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第491号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「日馬富士問題と北朝鮮問題を考える」
12月6日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読み頂きありがとうございます。
■連日のニュースは
日馬富士の暴行を端緒にした
大相撲の白鵬と貴乃花の対立問題と
北朝鮮のミサイル発射を端緒にした
北朝鮮と米国の戦争危機が
報道を賑わしています。
大相撲の世界と国際的地政学の世界ですが
一方が他方を非難攻撃して自分の正当性を主張して
他方を排斥しなければ平穏はないと考える。
スポーツでも企業間のビジネスにおける
競争、組織内の争い、そして国家間の戦争は
人間の本質であり関心も高く視聴率も稼げる。
他方を非難攻撃すると自分に返ってくる。
自分と敵となる相手の関係をどうマネジメントするか?
一方だけの最適化ではなく全体をシステムとして
捉える必要があります。
■人間社会も全体から見ると一つのシステムであり、
システムを構成する要素はお互いに作用を及ぼしている。
その作用が反作用として自分に返るフィードバックループ
を構成しているダイナミックスである
とピーター・センゲは解説しました。
かって米ソは軍拡競争で両国とも軍事費が膨れ上がった。
機械システムにおいて
ポジテイーブ・フィードバックがかかると
システムが発散して破壊される。
例えば我々は水道の蛇口を調整して
コップの水量をコントロールしていると考えるが
コップの水量が人をコントロールして
蛇口の栓を調整させるともいえる。
■システムの構成要素を正しく把握することで
フィードバックのメカニズムを正しくマネジメントできる。
モンゴル人と日本人の組織文化、
相撲は格闘技か修行か。
北朝鮮の政治の特質、
未だに無くならない世界の軍事紛争の本質など
組織のマネジメントには
問題構造を徹底的に考えることが重要である。
問題構造を時間軸で考えるモデル
システムダイナミックスを研究しています。
さて、
本日のテーマ
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「問題解決より問題が発生しない方法を考える」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■ものづくりにおいての基本は流れの停滞の改善であるが
流れは全体と俯瞰する改善であるが
個別にはプロセス(加工工程)の改善の積み重ねである。
加工の改善とは製品の価値をつけるのに
現状より優れた方法を見つけることである。
例えば鋳造工程で型を取るとバリがでる。
バリをとる時間を短縮する改善が長年課題であった。
■手作業でバリ取りするには熟練を要する。
そこでプレスを使って全周のバリを一気にとる改善が行われた。
バリは鋳造工程において必ず発生するものと考えられた。
如何に効果的にバリをとるかは至上命題であった。
ところが技術革新によって型内の空気を抜いてそこに
アルミの溶けたものを流し込むとバリが発生しない。
バリをどうとるかからバリを出さない鋳造が生まれた。
■現在北朝鮮からのミサイルを防ぐにはどうしたらいいかという
日本国に防衛問題が暗く垂れこめている。
防衛問題の前に
ミサイルを発射させないようにするには
どうしたらいいかという問いの方が大切であるの
と同じ論理である。
空襲時に防空壕に逃げるよりも敵機を撃墜することが
根本問題である。
回転抵抗による振動を抑えるのに剛性を上げたり
粘性の強い軸受を開発することより
回転抵抗を相殺する技術を開発する方が根本問題である。
格闘技において相手の力に耐える腕力を鍛えるより
相手の力を殺す技の方が根本課題である。
■新郷氏は「原点的志向による改善」と呼ぶ。
ドラッカーは「問題解決より問題定義」と言った。
トヨタ生産方式では「何故を5回」問うことで
根本問題を見つけることを推奨している。
ものでづくりの現場で考えられた思考法は
マネジメント全般に通じる。
どのようにして売上を上げるかと言う問いから
顧客は何を買うか(製品ではなく価値)を問うことである。
働き方改革でどうすれば過重労働を撲滅するかより
人は働くことの意味をどう考えるかと問うことが
重要である。
●ご質問ご意見は気軽に
返信で意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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