◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第524号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「仕事も人間関係も取捨選択が人生の成果を決める」
平成30年7月25日水曜日のメルマガ配信します。
統計開始以来最多の熱中症による死亡者が出ています。
先週は毎日のように35℃を超える外気の中で歩き回り
新事業のイノベーションのためにいろんな人に会い、
夜は連日会食で交流しました。
■本メルマガアでは
ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」
をはじめクレステンセンの「技術とイノベーションの戦略的マネジメント」
から歴史的な成功失敗の事例を参考にしながら
古希過ぎた「老頭」を駆使しています。
仕事の成功と失敗は
人生の成功と失敗とは別物でありますが
共通点も多い。
人生を振り返ると
少年時代の夢を潜在意識に持ちながら自分なりの生き方に沿って
20歳代移行の学びや仕事の選択をしてきました。
生活や介護においても仕事と同じように意味を求めて
生きてきたように思います。
■人生において何も制約がないと言うことはあり得ない。
思いがけない出来事で時間的にも資金的にも
意図せざることに時間も資金も取られる。
イノベーションマネジメントの歴史を見ると
イノベーターは最初から目的向かって順調にプロジェクトを
遂行しているのではなく人との出会いによって
廃止するか、続けるか、新しく始めるか
乗るか反るかの判断に迫られている。
限られた時間と資金の中で仕事も人間関係も
取捨選択が人生の成果を決める。
最も難しいのが廃止することだとドラッカーは言います。
その判断基準は「生き方」にある。
■さて、
本日のテーマ
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「知識によるイノベーションは賭けてみるしか選択の道はない」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■ハイテクに代表される新知識によるイノベーションは
専門家によって称賛されても無視されても批判されても
乗るか反るかの勝負となる。
現在のAI,IOTは期待と称賛で盛り上がっているが
かってのコンピュータ産業も
鉄道、電機、自動車も同じように称賛され期待された。
しかし、産業全体で見れば僅かの企業が利益を上げている中で
殆どの企業は企業の規模と専門性にかかわらず
膨大な損失を出した。
■調査、技術開発、生産、技術サービスに多額の資金を必要とする。
時間が勝負だから短期の嵐を乗り越える資金的余裕と
投資する見通しが分からない。
多くの企業がマネジメントができなくて撤退する。
ドイツ銀行が成功したのはゲオルグ・ジーメンスが
世界で初めてトップマネジメントチームを構想し実際に作りあげたから
成功した。
デュポンが成功したのは体系的な組織構造は長期計画、情報システムを
世界で初めて作り上げたから成功した。
アライドケミカルは一人の天才によってマネジメントされて
失敗した。
■しかしマネジメントは必要条件だがそれだけで
成功を保証するものではない。
知識によるイノベーションはニーズを創造することを目的とする。
ニーズは市場の顧客に聞いても、受け入れるか、無関心か、抵抗するか
事前に分からない。
鉄道が流行する前に
「ベルリンからポツダムまで乗馬を楽しめるのに
金を払って1時間しか乗れないものを使うものなどいないであろう」
という意見が過半だった。
コンピュータも又
そのようなもの代物を企業が必要とすると予測したものは
いなかった。
■市場調査は
市場に存在しないものには役立たないどころか有害になる。
社会に受け入れられるかどうかの権威の評価が
正しいかどうか後になってからしか分からない。
結局のところ
知識によるイノベーションはそれが受け入れられるかどうか
やってみるしか道はない。
リスクをマネジメントしながら実践する。
世に与えるインパクト、
我々自身の世界観、位置づけ、生活の変化をどうもたらすか。
イノベーションにおいて適切な取捨選択するには
システム思考、自己規律、組織的かつ目的志向が不可欠である。
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今岡善次郎
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今岡善次郎
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。