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第号外
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「 21世紀人づくりへの提言:理念がつくるいい会社」
昨日に引き続き、
本メルマガ読者の皆様に
「21世紀義塾」の講師の一人である青木篤実様からの
「21世紀人づくりへの提言」論文ご紹介します。
■そもそも米国的経営教育のMBAは
市場という戦場で如何に勝つかの戦略経営が中心であったのですが、
20世紀の最後の20年は日本企業が世界を席巻し日本的経営研究が
米国で盛り上がりました。
そんな中で
トム・ピーターのエクセレントカンパニーや
ジムコリンズのビジョナリーカンパニーが注目され
企業経営にはカルチャー、ビジョン、バリューチェーンという
コンセプトが広がりました。
日本の企業家の代表である豊田佐吉と豊田喜一郎、、安田善次郎、
松下幸之助、本田宗一郎、井深大、稲盛和夫など
源流にある日本的経営には二宮尊徳の報恩感謝、禅譲、社会貢献、
など社是に社会との繋がりを大事にする文化がありました。
バリューチェーン、サプライチェーンの発想も含めて
ジャストインタイムのトヨタ式経営も影響与えていると僕は見ています。
■青木篤実様は現在の「いい会社」を調べることで理念が鍵と見ました。
企業理念研究家であり「いい会社」実行委員会所属しています。
もともとリケジョであり、メーカーの研究所で働いたり
経営企画室で経営システムの企画、経営計画作成などの経験があり、
経営マインドをもってドラッカー塾にも参加されました。
21世紀義塾では
「理念がつくる「いい会社」」と題して
「理念の概念、大切さに加え、
どのように経営に活かしていくか事例を交えて紹介」
を講義して頂きます。
以下21世紀ひとづくり論文原稿紹介します。
■■■
「21世紀人づくりへの提言」
企業理念研究家 青木篤実
■「いい会社」を増やし、
「働くことは幸せなこと」だと感じられる世の中を残せるよう、
企業理念を軸とした活動しています。
「何のために働くのか」「働くことは、幸せなのか」
ということが問われる時代になりました。
「食べるために働く」という、他のことを何も考えられないような時代は
遠くに過ぎ去り、高度成長期のように、
「働くこと=豊かになること」という図式も成り立たなくなりました。
■更に、情報が簡単に入手できるようになるにつれて、
自分の働き方と、他人の働き方を比較するようになりました。
その結果、少しでも「楽をして稼ぐ」という人たちが増えました。
反面、どうせ働くのなら
「自分の成長につなげたい」
「人のお役に立ちたい」
という意識の人も増えてきました。
大病を経験した方は、
一様に「こうしてまた働けることが幸せ」だと言います。
■いま、「何のために働くのか」「働くことは、幸せなことか」と
問われた時に、どう答えますか?
そもそも、働くことが「苦役」なのは、西洋の考え方です。
日本では働かないことは「お天道さまに申し訳のないこと」でした。
根底の考え方が違うのに、働き方だけが西洋化していった結果、
うつ病などの精神を病む人が増加していきました。
「自分は何のために働くのか」
「自分の在りたい人生はどんななのか」
「どういう世の中にしていきたいのか」
「世の中に対してどういう義務があるのか」
ということを考えなければいけない時代の流れがあったのに、
様々な情報による「周り」に流されて、
ここをおざなりにしてきてしまったように思います。
■自分のしたい仕事につくこと、
好きなことを仕事にすることを推奨する向きもありますが、
若い時にはわからないことが大半なのではないでしょうか。
仕事をしているうちに興味が増したり、
頼りにされることによって好きになったりする方が多いと思います。
働くことが幸せな人は、モチベーションも高いですし、
他の人と協力して仕事を進めることができます。
自分の周りの「仲間と共に働くことが幸せな社員」が沢山いた場合、
会社の雰囲気は明るくなることでしょう。
■仕事に対して誇りを感じ、
会社に対する誇りもあるというのが一番いいですが、
多くは、仕事へのやりがいよりも、
自分の居場所があることに対する「居心地の良さ」が
幸せだと感じることにつながっているのではないでしょうか。
「仲間の集まり」ごとに、
お互いのやりたいことや、
幸せだと感じることは少しずつ異なってきます。
社内が明るくても、バラバラの方向で進んでいたら、
会社としては少々ややこしいことになります。
■企業理念を軸として通し、
企業理念にコミットした上での「仲間の集まり」があったならば、
お互いに高め合いながらも、
全体としては一つの方向に進んでいくことでしょう。
「人づくり」としましては、挨拶を始めとして、
礼儀作法、人としての在り方まで
会社が教えなくてはならない時代になっています。
■教育訓練としてカリキュラムを組んで対応するのではなく、
同じ仲間として、
その風土の中にいることで育っていくようになるのが理想だと思います。
本を読まない子の親は、本を読みません。
本を読んでいる姿を家で見たことがないのに、
本を読むようにはなりません。
逆説として、みんなが気持ちよく挨拶をして、
掃除をしたり、学び合う風土のあるところでは、
自ずとそういう風に育っていくことでしょう。
■更に、会社には「人格を育てる場所」としての機能も求められています。
これは今まで注目されてこなかった機能です。
その機能を果たすためには、仕組みをつくるのではなく、
今働いている人たち一人ひとりが、人格を高め、成長していくことだと思います。
21世紀は若い人たちだけが作るのではありません。
見本となり、背筋を正さなければならないのは、
これから老齢化していく私たちの方だと思います。
「人づくり」はまず「自分づくり」です。
一人ひとりが正しくあろうとしたり、
人格を高めようと意識していく、
そしてその姿に感化される人が増えていくことが
「人づくり」なのだと思います。
以上
■■■
「21世紀義塾」
■朝日電子新聞 ニュースに掲載されました!
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■facebookイベントに掲載しました。
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法政大学理工学部経営システム工学科非常勤講師
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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