◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第490号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
本メルマガはボランティア寄付金で運営しています。
僕の講演を聞いて頂いたり名刺交換した方に
お送りしておりますが、
不要の方はそのまま「配信不要」と返信頂くか
ご面倒かけますが解除手続きお願いします。
配信解除手続き&寄付金制度は最後をご覧ください
お願い;商号変更にともなう寄付金箱の
口座名義が変更になりました。
よろしくお願いします。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
「人生で大事なことは問いを発すること」
11月29日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読み頂きありがとうございます。
■26日日曜日、若年認知症家族会で講演と
シンポジウムが首都大学東京で開催され参加しました。
「在宅介護の質を上げる」というテーマで
認知症による心身の異常についての医療の面から専門医の講演と
会員である介護者の体験談と質疑のシンポジウムで
活発に交流がなされました。
シンポジウムのコーデネータ役を引き受け
5人の介護者の話しを聞きながら
10年前まで在宅介護していた時代を思い浮かべました。
3人の男性介護者、2人の女性介護者、
若年認知症の介護とは親ではなく連れ合いの介護となります。
■60歳そこそこの男性で奥様を在宅でヘルパーさんや
娘さんの支援を受けながら和食レストランのシェフをして
介護と仕事を見事に両立させている
僕が親しくして頂いてるFさんの話は感動的でした。
どんなに仕事が忙しくても
帰宅して妻の食事介助している時が一番幸せだという。
介護と仕事の両立で人生を楽しむ人は多くない。
そこには被介護者だけではない、介護者自身の健康管理と
夫婦家族の関係性の中で時間の使い方など創意工夫が欠かせない。
家族として災厄をどうマネジメントするかは
医療や介護の専門職の知識をはるかに超えるノウハウがあり、
どんな専門書にも書いていない。
■介護と言えば高齢者人口の増加にともなって
発生するという統計的議論で社会問題が語られるが
若年認知症は人口統計で論じる課題ではない。
またFさんのように仕事への動機付けにもなっている
人も少なからず存在する。
困難な事態に陥った時は専門による一般的な現象としての
医療や介護の処方のみではなく
個別に自ら問いを発しなければならない。
このままでは自分の人生も共に終わるが
妻の生活の質を上げながら自分の人生の質をどうしたら
あげることができるのか?
妻の病気を梃にして自分の生命力を上げる機会にするには
どんな心構えが必要か?
Fさんと介護スタイルは違うが
僕も同じ問いを自らに発していました。
介護者としての人生で終わりたくなかった。
やり残していることがあると強く意識しました。
それが古希を過ぎてのマネジメント研究です。
さて、
本日のテーマ
====================
「人口の重心の移動で時代の空気が変化する」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
==================
■少子高齢化社会とは
人口の重心が高齢に移動する現象であり、
人口の重心が移動すると時代の空気が一変する
とドラッカーは言う。
年齢だけではなく、男女性や教育やライフスタイルで
分類するグループの比率がどう変化するかによって
機会と脅威が変化する。
歴史を振り返ると
高学歴の若い女性の層が増えてそれを貴重な労働力として
積極的に採用してイノベーションを起こしたのは
シテイバンクだけであった。
シテイバンクがアメリカで初めての全国銀行となったのは
意欲ある若い女性の業績が大きかった。
■人口構成の変化を統計的に分析するのは
出発点にしか過ぎない。
ぼんやりした思い込みの仮説でかないが
それは出発点である。
大事なことは問いを発することであると
ドラッカーは言う。
自分で現場に行き、見て、聞いて、
仮説を確かめ、軌道修正する。
■メルビルは統計から出発して10代の人口の爆発的増加
はファッション製品に
いかなる機会をもたらすか自問した。
シアーズは統計から出発してラテンアメリカの人口増加は
小売業にいかなる機会をもたらすか自問した。
地中海クラブは労働者階級の子弟が高い教育を受けて
豊かになったとき大量の若い大人の出現という
人口構造の変化は旅行業界にいかなる機会を
もたらすか自問した。
■日本だけではない、高齢者人口の増加は
自分の関わる業界や、自分が得意とする仕事で
どんな機会があるかと
自問いすることがまず重要である。
そして自分で見て、体験し、その世代の人に
聞くことが重要である。
読むだけでは十分ではない。
人口の重心の移動で変わる時代の空気を
肌で感じることが重要である。
●ご質問ご意見は気軽に
返信で意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■■■寄付金のお願い■■■■
いつもご寄付ありがとうございます。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
寄付金(お布施)箱(口座)
三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 21世紀ものづくり日本
■今岡善次郎マネジメント・メルマガ
登録・変更・解除はご面倒でも下記のフォームで
お願いします。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/g0p3dlu0as3obwuvtkRft
バックナンバー
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/g0p3elu0as3obwuvtkYed
株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/g0p3flu0as3obwuvtkWF6
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。