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第444号
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「自虐史観のニヒリズムから脱却して自信と誇りを持つ」
2017年1月11日水曜日、新年が本格的に始動し
連日のトップニュースはトランプ次期アメリカ大統領の言動が
扱われています。
確かにこれからの世界の転換点を思わせます。
■アメリカ企業がメキシコでコスト削減して少数株主のために利益を上げるか
アメリカ国内の多くの労働者の雇用を優先するか。
トランプを反自由貿易者、自国優先かで
マスコミが批判する正義の論拠は正しいのか?
昨年のイギリスのEU離脱、
アメリカのトランプ勝利を引き継ぎ、西洋の覇権主義的グローバリズム、
綺麗ごとのリベラリズムという新自由主義が終焉するのではないかと思わせます。
一方に強力に傾く西洋的な主義に違和感を持つ日本人には
悪と善、煩悩と理性、自己愛と他者愛、主体と客体併せ持つ曖昧な
思想が落ち着く気がします。
■多様な生き方の中で
自律、正直に、共生して生きる社会生態系が日本ではないかと
考えます。
縄文時代から続く助け合いの日本文化が
世界から求められるスタートの年になればいいのですが。
現代日本人は過去を否定し、自信と誇りを捨て自虐史観のニヒリズムが
蔓延しているような気がいます。
日本のことを誇る言動を右翼とかナショナリズムとかで
否定するリベラリズムの洗脳から目を覚ます必要があります。
さて、
本日のテーマ
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「西洋と日本の生命観の違い」
「日本人の価値観:生命本位の再発見」(立花均、ぺりかん社)より
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■立花先生は西洋でも動物愛護に見られるように
生命を大事にしていることにも触れて
生命本位は日本だけではないという事例を解釈して
それでも日本人と違いを指摘している。
動物虐待に反対したり
人種差別を反対したり
又、
最近はホワイトギルトという
白人である西洋人の自虐史観に通じていると思う。
これは西洋が日本化されたということだろうか?
■しかし、これは似て非なる現象である。
動物愛護が医薬品の動物実験に反対して
研究所を襲撃する事件まで起こす。
日本の捕鯨に反対しているシーセパードや
メリークリスマスを廃止してメリーホリデイにしようとか
移民を無制限に受け入れる正義の主張など
一見まともに聞こえるけど
日本人には違和感がある。
■立花先生は、いろんな資料を参考にしながら
西洋の生命重視は「生命中心主義」という
強い理念があるという解説する。
生命と生命でない自然の物を明確に線を引く。
日本人から見ると「無理をしてる」
日本人は生命は大事であるが
「中心」とか「主義」とか排他的な思考にそぐわない。
どのみち、人間も動物も自然と同じで
自然に帰る儚い存在だと思っている。
■こう考えるとトランプ現象やイギリスのUE離脱や
フランスやイタリア、ドイツでさえ、
難民受け入れ拒否の極右政党の台頭なども
「無理をしている主義」が破たんしつつあると
見なすことができます。
僕なりにまとめると
西洋の主義主張は背反する2項対立で明と暗、善と悪、
生命と物質、理性と煩悩を区分し、
一方を切り捨てる思想である。
日本人は両者を併存、内在させて
行ったり来たり振動させる。
作用があれば反作用があり
一方に振れればもとに戻り逆方向に振れる。
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今岡善次郎
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