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第350回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「投資家とマスコミに注目されるには」
おはようございます。
3月4日水曜日今年も2か月過ぎました。
■先週の2月26日木曜日
東京農工大学大学院工学府の博士課程に入学願書
提出しました。
67歳にして学生になります。
24歳の時、京都大学工学部修士課程卒業以来
こんなことになるとは
自分でも驚いています。
■東京農工大学ではMOT(技術経営)大学院修士課程で
客員教授を務めたことがあり、
先生方との人脈の中で
ある技術の原理を研究し、僕の専門である
SCM(サプライチェーンマネジメント)とつなげる
ビジネスモデルを開発研究をしたいと
考えています。
いずれメルマガで途中報告します。
■2日月曜日、NHKクローズアップ現代で
日本には優れた技術が埋もれているが
狭い範囲で技術評価するから学会でも展示会でも
注目されない。
それが米国に行くと経済社会を変革する
ビジネスモデルとして投資家やコンサルタントや
マスコミが注目する。
いつも日本は出し抜かれる!
その事例として3Dプリンターのストーリーが
紹介されました。
伊藤さん(下の名前は覚えていませんが)という
日本人の発明だったとは知りませんでした。
■モノづくり日本でイノベーションするには
技術開発だけではなく、社会に広めるビジネスモデル、
コンセプトを研究開発しなければならない。
日本の投資家やマスコミの皆さまがその技術の持つインパクトを
米国で評判になる前に評価してくれるような
分析とメッセージ開発も立派な研究テーマだと
思っております。
先週のメルマガで紹介したように菊川様の
JFEスチールのSCM改革」の講演を聞いて
僕の「サプライチェーン18の法則」
(日経文庫では「トヨタ式経営18の法則」)
がビジネスモデルになる確信を得ました。
今までのSCMの研究がこれからの新しい挑戦となる技術の
新規のビジネスモデル開発につながること
そして投資家やマスコミに注目されることを目指します。
■なお、拙著については現在では全く注目されていませんし
もう絶版になっているものが多いのですが
アマゾンの中古本で出展されています。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e07f5ss0uokiu5vd33Bvm
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.幸福とは何か(森信三全集幻の講話)
2.意思と心によるコミュニテイ(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.システム・インテグレーター「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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1.幸福とは何か(森信三全集幻の講話 )
■森信三は幸福とは何かについて青少年に語ります。
戦前の日本人に比べて戦後の日本人は
幸福論が好きで盛んに書籍や幸福論の書籍は氾濫した。
戦争が終わって解放感ただよった。
■「幸福の歌」「しあわせの歌」が流行った。
森信三に言わせると、あたえられた幸福は長続きしない。
戦後の幸福感は「与えられた解放感」にしか過ぎず、
自分で勝ち取っていない軽いものだ。
■経済的に豊かになることが幸福か
有名人であることが幸福か?
物事には
裏と表があり、陰と陽があり、+と−がある。
積極的に動くこともあり、
消極的に不動をつらぬくことも必要である。
生き物には交感神経と副交感神経が相互に
活性化しているように
幸福感だけでは生きていることにはならない。
■戦いと平和もまた社会が生き物であり限り
避けられない。
人のために生きる「義」と自分のために生きる「私」がバランスして
いなければならない。
収入を得る行為は支出する行為があって始めて成り立つ。
幸福という感覚も平等という感覚も不幸と不平等があり
裏と表があって始めて成り立つのです。
幸福とか幸せとか安易に使わないほうがいいかもしれません。
2.日本の会社はコミュニテイか(ドラッカー「ポスト資本主義」)
■個人に対して地位、役割、自立心、責任感を
あたえるものは場としての「職場のコミュニテイ」である。
ドラッカーの観察として
暗に日本を意識していると思われるが
西洋において職場はコミュニテイとして一度も根を下ろすことには
ならなかった。
日本では欧米に洗脳されたせいか、
職場をコミュニテイとする思想が
情緒的、古く臭い、ダサい、
日本経済の長期低迷だとみなされた。
■日本の株式市場が外国資本に半分以上取られて
職場がROE(資本利益率)重視となり
コミュニテイが崩壊しつつある。
でもそれはマスコミや経済誌での「知識人」によって
洗脳されてはいるが
日本社会の根の部分は資本の論理で動いていない。
日本的経営が批判されているROEの低さが
それを実証している。
■ドラッカーによるとコミュニテイとは
責任と自己規律を基盤にした組織でなくてはならない。
コミュニテイとは共生(共に生きる)社会であり
社員と顧客と資本家が対等な社会である。
従属と非従属やもたれあいの社会ではない。
■働く人間は仕事を超え組織を超え専門を超えて
自律した人間として
会社生活と社会生活を営む人間でなくてはならない。
人間関係において仕事と生活において
助け合う貢献しあう関係を築くことである。
3.事例研究:主査と主査付は同一人格
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■トヨタの人づくりにおいて主査というプロジェクトマネージャーの
条件の中に
「主査と主査付は同一人格であらなければならない」
というルールがあるそうです。
現在のトヨタにまだ根付いているかどうか
わかりませんが。
プロジェクトマネージャーとプロジェクトメンバーは
同一人格でなければならない。
命令指示を出す人間と
命令支持に従って動く人間は同一人格である。
部品を買う会社と調達先は
同一人格を持つ法人である。
■プロジェクトマネージャーだけだはなく
部門マネ―ジャーも仕事の改善、イノベーションにおいて
人格は同一であるべきである。
マネージャーに必要なのは
イノベーションへの強い思いと
メンバーの自律性の尊重である。
多くのマネジャーは自分勝手な思い込みで
メンバーの話を聞かないで
現場の狭い問題つぶしに明け暮れる。
■イノベーションとは
局部的問題解決ではなくて広い視野でのシステム改善で
無くてはならない。
作業改善ではなくシステム再構築ではなくてはならない。
安易なツールの導入ではなく
根本問題に直面しなければならない。
苦しみぬいて作り上げる挑戦がついて回る。
■リーダーとメンバーが同一人格であることは
仕事への思いを共有化する前提である。
思いは命令で伝わらない。
恋愛が命令で成り立たないのと同じである。
少なくてもメンバーの思いをくじかない
リーダーでなければならない。
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