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第459号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「共感する感性がエコシステムにおける共生関係を生む」
2017年4月26日水曜日、5月の大型連休を前に
未だ朝晩は寒い日がありますが
春から初夏に向かいつつあります。
陽の光も増して新緑が清々しい頃になりました。
■1週間前の19日水曜日の夜、
産業革新研究所主催のものづくり革新を支援する
ネットワーク交流会に参加しました。
インターネットを利用して
技術やノウハウを持つ人材とそれを活用するユーザーを
繋ぐいろんなビジネスモデル事例を
拝見させて頂きました。
生態系(エコシステム)として
新ビジネスが進化しつつあるICT環境の中で
誕生している。
僕も「回転体振動低下による回転ロス半減」のイノベーションを
このようなエコシステムの中で
考えなければと参考になりました。
■エコシステムは1つの種が自力で生きて行けないし、
成長も出来ないので他の種と共生する場です。
売る買う、与える授かる、助ける助けられる、供給と需要・・・
いろんな言葉で共生することでイノベーションが
起こる。
■23日日曜日は僕の自宅で、
連れ合いがアルツハイマ―など認知症になった家族が10人程度
集まり、昼の12時から19時頃まで
飲みながら食べながら和気あいあいに楽しく交流しました。
僕の妻は施設に預けていますが、
以前在宅で介護していたように
奥さんを車椅子で連れてきた男性が2人参加してくれました。
医療や介護の専門家はサービスを提供するだけですが
家族の当事者は自分が修羅場を経験しているから
助けられた喜びが分かり
人を助けることに喜びを感じるようになります。
長い付き合い人も最近知り合った人も
共に戦う同志になります。
生きて行く上で助け合う共生関係は
ビジネスにおけるエコシステムと同じであり
それぞれにヒントがあります。
さて、
本日のテーマ
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「難しい哲学論議をしない日本人」
「日本人の価値観」立花均、ぺりかん社)より
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■耳鼻科の医師である角田先生が
日本人と西洋人の自然音の処理脳の違いを分析して
その原因を類推した。
古代ギリシャ人は人間の理性と
人間の持つ感覚的なものを分けて
自分の中にある自然的な部分と対立させた。
自然に対して知的対決の態度を取った。
■日本人は理性を感性を合体させて
人間自らを自然の一部として考え、
自然との共存・調和を計る。
自己のもつ煩悩や本能を受け入れるとともに
理性を共存させる。
生活感覚にあっており、
無理なく素直に生きている。
古来の神社詣でもするし、
仏式で法事を行い
キリスト教の結婚式もするし
クリスマスを祝う。
欧米では一神教の神でも
日本では多神教の一神として受け入れる。
■他方、西洋人の理性主義は生活感覚からすれば
無理がある。
理性主義に従うと自分の持つ本能による生活感覚に
違和感をもつ。
生活感覚を重視すると無理に理性的になり違和感を持つ。
そのジレンマゆえに
西洋人は難しい哲学論議を延々としている。
■一方日本人は、脳の構造からからも
感性と理性に違和感もジレンマを感じない。
無自覚のまま難しい哲学論議をしないでノンビリと
暮らせる。
粗にして素直な人間を尊重する傾向がある。
争いも避けたいと思う。
難しい哲学論議をする人間を
「理屈っぽい」「小賢しい」と批判的に評価する。
1つの真理や理想を追求する「イムズ」「主義」は
対立を生む。
哲学的論議は勝つか負けるか
共生より征服と服従を生む。
哲学的理性より
共感する感性の方がエコシステムにおける共生関係を
得やすいかもしれません。
決して強く巨大ではないが
長寿企業の多い日本的経営の良さはこんなところに
あるかもしれません。
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今岡善次郎
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