチェーンマネジメント
・法政大学経営システム工学(ドラッカーと日本的経営)
・多摩大学MBA(サプライチェーンマネジメント、ドラッカー)
■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0reqst0mvdg57f5i74I8
■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。
↓
今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0rerst0mvdg57f5i7R4N
2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0resst0mvdg57f5i7qhV
●ご質問ご意見は気軽に
本メールの返信でよろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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いつもご寄付ありがとうございます。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
寄付金(お布施)箱(口座)
三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 アイエスデイアイ
■ホームページ
ISDI今岡システムダイナミックス研究所
運営 株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0retst0mvdg57f5i7ToS
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株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0rewst0mvdg57f5i7yyy
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。