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「見ても観えなければイノベーションは出来ない」


2017年1月4日水曜日、
新年2017年最初のメルマガ配信します。

今年もメルマガご愛読よろしくお願いいたします。


■31日の大晦日は次女家族と施設に入所している妻の面会で
孫娘も手伝って昼食の食事介助して、
自宅に戻り、長女家族も加わり皆で行く年、くる年を祝いました。


1947年生まれで今年2017年は70歳古希になります。

仕事人生の節目として今年は重要な年になります。

これからのテーマ、回転体芯ブレ振動制御の
試作実験データの分析に年末年始を使って没頭していました。

男子単身生活10年目に入り研究に没頭していると
自分では気にならない水回りの汚れが久しぶりに来た娘達にとって見過ごせなくて
綺麗に掃除をしてくれました。

■毎日使って見ている台所の汚れが僕には観えなかった。

人間はあらゆるものを見ても心の中の
チェックリスト、又は原理や規範に合わないものは見えても観えない。


生き方も組織のマネジメントも
恐らく政治も多様な理念や価値観を持つ社会にあって
人は共感する情報だけしかキャッチしません。


■昨年は世界で予想外の出来毎が続きました。

イギリスのEU離脱もアメリカのトランプも予想がだと
皆が言います。

今年も激動の年だと言われ、
平成29年、2017年も世界が大きく変わる年だと報道されています。

予想するマスコミも一つの理念でしか事件を見ていないから
本当の現実を観ていなかったと言えます。


今年は自分の身の回りのことも
家族のことも、政治経済のこともしっかり観て
自分を律して生きていきたいものです。



さて、
本日のテーマ
====================
「見ても観えなければイノベーションは出来ない」
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)より
==================

■金田氏はトヨタグループの中で
大野耐一のようなイノベーターをどう育成するかという
課題に取り組んだという。

経営システムとしての生産システムを構築する、
あるいは再構築することは
現状の改善でもある。

システムエンジニア育成という表現をしているが
システムとは収益が上がる生産システムであるので
コンピュータシステムのシステムエンジニアではなく
イノベーターと呼ぶ方が相応しい。


■イノベーターは頭の理解で養成はできない。

現場を観察したりデータを集めても
イノベーションはできない。

見れども観えなければイノベーションは不可能である。

大量のデータを集めても問題点が観えない。

データを集め過ぎると
本当の問題点が埋没して隠れてしまう。


ダメなグループは膨大なデータを集めて整理しようとする
と金田氏は言う。。

データ分析の報告書だけから問題点を掴んだためしはないという。

近頃ビッグデータやIOTが盛んにもてはやさているが
ビッグデータに埋没されて目的が埋没してしまう
危険がある。


■現場カイゼンの優秀なIE(インダストリアル・エンジニア)は
IEマインドがあるという。

IEマインドとは現場を観たりデータを観て
問題点が向こうから飛び込んでくると言う。

これができるIEは頭の中に今までの経験と知識から
原理に基づくチェックリストができているから
現場で見たものと自分の頭にあるものとの間の違和感が生じるのである。

それは知識やロジックではなく
イメージで把握するものである。

振動技術で言えば力学的原理と
が観察・データと違和感が無いように考察することだと
思う。

■トヨタ生産方式にしてもTOC(制約理論)にしても
その原理はニュートン力学のように原理があり
原理に照らして観察しデータを読まなければならない。

イノベーションとは経営用語であり、
部分的最適化ではない。

作業改善もシステム改善も経営改善もすべて
繋がっている。

それらを繋げて観るセンスを持つことが
イノベーターの本質である。





●ご質問ご意見は気軽に
返信で意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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