◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第338回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「友人関係・研究会関係・家族関係」
12月3日水曜日の朝を迎えました。
いよいよ師走となり
本格的な冬が巡って来ました。
寒くなりますがそれぞれの季節の変化に順応することが
交感神経と副交感神経を交互に活発化し
自律神経を強化し、
力強い健康な人生を送る訓練になります。
■この時期は忘年会を兼ねた集まりが多いものです。
先週金曜日11月28日島根県出雲高校の
同級生が上京する時にあわせて何人かの急遽声をかけたら
8人集まりました。
自営業者や私学の大学教授など現役もいますが
リタイヤした者も多く、
それぞれの人生経験を反映して話題はいろいろ広がり
酒と料理で盛り上がりました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0wgliw0cnq0muopbpuDa
■翌日29日土曜日はある研究会で講演しました。
大手電機メーカーやシステム関係の
企業の技術者やコンサルタントを経験したOBや
現役が組織と離れて
ボランティア活動で20年以上続いている研究会です。
技術大国日本を作った技術者のエネルギーは
組織を離れても健在です。
システム技術とプロジェクトマネジメントへの
関心は歳をとっても研究心旺盛です。
懇親会でも年齢や経験を超えて盛り上がりました。
■その翌日30日日曜日は孫娘の1歳の誕生を
お祝いしました。
3人目の孫ですが離れて暮らしているので
たまにしか合わないですが可愛いものです。
というわけで
「友人関係・研究会関係・家族関係」と
一人暮らしでも結構多忙な年末を送っております。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第5回ご案内■■■
12月4日木曜日19:00
11月6日土曜日15:00
第五回テーマを少し変更します。
「使命に基づくマネジメント」から
「資本主義経営から共生主義経営へ」と題して
近代社会を作ったイデオロギー経営から脱皮を提案します。
社会主義も資本主義も経済システムの名称である。
ハイエクやシュンペーターによると
経済システムは社会システムの一部(サブシステム)である。
循環器系は身体システムのサブシステムであるのと
同じです
共生主義は人と人、人と社会、人と自然の関係を含む
全体を含む概念です。
■「顧客」「人間の本質」「使命」という
人と人の繋がり、社会的役割と位置付けをどう考えるかが
マネジメントの基本になります。
「個と全体」の組織構造において
日本のコメ作りモノづくりの共生の社会構造は
デカルトやフロイトの
個人に注目する近代西洋の思想に対する反省から出た思想
精神生態学のグレゴリー・ベイトソンや
行動心理学のアブラハム・マズローの思想(理論)で
説明できることを発見しました。
人も組織も社会も、
自然や歴史や文化と繋がる統合(インテグレーション)のモデルが
これからの産業社会、人類に必要です。
そこに必要なのがビジョンや理念であり、
そこから導く創造的イノベーションです。
■12月4日木曜日のゲスト講演
「企業理念がいい会社をつくる」と題して
企業理念研究家 青木篤実さんにお話して頂きます。
青木篤実さんは「ドラッカー塾」第一期生で
その後も何回もご参加頂いています。
勤務先は
自動車や建産機に使用する部品を
製造する会社で27年間勤めておられます。
13年間技術部門で勤務し、出産を機にIT部門に異動、
現在は経営企画部門に所属。
旧態依然とした職場の女性に対する考え方に異論を唱え、
10年の月日を経て初の女性管理職に。
現在は、主婦業(子育て)、会社勤務に加え、
企業理念研究家としての活動を積極的に行っています。
「いい会社」研究会にも所属していて、
この度コンサルタントとしての経営講座も修了し、
更に活動範囲を広げて、
「いい会社」を増やすべく推進中。
●製造企業で技術部門、IT部門、経営企画部門を
こなしながら女性として子育て、
家庭生活をマネジメントし「企業理念でいい会社を増やすことで、
いい国を子どもたちに残したい」という使命感を
持って活き活きと人生を送っておられます。
マネジメントは人をマネジメントすることではなく
自分をマネジメントすることだという
ドラッカー思想を実践しておられます。
女性ならではの感性と実行力は誰もが見習うモデルと言えます。
■12月6日土曜日のゲスト講演のテ―マは
「ICTを活用した組織イノベーションへの挑戦」
富士通FUJITSU Way 推進室加藤 美治様です。
最近学会で発表したばかりだそうです。
<講演主旨>
日本のIT 産業はアップル,グーグルの後塵を拝する状況が
続いている。このような状況を脱していくためには,
イノベーションが必要である.
イノベーションの本質は,単なる技術革新ではなく,
革新的な製品・サービスにより社会に役立つ
新たな価値を創出し続けることである.
つまりそれを実現できるのは機械ではなく
人間の創造性である.
人間が創造性を発揮し新たなものを創出するためにはどうすれば
よいかについて,
人間のモチベーションにも触れて議論していきたい.
<加藤様プロフィール>
1983年富士通株式会社入社以降、通信装置のハードウェア開発に従事。
海外向け交換機、国内キャリア向け交換機から、キャリア向け
大型ルータの開発を長年行ってきた。
現在は、内部統制、業務改革、企業理念に関する業務を実施中。
並行して、イノベーションに対する研究を継続して実施。
2009年東京農工大学大学院技術経営研究科(MOT)修了
現在、電気通信大学大学院情報システム学研究科在学中
皆様のご参加お待ちしています。
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0wgmiw0cnq0muopbp2a8
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0wgniw0cnq0muopbpFiJ
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0wgoiw0cnq0muopbp6mx
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0wgpiw0cnq0muopbphKt
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.女らしさとは(森信三全集幻の講話)
2.通貨・情報・環境
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:トップダウンとボトムアップ
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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1.女らしさとは(森信三全集幻の講話 )
■男らしさとか女らしさを論じることが
現代社会でタブーとなった。
男らしさとしての責任感、決断力、人間関係構築力は
男でも女でも同じではないかと
言われる。
それはそれで良いとしよう。
■一方で女らしさの表現として
すなおさや優しさが上げられる。
これも男にとっても大事な特質である。
責任感、決断力、人間関係力、
優しさ、素直さ全ては人間の特質として重要である。
■しかし女らしさの中にある「母性」は人間社会に
欠かせないと森信三は言う。
キリスト教でも聖母マリアへの敬慕、
仏教では「観音菩薩」は特に日本では女性をシンボルに
していると言う。
人々は母性の優しさを欲している。
男女同権、女性の社会進出、女性の経済的独立で
経済的能力を高めるとともに
女性には男以上の社会的能力があるのも事実である。
■女性が男性より長寿であり
精神的にも肉体的にも強くなっている。
もともと日本の神話ではイザナギ・イザナミという
父と母、男女の神から人も自然も生まれた。
交感神経と副交感神経から自律神経成り立つように
社会は男女半分づつその特性を発揮して
社会の秩序が保たれる。
2.大国間の戦争は無くなるか?
■米ソ連戦時代の軍拡競争で米ソ両国は
経済的に自滅した。
経済の崩壊がソ連を崩壊させただけではなく
米国の国力も低下した。
若い技術者や科学者が軍用部門に使われ
人類に役立つ知識が枯渇した。
■一方で核兵器、化学兵器、生物兵器が拡散して
中東諸国、インドやパキスタン、北朝鮮など
大国とは言えない小国が戦争能力を獲得している。
こうして「巨大国家」は袋小路に入った。
しかしながら以前のような国民国家に戻ることは無いと
ドラッカーは見ていました。
■超国家の調整機関である国連も
地域別経済共同体もTPPを見るように利害調整は
困難を極めている。
国家の役割機能が弱くなるなかでグローバリズムが台頭しつつ
スコットランド独立などスペインの地域の独立
香港や台湾と中国の関係など
覇権国家に対する自立の動きも激しさを増している。
■人間社会は歴史・文化・伝統によって
共同体が維持される。
一方で確実にグローバルリズムが進んでいる分野は
通貨・情報(インタ―ネット)・環境である。
対立から調和する社会、
人と人、地域と地域、人と自然、国と国が
自立性を維持しつつ協調する統合化が必要になる。
そのための媒体が「通貨・情報・環境」を繋ぎとする
マネジメントの思想が必要なのである。
3.事例研究:トップダウンとボトムアップ
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■組織改革にはトップダウンとボトムアップ方式がある。
トップダウン方式では
ファーストリテイリングの柳井会長や
コマツのダントツ経営で有名な坂根相談役、
以前は宅配便のヤマト運輸の創業者である小倉元社長
などが上げられる。
トップ自ら
強烈なコンセプトによって企業を再設計したケースである
■大野耐一氏の下でシステム再設計した金田氏によると
これらのトップダウン改革は通常稀である。
トヨタ以外の会社トップがトヨタ方式を導入する場合も
既存システムの破壊であるトップダウン方式も
成功するのは難しい。
■トップが方針を示してミドルが具体的なプロジェクトを
定義して改善を進めればいいように考えられるが
成功しないと言う。
なぜならばどの会社も既存システムでそこそこ成功している
からである。
慣性の法則が働いているため殆どの社員は
今までのやり方に固執する。
改革とは生きものである組織に痛みのある手術である。
■トップが強い思いを持つとともに
変革(手術)する必要への思いがミドルにどれだけ共感できるかが
問われる。
現状のシステムについての診断分析によって
問題構造が腑に落ちていなければならない。
そのために強い思い(危機感)によって現実に向き合うことが
要求されるのである。
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返信でご意見よろしくお願いします。
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今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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