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第518号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「旧来の常識に囚われている専門家はイノベーションできない」
平成30年6月13日水曜日のメルマガ配信します。
今、世界の最大の関心事トランプと金正恩が
シンガポールで会談しました。
日米戦争の終結、
ベトナム戦争の終結
東西冷戦の終結
これらの歴史的イベントに匹敵する。
■朝鮮戦争の終結と聞いても
戦争していた期間は僅か3年で
70年近い休戦状態にあったのでピンとこない。
日本の統治から突然「解放」された混乱期に
北と南に2つの国ができ主導権争いの中で
中国・ソ連が北にアメリカが南に介入して
東西の核戦争に発展する恐れを回避するために
休戦した。
■注目された金正恩の発言
「耳と目を塞がれて誤った慣行の過去の障害を乗り越えた」
大国の挟まれた小国の70年前の生き残りの戦術の慣行が
3代も続いたことの反省と
それを変えるという決意だと観察しました。
その決意が本物だとしたら
最後に残された東西冷戦が終わり東北アジアは大きく変わると思います。
人間の慣行はその社会の常識となり
新しいパラダイムにシフトするのに何世代もかかる。
政治の世界でもマネジメントの世界でも同様だと思います。
専門家もマスコミも常識の理論家でしかない。
トヨタ生産方式は
西洋で何世代にも続いた科学的管理法からのパラダイムシフトだったが
専門家は批判的だった。
以下のロット待ちという概念も旧来の常識に囚われている
専門家は理解できないようです。
さて、
本日のテーマ
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「高収益をもたらすロット待ち在庫時間の短縮」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■生産工場において材料投入してから製品が出来上がるまでの
生産時間(リードタイム)を短縮することは
途中の仕掛在庫を減らすことと同じである。
仕掛在庫とは生産の流れの滞留である。
流れの滞留の大きな原因の一つが
ロット待ちである。
ラーメン屋さんに例えると
3人が同じチャーシュー麺を注文した時
ロットは3である。
■「麺を茹でる」「ラーメン茶碗に入れる」「チャーシューを入れる」「運ぶ」
4つの工程があるとする。
それぞれ1人分の作業時間5分、1分、1分、3分かかるとする
一人分だけであれば生産時間は10分である。
3人分をロットにまとめて順番に工程に投入すると
最初の1ロットが茹でていると残りの2つのロットは
待ち時間がある。
後の2つの麺を茹でている間に
最初の1つは茹で終わってチャーシューが入るのを待っている。
3人目の麺が茹で終わって初めて
最初の茶碗にチャーシューが入る。
その間
後2つの茶碗はチャーシューが入るのを待っている。
3人分の合計リードタイムは
5*3+1*3+1*3+3*3=30分となる。
10分から30分に増えた20分は
ロット待ち時間である。
■30人の団体が朝8時に駅前集合して
バスで10分の講演会場に移動するとしよう。
早く来る人もあれば遅れる人もある。
早く着いた人はバスの中で待つ。
最後の一人が到着するまで29人は在庫なる。
バスをチャーターするのをやめて
誰かのマイカーで一人や数人をピストン輸送すれば
全員の待ち時間は減る。
生産工程は複数あり、バスの乗り継ぎが複数工程あるとする。
一人づつマイカーや自転車で運んで全体の待ち時間を減らすのが
一個流しと言われるトヨタ式生産の真髄である。
部分の効率ではなく全体の効率を考慮することで
ものづくりは儲かるのです。
■次工程への運搬ロットを一個づつにして生産時間を
最短にするには運搬回数が増えるという問題と
段取り替え時間の合計が増えるという問題を同時に
解決する。
動線を短くするレイアウト改善と
シングル段取りという9分以内に段取り替え時間短縮で
4時間の生産時間が5分という事例もある。
30日の生産時間は
1日に短縮された事例もある。
生産時間の短縮は高収益を持たらす。
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今岡善次郎
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