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第368号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「共生と共創」
おはようございます。
7月8日水曜日、梅雨前線が上下し、台風も発生し
不安定な気候が続いていますが
お互いに体調に気を配りましょう!
■ギリシャが実質的に債務不履行(デフォルト)に
陥りました。
日米の株式市場は比較的安定していますが、
歴史の大変動はある日突然起こる可能性がある。
"人と自然を調和し、持続ある未来の共創を目指す”
活動をしている岸和幸さんのブログを引用します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0bad7u0xoxoz89ydrqA1
■混乱が続くギリシャ経済の状況をロイター通信は、
次のようにとても興味深く表現しています。
”欧州大陸の周縁で起きている4つの大きな危機が
現在、欧州連合(EU)を飲み込む恐れがある。
戦後に始まった「1つの欧州」を目指すプロジェクト
は、数十年前に後戻りするかもしれない。”
この4つの大きな危機とはすなわち、
・ギリシャの債務危機
・ウクライナ紛争でのロシアの役割
・英国のEUとの関係見直し
・地中海の移民問題
そして、”これら4つの問題の1つでも適切に対応
できなければ、他の問題の悪化を招き、EUが
直面する危機は増幅されることになるだろう”と
述べています。
■米国では経済を維持するために
サブプライムローンで貧者にカネを貸し付けて
需要を喚起ししたように
経済力の弱い国家に金を貸してドイツ経済が独り勝し
たことの裏返しの現象です。
ヨーロッパの危機は
EUのシステム統合より分裂に向かっている。
「北京でバタフライがはばたけばニューヨークでハリケーンが起こる」
というバタフライ効果が歴史上何度かある。
キーウーマン、メルケルがこの危機を切る抜ける
ことができるか?
政治の世界も「共生」「共創」が必要であり、
危機を機会とみて乗り切り世界の安定をもたらすこと
期待します。
さて、
本日のテーマ
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改善魂「システムづくり ひとづくり」
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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■現状のやり方を改善して新しいことを
組織内で実践するのは多くの場合困難である。
金田氏は人材教育、つまりひとづくりに苦心した。
社会人教育は、その人がどんな職場で育ったかによって
大きく影響されると観察した。
■そして改革者が育ちにくい職場があることに気が付いた。
仕事のやり方を変えるシステム構築は創造的な仕事である。
作業が標準されそれに沿って教育・躾がなされている職場で
育った人はシステム構築できる人材に育てにくい、
変化を嫌うからだ。
現行システムを俯瞰的に客観的にみることができない。
大企業は基本的には保守的な職場となる。
■システム構築は「リスクを覚悟してやってみよう」という
人材が必要である。
新しいことに「ワクワクする」人材が要る。
あるいは現状のままでいることで
危機に落ちった組織を何とかしなければならないと
いう人材が少ないが何人か必要である。
■ものづくりもことづくりもくにづくり
すなわち、よりよい世づくりである。
イノベーションとはパラダイムシフトの活動である。
自分の狭い担当の中で現状維持のリスク回避で
育った人間にはイノベーションを起こす人間を
危険視する。
イノベーションのためにシステム再構築するには
ひとづりが必要なようであり、
ひとづくりにはシステムを俯瞰する光が必要である。
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今岡善次郎
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