◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第336回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「生活と仕事の哲学」
11月26日水曜日勤労感謝の日の日前後の連休が終わり
皆様、これから年末に向けていろんなイベントで
忙しい時期を迎えますね。
■ドラッカ―から
マネジメントとは「個と全体」の秩序
を考える思想であることを理解したのは
僕のコンサルティングの経験からと言うより、
若年性アルツハイマーの妻の介護体験でした。
11月18日中央大学大学院のワーク・ライフ・バランス&
多様性推進・研究プロジェクトの「介護と仕事」
分科会で介護体験と仕事についてお話させて頂きました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4p8w0cnivmu876w6dO
■また12月12日金曜日
妻が入院している浴風会の
ケアスクール主催のイベント
独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業
「みんなでつくるシンポジウム」
〜地域で認知症と生きる 都市型地域包括ケアの展望〜
では家族代表として司会を仰せつかりました。
介護家族は社会とどう繋がるか?
介護家族と各分野の専門家でつくるイベントであり、
「ミニコンサート> 「心に奏でるハーモニー」
出演 : アンサンブル ・ ソノール
も催されます。
600人収容の有楽町朝日ホールで開催されます。
参加費無料ですのでメルマガ読者の皆様でご興味ある方
是非下記チラシからお申込ください。
チラシ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4q8w0cnivmu876wRdj
さて先日の
■「勤労感謝の日」とは農業国家である日本が
古くから神々に五穀の収穫を祝う風習から来ています。
その年の収穫物は国家としても
それからの一年を養う大切な蓄えとなることから、
収穫物に感謝する大事な行事として
飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった
新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日が起源です。
(ウキペデイアより)
コメ作りモノづくり日本の勤労精神に思いを馳せる日と
言えます。
■先週20日と22日の今岡塾2014年秋期第4回
はドラッカーの言葉を僕の感性で分類して
[精神・戦略・実践」の三位一体にまとめました。
これは「知・仁・勇」に対応し
日本人が古来「生活と仕事」の取り組む姿勢と
類似していることをお話ししました。
ゲスト講師の野地さんは日本の地域創生のプロジェクトの事例を
石川さんは日本人の現場指向の仕事への取り組みの姿勢と
西洋のマクロ的戦略思考を対比してくれました。
さて次回12月4日(木)と6日(土)の第5回は
精神の領域においてマネジメントとして考慮すべき
人間学をベースにお話します。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第5回ご案内■■■
12月4日木曜日19:00
11月6日土曜日15:00
「顧客」「人間の本質」「使命」という
人と人の繋がり、社会的役割と位置付けをどう考えるかが
マネジメントの基本になります。
「個と全体」の組織構造において
日本のコメ作りモノづくりの共生の社会構造は
デカルトやフロイトの
個人に注目する近代西洋の思想に対する反省から出た思想
精神生態学のグレゴリー・ベイトソンや
行動心理学のアブラハム・マズローの思想(理論)で
説明できることを発見しました。
人も組織も社会も、
自然や歴史や文化と繋がる統合(インテグレーション)のモデルが
これからの産業社会、人類に必要です。
そこに必要なのがビジョンや理念であり、
そこから導く創造的イノベーションです。
■12月4日木曜日のゲスト講演
「企業理念がいい会社をつくる」と題して
企業理念研究家 青木篤実さんにお話して頂きます。
青木篤実さんは「ドラッカー塾」第一期生で
その後も何回もご参加頂いています。
勤務先は
自動車や建産機に使用する部品を
製造する会社で27年間勤めておられます。
13年間技術部門で勤務し、出産を機にIT部門に異動、
現在は経営企画部門に所属。
旧態依然とした職場の女性に対する考え方に異論を唱え、
10年の月日を経て初の女性管理職に。
現在は、主婦業(子育て)、会社勤務に加え、
企業理念研究家としての活動を積極的に行っています。
「いい会社」研究会にも所属していて、
この度コンサルタントとしての経営講座も修了し、
更に活動範囲を広げて、
「いい会社」を増やすべく推進中。
●製造企業で技術部門、IT部門、経営企画部門を
こなしながら女性として子育て、
家庭生活をマネジメントし「企業理念でいい会社を増やすことで、
いい国を子どもたちに残したい」という使命感を
持って活き活きと人生を送っておられます。
マネジメントは人をマネジメントすることではなく
自分をマネジメントすることだという
ドラッカー思想を実践しておられます。
■12月6日土曜日のゲスト講演のテ―まは
「ICTを活用した組織イノベーションへの挑戦」
富士通FUJITSU Way 推進室加藤 美治様です。
<講演主旨>
日本のIT 産業はアップル,グーグルの後塵を拝する状況が
続いている。このような状況を脱していくためには,
イノベーションが必要である.
イノベーションの本質は,単なる技術革新ではなく,
革新的な製品・サービスにより社会に役立つ
新たな価値を創出し続けることである.
つまりそれを実現できるのは機械ではなく
人間の創造性である.
人間が創造性を発揮し新たなものを創出するためにはどうすれば
よいかについて,
人間のモチベーションにも触れて議論していきたい.
<加藤様プロフィール>
1983年富士通株式会社入社以降、通信装置のハードウェア開発に従事。
海外向け交換機、国内キャリア向け交換機から、キャリア向け
大型ルータの開発を長年行ってきた。
現在は、内部統制、業務改革、企業理念に関する業務を実施中。
並行して、イノベーションに対する研究を継続して実施。
2009年東京農工大学大学院技術経営研究科(MOT)修了
現在、電気通信大学大学院情報システム学研究科在学中
皆様のご参加お待ちしています。
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4r8w0cnivmu876wQOf
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4s8w0cnivmu876wZaE
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4t8w0cnivmu876wEEH
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0q4u8w0cnivmu876w36O
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.男らしさとは(森信三全集幻の講話)
2.大国間の戦争は無くなるか?
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:人づくりとは意欲づくり
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
===================
1.男らしさとは(森信三全集幻の講話 )
■森信三の教育には
どんな人間になるべきか明確な定義があります。
・腰骨を立てて一度決心したら実行する勇気ある人間
・人に親切にする人間
・人間関係を大事にする人間
そして男性の場合には「男らしさ」について語ります。
(女性の場合は次回)
■男らしさとは
「頼りになる」ことだと。
子供や女性や弱者に対して頼りになる人間、
会社など組織で頼りになる人間とは
自分以外の人に対する責任感のある人間であると。
守るべき人に対して責任を持つ人間とは
卑怯(ひきょう)ではないこと
集団に対して責任から逃げないこと。
■誰かに対して責任を持つことは人間を強くする。
漁師の言い伝えでは
仔(こ)を持つ牝(メス)の野獣の動物は牡(オス)より強いので
警戒が必要だと。
■普段上から目線で現実離れした理想論を語っていても
イザという時責任から逃れるリーダーが多い。
日本では古来「きたない」「男らしくない」
と責任ある生き方への「美学」があった。
理念や知性だけではない、勇気が大切にされる
文化が日本では失われつつある。
これを国難という。
2.大国間の戦争は無くなるか?
■ウクライナ、イスラエル、イスラムなど中東で
世界で今、地域別紛争はあるものの
この70年間大国間の戦争は回避されています。
ヨーロッパではナポレオン戦争後クリミア戦争まで38年間
晋仏戦争後から第1次世界大戦までの43年間
第1次世界大戦から第2次世界大戦までの21年間
に比べて70年間は最長である。
■大国間の大戦が回避できたのは
殺戮兵器の強大化が戦争の悲惨さを大きくし
戦争によって得られるものより失うものが多いことが
分かったことが大きいと言われています。
米ソの冷戦時代でさえ軍拡競争による軍備管理によって
大国間戦争は抑制された。
■1960年代米国ケネデイ政権の時キューバ危機で
緊張が走った。
何故キューバ危機は起こったか。
米国がベルリンの壁の東西対立に向き合うことをせず
ソ連の基地建設などの拡張政策を黙認した隙が
原因だと言われている。
挑発行為に乗るのも許すのも
戦争の危機は増大する。
■大国間の大戦の危機は軍事バランスの上で回避される。
しかもこの軍拡競争で富を得ている集団がおり、
国家は資金と人材を浪費している。
経済中心の自由競争は大国間の対立を生み、
軍事管理に経済需要を増大させる。
人類は今、大きな分岐点にある。
3.事例研究:人づくりとは意欲づくり
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■設備やITを活用したシステムを作り
作業標準を完備したところで
製品の品質や納期が改善されるわけではない。
ジャストインタイム、すなわちカンバン方式を
殆どの企業が導入失敗するのは
人間よりはシステムのみを導入するからだと
金田氏は言う。
■作業を行う人間が顧客のため会社のために
モノづくりするという動機がなければ
品質は保たれない。
モノづくりに関わる全ての人々に
そこで決められて標準を守ることの意味が
分かり仕事に取りくむ姿勢がなければ
改善は進まない。
■かっての日本、1980年代に飛躍した日本のモノづくり
はトヨタだけではなく
共通の原動力があった。
その原動力とは末端作業員による小集団活動という
人づくりのシステムだった。
単なる作業改善活動ではなく、
人づくりの仕組みがあった。
それは単に教育システムという
与えられたシステムではなかった。
■金田氏によると、
この人づくりのシステムが企業の社風を作り上げるのだ。
思いを共通化すること
現実を良く見て幅広く知見を集めること
そして
しっかりと「狙い目」を定めることだと。
それでこそ
意欲ある人間を育てることになる。
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今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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