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号外
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号外「母の死」
昨日3月11日水曜日朝の定期配送メルマガ休刊しましたこと
お詫びします。
理由は母の死です。
3月6日夜、3年という長期に介護施設に入所していた母が
調子を崩していると連絡受けていましたが、
今までもそんな事態が2回あり、
今回も持ち直すことを期待していました。
しかし、9日の朝、危篤という連絡を受け、9日10日の予定をキャンセルして
急遽羽田空港に向かい、故郷の出雲行きフライトの座席を確保しているとき、
携帯電話に姪から母の息が止まったと連絡を受けました。
■電話口での呼びかけに瞬時笑みを浮かべ息を復活したそうですが、
間もなく2度と息が復活することはなかった。
空路、出雲空港からに実家への帰途
子供達家族や親しい友人にメールしました。
「母がつい先程,逝きました。人生最大の恩人にこれから会いに行きます」
「恩人に寄り添ってあげて下さい」等暖かい
返信を頂きました。
ありがとうございます。
■普段あまり思わない「母が僕の人生に与えた影響」に
思いを巡らせました。
メイクされた母の顔はとての安らかで
幼少のころに甘えていた時代を思い出し、
いつまでも見惚れていました。
10日お通夜の日は気温が下がり雪風吹に見舞われて
庭に咲いた梅の花がとても美しかった。
母が大好きな景色だったそうです。
11日水曜日の葬儀は一転快晴に転じ
僕に3人の子供たちも朝早く一便で到着しました。
■葬儀には故郷にいる友人知人が参列し
盛大な葬式となりました。
送る言葉は内孫で可愛がっていた姪から。
おばあちゃんは子供3人、孫8人、ひ孫13人の24人の子孫を
残して逝きました。
その内の半分の12人が最後に瞬間に
居合わせて「おばあちゃんありがとう」に涙声に
送られましたね。
みんな平等に愛情を注ぎ
親とは違う接し方で教育していた。
近所の主婦の皆さんに生け花やお茶を教えていたり
ちぎり絵や手芸教室も開催、で多彩であり
いろいろな人に相談相手にもなって可愛がっていた。
口癖は誰に対しても「ありがたい。感謝している」
だったという。
お棺に手紙を入れる人や
寄せ書きを入れて送る人もいて
生前の生き方が偲ばれました。
僕も書きました。
お母さん、僕がこの世に生まれて67年、
海よりも深く山よりも高い愛情をずっと抱いてくれていることを
実感していました。
これからしばらくは住む世が別々ですが
引き続き我々家族と共に僕の人生にも心の中で存在し続けます。
あの世からの母の応援が続く予感がします。
そしてそれが我々の生き甲斐になります。
ありがとう。
■僕にとってかけがえない母であるとともに
老後は家族だけではなく近所や地域にいい影響を与えていた
教育者になっていたとはうれしい驚きでした。
個人的な感慨を読んでいただきありがとうございました。
今岡善次郎
平成二十七年三月十二日午後八時
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■なお、拙著については現在では全く注目されていませんし
もう絶版になっているものが多いのですが
アマゾンの中古本で出展されています。
↓
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今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.ありがたいと思う心(森信三全集幻の講話)
2.意思と心によるコミュニテイ(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.システム・インテグレーター「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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1.ありがたいと思う心(森信三全集幻の講話 )
■幸福な感情や内面の豊さはどこから生む出されるのか?
森信三によるとそれは
ありがたいと思う心、感謝の念によって
もたらされる。
「有難い」という言葉は通常あり得ないとい
感嘆な驚きからくる。
当たり前の幸運に対して
ありがたいと思わない。
■予期せぬこと、普通ではないことが
起こると「あり得ない!」「有難い!」という気持ちになる。
人から親切にされることを期待も予期もしていないとき
親切にされたらうれしい。
前回のメルマガで僕の予期せぬ機会に
10年以上前に著作を評価する講演を聞いて
「あり得ない、有難さ」を感じました。
■「有難い」とは自分にその賛辞を受ける資格がないという
謙虚に思っている場合だけに起こる感情である。
恩恵に授かることは得ない程の謙虚な気持ちとは
滅多に遭遇しないのか?
森信三によると
我々が日常食事や交通機関を利用するのも
生活や仕事や勉強するのもカネさえあれば不自由しないと
当たり前に思っていることが傲慢だという。
店(市場)で簡単に手に入ること、
書店で古人や異国の賢人の著作が手に入るのも
取引先から資材や部品を購入して
仕事ができるのも
極めて多くの人の仕事の連鎖から恩恵と受けている。
古代人の生活に比べれば現代の生活や仕事が成り立つ
サプライチェーンはあり得ない。
■ビジネスや教育を受ける恩恵を
神や仏や大自然や宇宙の根源的働きがあると考えると
有難いという謙虚な気持ちになる。
どんな不運に恵まれても
生きているだけでいろんな人のお蔭だと思えるかどうかが
幸運な気持ちになれるかどうかだ。
日本で食事前に「頂きます」いう習慣は少なくなてはいるが
まだまだ根付いています。
我々は独りで生きてはいない。
まだ会ってもいない人を含めて人と人の
繋がりの中で生きている。
それを有難いと思う気持ちを大事にしたいですね。
2.政府は社会に主人か(ドラッカー「ポスト資本主義」)
■ドラッカーのポスト資本主義社会の思想は
「政府が社会の主人」とする時代の終わりとする
思想に見えます。
中央集権化してきた近代国家が崩壊しつつある。
西欧の先進国では福祉国家の力によって
ボランティアの伝統が押しつぶされた。
■日本では江戸時代までは村や町において寺や神社が
共同体の核となって
助けあって生きていた。
1867年の明治維新で「西洋化」の一環として
助け合いの共同体の機能は政府機能に組み入れられて
ボランティアも消滅した。
■西洋に比べて米国では
社会的活動の政治化と集中化は遅れた。
それが米国において
州や市や郡の自治強調されて、開拓地におけるコミュニテイ
の伝統として残っている。
米国において非営利組織の活動が盛んな原因は
「政府が社会の主人」足り得なかったことにある。
■日本ではこれからどうなるであろうか?
「政府が社会に主人足り得ない」分野が増えている。
経済格差が広がって貧困層が大きくなっている。
高齢化によって要介護老人が増える。
公教育の現場が疲労している。
一方で財政危機が高まっている。
「政府は社会の主人」として振る舞う力は
弱まりつつある。
ボランティアの非営利組織か
資本主義の原理と共益の原理がハイブリッドした
助け合いの共同体の出番が来た。
3.事例研究:見れども観えず
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■トヨタの現場改善でも
システム設計というシステム改善でも
イノベーションのプロジェクトの成功の基本条件は
「よく見ること」で「観えてくる」ような
観察が大事である。
目で見るだけではない。
感性で観ることである。
知識だけでは観ることはできない。
■知識は潜在意識の中に隠しておいて
観るときの視点を探すときに役立つだけである。
トヨタでは「見える化」という現場を観ることによって
無駄を観ることを重視する。
どんな優秀でも知識があっても
「見れども観えず」では改善にならないという。
■システム改善となると
一つの現場だけではなく、作業の連鎖としてのシステムを
観なくてはならない。
当然目で見える限界を超える。
現場を見て情報の流れを見て
作業の関係を見て全体がリアルにイメージできなければならない。
システムに潜む無駄を観なければならない。
「目でみる」こと以上に「心で観る」感性が要求される。
■TPS(トヨタ生産方式)でもTOC(制約理論)でも
野中郁次郎先生のSECIモデルでも
あくまで道具過ぎない。
思想と手法はツールである。
「カナヅチしかないと全ての問題はクギに見えてしまう、
といったのは5段階欲求説で有名な
アルバハム・マズローである。
「観ること」がイノベーションの原動力である。
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