◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第347回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「一期一会の出会いからのイノベーション」
おはようございます。
2月9日月曜日の朝を迎えました。
■節分を過ぎ冬から春に再び回帰します。
年齢にかかわらず新たなプロジェクト始めるときの
ワクワク感は20歳代の青春と同じです。
青春を回帰させる衝撃の出会いも人と人の一期一会の
縁を感じます。
昨年夏の出会いから
6日金曜日出会いのネットワークを広げました!
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0pr9fs0uorku7b02ypl9
■イノベーションについて優れた洞察をした
ドラッカーは社会生態学者です。
ドラッカー思想でイノベーションのマネジメント教育
をしている僕も実行者の一人として
自分を律しなければならない。
自分を律するために
イノベーションをどのようにマネジメントするか?
◆イノベーションすべき対象システムを供給ネットワーク連鎖(つながり)
とみることで視野を広げる(鳥瞰、虫瞰)
作業、工程、工場、会社、産業、国、地域、グローバル経済社会
◆機能連鎖だけではなく心の連鎖、個人と組織と社会におけるつながりの中で
役割と位置づけを考えることで人間社会の秩序の重要性を理解する
◆どんな仕事も単独(人も組織も)では存在しないのでネットワーク連鎖(網)の
ノード(目)における役割(一灯照隅)に焦点を当てる
◆「顧客は誰か」「自分の提供する価値は何か」を自問自答する習慣を養う
◆仕事とは「顧客の創造」であり、不満、不安、不快を
満足、安心、快適な顧客を作ることであり、
義務であり責任であると理解する
◆マネジメントは三位一体である。精神と戦略は実戦の中で生まれる。
現場の実践にはすべてがある。
ドラッカーのメッセ‐ジを精神・戦略・実戦に分類していますが、
「MBAは会社を滅ぼす」で有名なヘンリーミンバーグの
アート、サイエンス、クラフトと対応することがわかりました。
精神=心=右脳=愛=優しさ=義=誠意=アート
戦略=頭=左脳=知=冷徹=理=個=サイエンス
実戦=身体=手足=行動=実戦=クラフト
なお、ヘンリーミンツバーグは現代のドラッカーと言われています。
◆架空の事例研究もビジネスゲームも映画鑑賞などの模擬体験で
マネジメント能力はつかない。
他人の実体験と自分の仕事の体験からしか学べない。
ヘンリーミンツバーグの見解に共感します。
◆日本のものづくりの実例から豊富な知を理解し
自分の仕事に応用する気づきを得る
今期最終の第10回の今岡塾
今週開催します。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第10回ご案内■■■
平日コース2月12日木曜日19:00のご案内
週末コース2月14日土曜日15:00のご案内
「社会生態系(エコシステム)と日本的経営」
さて今週最終回
■第10回テーマは
「日本的マネジメントと東西の知の融合」です。
平日コース2月12日木曜19:00
週末コース2月14日土曜15:00
開催します。
中江藤樹、渋沢栄一、二宮尊徳
ドラッカー、ピーターセンゲ、、ジムコリンズ、
ゴールドラットと大野耐一、TQC・シックスシグマ、
TPSとTOCにみる東西の知の生態的進化を
語ります。
以下の二人に木曜と土曜日それぞれお願いします。
ゲスト講師 北村和敏様、
橋本淳一郎様とも
今岡‘塾‘塾生として参加頂きました。
■2月12日木曜のゲスト講師は北村和敏様です。
テーマは「近江商人と三方よし」
・ドラッカーとCSR
・ドラッカーと近江商人の共通点
です。
多摩大学大学院ビジネススクールで
今岡が担当している「ドラッカーとSCM」の講義に中で
ゲスト講師として講演いただき大好評でした。
北村さんはかって僕も社員として勤務した大塚製薬の幹部社員です。
今は優良の上場企業ですが、大塚グループの原点である
徳島鳴門の地場企業時代から
ドラッカー思想と共通するものがあります。
オロナミンCやオロナイン軟膏で、
徳島県鳴門の地場企業から日本全体で名前が知られるようにした
二代目社長大塚正士氏の名言
「儲けようと頑張っても儲からなかった、
地域社会に貢献することを目的としたら儲かるようになった」
大塚グループの話や
三河武士から僧侶になって士農工商の市民に
生き方の哲学を説いた、近江商法の元祖となる思想家である
鈴木正三を知ったのも
北村さんの講演でした。
●北村 和敏様プロフィール
株式会社大塚製薬工場
営業本部渉外担当部長
経営倫理士、日本経営倫理学会(会員)、
日本経営倫理士協会(理事&総合企画委員)
ドラッカー学会(学会員)、
ドラッカー「マネジメント」研究会(総合企画員)
「少子高齢社会」分科会顧問
中央大学理工学部卒大塚製薬(株)入社
営業部門、学術部門、人事部門
大塚製薬工場に移籍
営業本部にて渉外業務に従事。
趣味:マラソン
■8月23日土曜日のゲスト講師は橋本淳一郎様です。
テーマは、「自分を知る9つのタイプ『エニアグラム』」です。
概要:
チームワークを阻害する組織内対立は、システムの複雑性、
不確定性とともに成果への制約になります。
その要因ともいえる多様性に満ちた人間の反応を分析してみると、
共通項を持ったグループの存在が確認され、
「人間の本質には生まれながらにして9つのタイプがある」
という仮説が導き出されました。
古代ギリシャに端を発し、現代の心理学や脳内分泌物質の分析
によって新たに脚光を浴びている「エニアグラム」について、
そのエッセンスを紹介いたします。
<今岡の解釈と利用法>
ドラッカーによると人は自分の強みを生かすことで
成果を上げることができる。
自分の弱みを補ってくれるものが
組織である。
誰と組織を組みか、自分と周辺に仲間の特質を知れば
よりよい組織のマネジメントができるかもしれない。
一方ヘンリーミンツバーグによれば
マネジメント能力はアートとサイエンスとクラフトの
人間力の総合である。
アートだけはナルシスト、
サイエンスだけは数字だけの官僚
クラフトだけは退屈者
「エニアグラム」でナルシストか、サイエンテストか
クラフトマンかわかるかも。
僕の意見ではマネジメントは総合力のバランスであり、
マインドセットの修業の方向性を
あたえてくれるかもしれない。
●橋本淳一郎様プロフィール
富士ゼロックス総合教育研究所で、法人営業、研修講師、
教育コンサルタント、営業マネージャーを経験し、
現在はプロビティコンサルティングの人材育成事業部長
兼コンサルタントとして、企業人向けの人材育成事業に
20年以上携わっております。
成蹊大学法学部政治学科卒業。
経営品質協議会(JQA)認定セルフアセッサー
日本キャリア開発協会認定CDA
(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本メンタルヘルス協会認定 初級心理カウンセラー
日本エニアグラム学会会員、エニアグラム講師
趣味:写真撮影、コーラス
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0prafs0uorku7b02y3Fd
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0prbfs0uorku7b02yDYJ
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0prcfs0uorku7b02y3Ix
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0prdfs0uorku7b02yPT0
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.教養としての美(森信三全集幻の講話)
2.企業・政府・そして第3セクター(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.イノベ―ター「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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1.教養としての美(森信三全集幻の講話 )
■最近、リベラルアーツとか
ネオリベラルアーツとかよく目にします。
日本語では教養ですが、教養と言えば古典が多いので
新しい教養という意味でネオ(ニュウ;新)がついて
ネオリベラルアーツと外来語に弱い日本人に
流行っています。
しかし教養とは知識だけではない。
日本人にとっての教養は
世間知であり、日本独自の自然観や社会観が
入っていなくてはならない。
西洋の自然観社会観でリベラルアートを語っても
所詮日本人には合わない。
■森信三によると
人間の存在も一部である、自然と社会の中で
人や自然を察することが美を感じることなのだと。
言わば日本人にとっては「日本文化」の中に見出す「美」
こそが重要なのだと。
そんな日本人の教養を育んだものに
俳句や短歌がある。
日本文化の根幹をなすものは
結局のところ「美」ではないかと。
僕も数年前に半年ばかり近所の短歌教室に通い
その意味を感じることができます。
■「美」は日本だけではなく西洋でも中東でも中国でも
世界いたるところにある。
森信三によると
日本人の「美」意識は芸術家というプロや評論家とは
違う一般市民の広がりにある。
新聞や雑誌でも短歌や俳句が、
老若男女、あらゆる職業の人によって投稿されています。
■「日本文化」の教養は一般市民の中で
自然と心と身体に染みついている。
伝統的な生け花、茶の湯、盆栽、短歌、俳句
すべて心と観察と身体と自然が一体化している。
かっては「武士道」も生活規範としての「美」であった。
仕事にも生活にも人生設計においても
美を追求することは欠かせません。
日本的教養は仕事も含む日常生活「美」の中にある。
2.企業・政府・そして第3セクター(ドラッカー「ポスト資本主義」)
■ドラッカーによると欧米の事例が多いのですが、
政府が運営する国営の教育事業、
アルコール中毒更生事業、母子家庭支援事業など
成功した機関は一つもない。
協会というコミュニテイや
地域社会で自律的に運営する非営利の組織だけが
成功している。
政府が実行者として社会的問題を解決する
プログラムで成果を上げているものはない。
■米国の健康協会、心臓病協会など政府でも民間でもないが
予防と治療分野で研究と教育の面で
大きな成果を上げている。
これらは民間企業でも政府機関でもない。
コミュニテイに属する非営利の
第3の社会セクターである。
■独立した非営利の社会的役割は
失われた「市民性」の回復である。
近代国家は納税するだけで多くの市民から
福祉にかかわる行為から遠ざけている。
市民に社会的問題解決意識を持たせることは
市民が自らの行動を通して
社会とのつながりを取り戻すことが
出来るのが第3セクターである。
巨大国家は納税によって権力が集中し
権益が発生しやすい。
■巨大国家は一人ひとりの自然な自律性を奪った。
コミュニテイにおける愛他精神、
かって日本にあった「美」「義」「誠」という
市民性が失われた。
「義」「美」「誠」は日本人の市民性回復
に、欠かせない。
独立した第3セクターはポスト資本主義社会の
重要な機関である。
3.事例研究:イノベ―ター
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■経営資源の中でイノベーションに関わるものとして
人、設備、情報、外来語で言い換えると
ヒューマンウエア、ハードウエア、ソフトウエアの
3つあります。
人を革新するか、設備を改善するか、ソフトウエアを
再構築するか、
そして3つの要素をすべて総合的に変革するか。
■人類の歴史的進化の中では
イノベ―ションはシステムの統合、
すなわち「つなぐ」ことで実現した。
Integration(統合)の語源Integerは繋ぐことである。
ドラッカーはコンテナ船は海上輸送と陸上輸送を繋ぐことで
海運不況を打破し、世界経済成長の制約を打破した
イノベーションだと言った。
トヨタのかんばん方式は
工程間を無在庫(滞留無し)で繋ぐ
生産システムのイノベーションであった。
■ハードウエアを繋ぐのも、ソフトウエアを繋ぐのも、
すべて人間というヒューマンウエアである。
世の中を住みよくする改善は
イノベ―ターであるヒューマンウエアである。
現象を観察してハードウエアやソフトウエアや
そして人と人のつながりをコーデネートするのも
すべて人である。
そんな人をイノベ―ターという。
■イノベ―ションというシステム再設計再統合するには
忍耐力、持続力、想像力、状況を把握する
総合的インテリジェンス(知恵)が
求められる。
設備や情報は専門家の仕事であるが
イノベ―ターは異分野を俯瞰し、目的を設定し
プロジェクトを遂行しなければならない。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■■■寄付金のお願い■■■■
いつもご寄付ありがとうございます。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
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新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。