◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第475号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「人生とは何か、何をすべきか、誰のために生きるべきか」
8月16日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読み頂きありがとうございます。
■妻の在宅介護から病院や特養の施設介護に移行して
7月でちょうど10年経ちました。
8月5日土曜は孫娘含む長女次女家族と
8月12日土曜日は孫息子含む長男家族と
それぞれの家族の事情に合わせて
妻の昼食介助を兼ねて集合しました。
この10年で3人の子供たちはそれぞれ
家族を持ち、巣立って行きました。
1人暮らし10年経つと同じ病気を持つ家族会が
もう一つの家族のような存在になります。
■8月11日連休の初日山の日には家族会メンバ13人が
僕の自宅事務所に集まりました。
13時集合しスーパーで総菜、酒類を仕込み
近況を報告しあい同じ体験をしているもの同士で
話しが盛り上がり20時まで7時間過ごしました。
連れ合いがアルツハイマー病という予期せぬ事態に
直面すると問題は医学の専門家による
病気そのものの治療だけではない。
経済的問題、介護者の健康問題、仕事の問題、
社会とのかかわり方の問題、
そして生き方の問題にかかわります。
■どう生きるか、何に優先して生きるか
ある意味哲学的なテーマで話し合います。
僕がマネジメントの神様と言われる
ドラッカーの言葉に触発されたのは介護がきっかけでした。
人生とは何か、何をすべきか、誰のために生きるべきか
これらはドラッカーのマネジメントの根本的基盤です。
さて、
本日のテーマ
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「我々の事業とは何か?」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■世の中は常に変化している。
日本の自動車業界はトヨタを中心に
世界で屈指の競争力を持つが
電気自動車、AIによる自動運転等により
大きく構造変化しつつある。
自動車が馬車にとって代わって100年程度しかたっていない。
自動車業界の100年を取ってみても
大きな変遷があった。
ヨーロッパで始まった
「馬車階級(金持ち)」の贅沢品で市場は3年ごとに
倍増する市場ができた。
米国でフォードによるイノベーションで一般大衆の
ものになり世界を変えた。
その時代毎に自動車メーカーは「我々の事業とは何か?」のと問いに
真摯に対応した企業のみが生き残っている。
■1906年創立されたイギリスのロールスロイスは
王侯の象徴となる車に特化して
熟練工が手作業によって一台ずつ生産し、
運転手も養成した。
「爵位を持つ顧客」に「貴族の象徴」として車を
提供して成功した。
数年後アメリカでヘンリーフォードは
金持ちではなく大衆の自家用車所有者という顧客を
創造した。
分業と単純作業と大量生産システムのイノベション
を編み出した。
所有者が自分で運転し自分でも修理できる車を作った。
その後T型フォードの単一車に飽きた顧客に
多様な選択肢を与えるGMが企業買収を繰り返して
成長した。
イタリアのフィアットは軍の将校向けに特化した車を
作った。
顧客は誰か、我々が提供するものは何か
と問うことでイノベションを行って成功した。
それぞれの地域で事業コンセプト、顧客の定義、事業価値の定義
を行って先進国で国内産業として
自動車産業は規模を拡大した。
■1960年代に入ると自動車産業はグローバル化した。
ドラッカーの分析によると
日本の自動車メーカーは、
アメリカ並みのスタイル、内装、性能に加えて
小型、低燃費、高品質、アフターサービスを差別化の価値として
イノベーションに成功した。
先行企業が市場を支配して高収益に満足していると
顧客の声や不満を聞かなくなる。
現実を正しく観察して
「我々の事業は何か、誰を顧客とするか」
と問いながら変化適用する企業がイノベーションに成功する。
現状に満足するか
別のもっといい方法があると信じるか。
■これからの自動車業界の課題は
「省エネルギー」と「安全」であろう。
AIとかITはイノベーションの手段ではあるが、
どこも同じテーマに資源を配分している印象がある。
そこで差をつける要因は何か?
車の駆動は回転体による。
回転軸の振動抑制は省エネにも安定走行にも欠かせないが
現在の回転軸振動理論は半世紀前と基本的には変わっていない。
生じた振動をどう抑えるかという問題の解決であった。
何故振動が起こるかという問題は自明のこととした。
エンジンからタイヤの回転による路面まで
振動を起こす要因は至るところにある。
その要因とは回転抵抗反力である。
抵抗のないアイドル運転では効果ないが
抵抗のある負荷運転や
アクセルブレーキにより回転数変化に対して
回転抵抗反力が発生する。
AIやITを使わないニュートン力学の原理から
導いた技術を自動車業界だけではなく
電動機などに応用できる。
論文をどこに投稿するかどうまとめるか
どことパートナー(顧客は誰か)組んで試作し事業化するかの
段階に来ました。
この技術をイノベーションするには
「我々の事業は何か」「顧客は誰か」を問わなければならないと
思っています。
この問いは企業から個人に置き換えると
我々は何のために生きているか、誰のために命を使うか
すなわち「使命」を認識することである。
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imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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