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「イノベーションの好機は歴史を知る心に宿る」


2016年9月21日水曜日、台風16号が西日本に大雨をもたらし
今朝早朝に関東に接近しました。

交通への影響が甚大ですが皆様の仕事や生活に
大きな影響を与えていることを心配します。


■本メルマガで何回もしつこく号外でご案内した
「技術とイノベーションのマネジメント」セミナーも
15日無事完了しました。

以下のようなアンケート頂きました。

イノベーションの重要な概念を多面的に
実例を使って分かりやすいセミナーだった。

自分の中で不明確だったことが明瞭になり
自社でどう生かすか考えたい

との回答を頂きました。

ありがとうございました。

イノベーションは企業のマネジメントだけではなく
価値ある生活や人生においても必要なものです。

セミナーのエッセンス「イノベーションの好機」を
もたらす心を以下のまとめます。

1.好機は備えある心に宿る:セレンディピテイの法則
2.好機は何故と問う心に宿る:なぜを5回の法則
3.好機は自由な心に宿る:観察の法則
4.好機は粘る心に宿る:粘性の法則
5.好機は細部を配る心に宿る:因果の法則
6.好機は離れて観る心に宿る:鳥瞰の法則
7.好機は根幹に馳せる心に宿る:枝葉根幹の法則
8.好機は関係をつくる心に宿る:ネットワークの法則


■18日日曜日
小名木善行先生の「倭塾」に参加しました。

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/f047teu0mq34e12ydxsLM

小名木先生は自虐史観の現代史で失われたしまった
日本のものづくり、くにづくりにおいて
自然と共生する日本人の真実の史実を
数多く紹介してくれます。

古事記から戦前戦後の事件の中に日本を再発見する
目から鱗の歴史を学べます。

米国のMOT(技術経営)のイノベーション事例でも
例えばボーイングの飛行機でも過去の成功失敗の歴史を
分析することで多くのイノベーションを起こしていることが
分かります。

過去を知らなければ未来の展望は描けません。



さて、
本日のテーマ
====================
「管理者、改善屋、イノベーター」
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)より
==================

■組織は所詮、決められたことをまずは正確に
間違いなく行う「しつけ」から出発していると
金田氏は言う。

このしつけが定着することで
安定した品質やコストや納期で製品やサービスが提供できる。

それを維持する管理者がマネージャーである。

まじめなしっかりした組織は
しつけがいいと言える。

■決められたことを正確に行うことだけでは
企業は生き残れない。

決め事にムダが潜んでいるかもしれない。

もっと違うやり方が良いかもしれない。

決められたことを廃止し新しい決め事をしなければ
社会のニーズから外れてしまう。

新しいやり方を考える人を
改善屋さんという。

改善屋さんは
決められたことを正確に行う「まじめ」だけでは
新しい発想はでてこない。

ものづくり日本のこころが盛んだったころに
「非まじめ」の勧めが流行ったそうです。

■ドラッカーはシュンペーターを引き合いにだして
「イノベーションと企業家精神」を論じました。

日本では改善屋さんという控えめな表現ですが
それぞれの組織が改善魂を持つことは国のために
必要です。

経済力は国の安全や福祉の源泉です。

「好機は備えある心に宿る」
というセレンデビテイの法則は改善という好機を
モノにする基本です。

何か問題はないか、
今何が問題かと常に心の準備することです。


■きっちりと基本を守るルーチンをこなすまじめさと
好機に備える「非まじめな」「やんちゃな」こころも
同時に必要と言えますね。

管理者、改善屋、イノベーター
一見矛盾するような特質が求められている。



●ご質問ご意見は気軽に
返信で意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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