◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第322回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「霊峰富士の湧水、白糸の滝」
お早うございます。
今日8月20日お盆休みが終わり
残暑の中でのお仕事ご苦労様です。
■猛暑に中のお盆休み、思いついて
富士五湖から富士宮の白糸の滝までドライブしました。
FBの写真で自然の涼をお届しました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d09zp5v0anty5wem2thKC
滝の音と飛散する酸素水の自然の酸素カプセル
迫力ある動画もお届けしました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d09zq5v0anty5wem2t0U6
都会の喧騒から離れて大自然に触れるのも
いのちのバランスを取り戻すいい機会になりますね!
■明日から始まる青梅街道 今岡‘塾‘
2014年春期(第7期)最終回テーマは
「日本的マネジメントと東西の知の融合」です。
平日コース8月21日木曜19:00
週末コース8月23日土曜15:00
開催します。
中江藤樹、渋沢栄一、二宮尊徳
ドラッカー、ピーターセンゲ、、ジムコリンズ、
ゴールドラットと大野耐一、TQC・シックスシグマ、
TPSとTOCにみる東西の知の生態的進化を
語ります。
以下の二人に木曜と土曜日それぞれお願いします。
ゲスト講師 北村和敏様、橋本淳一郎様とも
今岡‘塾‘塾生として参加頂きました。
■8月21日木曜のゲスト講師は北村和敏様です。
テーマは「近江商人と三方よし」
・ドラッカーとCSR
・ドラッカーと近江商人の共通点
です。
ドラッカーのポスト資本主義社会を読むと
近代資本主義社会の終焉後21世紀の産業社会のモデルは
近江商法を原型とする日本的経営がモデルのような思えます!
多摩大学大学院ビジネススクールで
今岡が担当している「ドラッカーとSCM」の講義に中で
ゲスト講師として講演いただき
大好評でした。
●北村 和敏様プロフィール
株式会社大塚製薬工場
営業本部渉外担当部長
経営倫理士、日本経営倫理学会(会員)、
日本経営倫理士協会(理事&総合企画委員)
ドラッカー学会(学会員)、
ドラッカー「マネジメント」研究会(総合企画員)
「少子高齢社会」分科会顧問
中央大学理工学部卒大塚製薬(株)入社
営業部門、学術部門、人事部門
大塚製薬工場に移籍
営業本部にて渉外業務に従事。
趣味:マラソン
■8月23日土曜日のゲスト講師は橋本淳一郎様です。
テーマは、「自分を知る9つのタイプ『エニアグラム』」です。
今岡がSCMを体系化するきっかけとなった
故ゴールドラット博士のTOC(制約理論)において
成果を阻害する制約として3つ上げています。
複雑性への恐怖
不確定性へノイズとなる無意味な予測
対立への妥協的解決
知識への過度な依存
『エニアグラム』は3番目の対立への妥協的解決
対する方策の一つとして利用できるのではないかと
思います。
概要:
チームワークを阻害する組織内対立は、システムの複雑性、
不確定性とともに成果への制約になります。
その要因ともいえる多様性に満ちた人間の反応を分析してみると、
共通項を持ったグループの存在が確認され、
「人間の本質には生まれながらにして9つのタイプがある」
という仮説が導き出されました。
古代ギリシャに端を発し、現代の心理学や脳内分泌物質の分析
によって新たに脚光を浴びている「エニアグラム」について、
そのエッセンスを紹介いたします。
●橋本淳一郎様プロフィール
富士ゼロックス総合教育研究所で、法人営業、研修講師、
教育コンサルタント、営業マネージャーを経験し、
現在はプロビティコンサルティングの人材育成事業部長
兼コンサルタントとして、企業人向けの人材育成事業に
20年以上携わっております。
成蹊大学法学部政治学科卒業。
経営品質協議会(JQA)認定セルフアセッサー
日本キャリア開発協会認定CDA
(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本メンタルヘルス協会認定 初級心理カウンセラー
日本エニアグラム学会会員、エニアグラム講師
趣味:写真撮影、コーラス
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d09zr5v0anty5wem2tbwa
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d09zs5v0anty5wem2tIr4
曜日選択とカフェ参加ありなしを記して
返信でお申込下さい。
お待ちしています。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.知性の限界(森信三全集)
2.権力ではなく責任
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「一部を全体として捉えない」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.知性の限界(森信三全集)
■我々人間ほど残忍な方法を持って
同族(人間)を殺傷する生物はいない。
人間をもって万物の霊長的存在たらしめる
素朴な自己肯定を根本的に疑う必要があると
森信三は言います。
確かに人間と他の生物の間に厳然とする
区別は人間がかってに引いた境界線である。
■人間の知性は原爆を作り
工業製品は環境を破壊し、
経済システムは冨の偏在を生み多くの人間を
不幸にしている。
人類全体の存続の危機をもたらしている。
大宇宙における人間の位置は地球上に生息する無数の
生物の一種に過ぎないという
謙虚さが必要である。
■ソクラテスは「汝自身を知れ」と言った。
人は自分のいのちとは何かと問う
「いのちの自証」が足らない。
この大自然、宇宙の間に介在する一つの
極微的存在の身を持って
世界の神秘な秘密を知ることが果して
可能かどうか?
■森信三は言う。
今や人類はその知性の限界を理解し
贖罪(しょくざい)の領域に入ろうとしている。
人類の歴史にとって大きな転換点あると。
いのちの根本的な自証、
あらゆる生命を含む宇宙と繋がったいのちを
認識する時、
知性はいのちの一部であり知性の限界を知ることが
重要になっている。
2.権力ではなく責任
■現代組織論の多くは、
如何に目的を達成するか、
如何に人を動かすか、
という権力のメカニズムに焦点が当たっていた。
軍隊の組織論であった。
ポスト資本主義社会においては権力ではなく、
責任に焦点を当てるべきだと
ドラッカーは考えた。
■もちろん責任を果すためには
能力の範囲内において「力」が必要なことは
否定できない。
大事なことは正当な力とは何か?
と問うことである。
組織は力や指揮命令ではなく
責任を基盤に構築されなければならない。
■1930年代アメリカの労働組合を率いたジョン・ルイスは
強大な力を持っていた。
戦時において
ルーズベルト大統領の賃金凍結令に反対し、
「大統領は国益を守ること、
自分は労働者の利益を守ること」と言って
ルーズベルト大統領に勝利した。
ところが次第にルイスへの信頼と力は崩壊し、
ルイスは死ぬまでその理由が分からなかった。
■国益と労働組合のそれぞれの利益が相反する時こそ
どちらの責任が重要なのか問わなければならない。
ルイスの勝利は権力によるもので
労働組合の崩壊は責任から逃れることによるもの
であった。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「一部を全体として捉えない」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■私たちが自分や他人を観るとき、
殆どはその一部しか見ていない。
企業や社会を観る時も同様である。
一部を観て全体を理解したと見なしてしまう
悲しい現実がある。
■そしてその一部の見え方が人によって異なる。
ある人が知っている現実と
別の人が同じ対象を観て知る現実が異なる。
だから安易に「知っている」とは
言えない筈である。
誰にでもある人間のもつ「制約」である。
■この制約問題を解決するのも人間の特質である
「品格」であるとマックスデブリ―は言います。
品格のあるリーダーは社員同士の自由な
意見をを尊重し潜在能力を活かす。
潜在能力を活かすエネルギーは
「それは知っている」と人の意見を否定しない
文化から生まれる。
一部を全体と誤解されることが無いように
お互いの品格を尊重しあう謙虚さが
要求される。
■自由で自律した人間としての「エネルギー」と
自分も全体の中の一部でしかないという「謙虚さ」と、
二つの相反する認識が必要なのである。
仕事を役割や機能や契約の関係で見るのは
全体を一部としてする見方である。
全体を捉えるのは心の関係であるから
「一部を全体として捉える過ち」は
「品格」の問題であると
マックスデブリ―は言います。
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今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。