◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第321回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「社会生態系(エコシステム)と日本的経営」
お早うございます。
今日8月13日
お盆でお休みの方も多いと思います。
又お盆明けにお読みただいている方もあろうかと
思います。
ありがとうございます。
■前回の青梅街道 今岡‘塾‘(ドラッカーマネジメント)は
TOC(制約理論)とジャストインタイムとドラッカーに
共通する
・全体統合(インテテグレ―ション)
・同期(シンクロナイゼ―ション)による
・流れ(フロー)を実現する
システムをどう実現するかがテーマでした。
そのシステムは生命のシステムとメタファー(比喩)が成り立つ。
有機システム、複雑系、生態系がキーワードです。
ドラッカーのマネジメント原理は
社会生態系(エコシステム)です。
そして成功している日本的マネジメントは
生態系(エコシステム)の特徴を持つ。
■次回テーマは
「日本的マネジメントと東西の知の融合」です。
平日コース8月21日木曜19:00
週末コース8月23日土曜15:00
開催します。
中江藤樹、渋沢栄一、二宮尊徳
ドラッカー、ピーターセンゲ、、ジムコリンズ、
ゴールドラットと大野耐一、TQC・シックスシグマ、
TPSとTOCにみる東西の知の生態的進化を
語ります。
ゲスト講師はチラシの予告では
「明治維新の思想」
(コンサルタント有富嘉哲)になっていますが、
以前お知らせしましたように
有富様は病気で目下リハビリ中につき、
以下の二人に木曜と土曜日それぞれお願いします。
ゲスト講師 北村和敏様、橋本淳一郎様とも
今岡‘塾‘塾生として参加頂きました。
■8月21日木曜のゲスト講師は北村和敏様です。
テーマは「近江商人と三方よし」
・ドラッカーとCSR
・ドラッカーと近江商人の共通点
です。
多摩大学大学院ビジネススクールで
今岡が担当している「ドラッカーとSCM」の講義に中で
ゲスト講師として講演いただき
大好評でした。
●北村 和敏様プロフィール
株式会社大塚製薬工場
営業本部渉外担当部長
経営倫理士、日本経営倫理学会(会員)、
日本経営倫理士協会(理事&総合企画委員)
ドラッカー学会(学会員)、
ドラッカー「マネジメント」研究会(総合企画員)
「少子高齢社会」分科会顧問
中央大学理工学部卒大塚製薬(株)入社
営業部門、学術部門、人事部門
大塚製薬工場に移籍
営業本部にて渉外業務に従事。
趣味:マラソン
■8月23日土曜日のゲスト講師は橋本淳一郎様です。
テーマは、「自分を知る9つのタイプ『エニアグラム』」です。
概要:
チームワークを阻害する組織内対立は、システムの複雑性、
不確定性とともに成果への制約になります。
その要因ともいえる多様性に満ちた人間の反応を分析してみると、
共通項を持ったグループの存在が確認され、
「人間の本質には生まれながらにして9つのタイプがある」
という仮説が導き出されました。
古代ギリシャに端を発し、現代の心理学や脳内分泌物質の分析
によって新たに脚光を浴びている「エニアグラム」について、
そのエッセンスを紹介いたします。
●橋本淳一郎様プロフィール
富士ゼロックス総合教育研究所で、法人営業、研修講師、
教育コンサルタント、営業マネージャーを経験し、
現在はプロビティコンサルティングの人材育成事業部長
兼コンサルタントとして、企業人向けの人材育成事業に
20年以上携わっております。
成蹊大学法学部政治学科卒業。
経営品質協議会(JQA)認定セルフアセッサー
日本キャリア開発協会認定CDA
(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本メンタルヘルス協会認定 初級心理カウンセラー
日本エニアグラム学会会員、エニアグラム講師
趣味:写真撮影、コーラス
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
曜日とカフェ参加ありなしを記して
返信でお申込下さい。
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d01494v0anxgand42yT3b
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d014a4v0anxgand42ytjX
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして印刷しました。
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.救いへの願いと献身の実践(森信三全集)
2.本業集中と外部協力
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「喜怒哀楽」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.救いへの願いと献身の実践(森信三全集)
■宗教家の多くが個人として
救いと悟りと言う観念的で消極的な世界に
閉じこもっていると森信三は言います。
真の宗教の本質は「献身」に到るべきであると。
献身の実践こそいのちの感動であると。
■悟りとか救いがいのちの最終的目的ではない。
なぜ悟りが必要なのか?
なぜ救いが必要なのか?
観念の空転を切らねばならない。
個人を救うことは家族を救うことであり、
家族を救うことは組織や社会を救うことである。
どちらが困難で重要なのか?
森信三は日本の仏教界に対して
キリスト教とマルクスとガンジーから学べと言った。
■キリスト教は献身の実践を重視する。
マルクスは社会と政治への開眼を促した。
ガンジーは政治を持って宗教的真理の実践だと言った。
宗教は政治を回避してはならない。
個人のみではなく、
組織は社会を救わなければならない。
■日本では鎌倉仏教の法然、親鸞、日蓮は
個人と社会の救いに仏教を用いたが
時の政権から島流しの罰をうけた。
江戸時代初期の鈴木正三は
浄土宗の他力本願と禅の自力本願をあわせて
個人と社会を救う思想を普及した。
献身とはキリスト教の言葉だが、
ドラッカーのいう社会的機関として使命を果たせということであり、
人のために役立つ「仏業」と
同じである。
2.本業集中と外部協力
■ドラッカーが「ポスト資本主義社会」で描いた
資本主義社会でもなく、社会主義社会でもない
21世紀以降の産業社会とは一体どんな社会だろうか?
本書の執筆は20世紀末に観た
現実に基づくことは明らかである。
新しい社会は伝統的社会に対して
「結晶構造」に対して「液体構造」
に喩えました。
■資本主義も社会主義も、一つの組織の中に
あらゆる機能を取り込む集中統合化で進化した。
マーケティングも研究開発も生産も物流も、販売も
品質保証も、ファイナンスも人的資源管理も
統合した。
これに対してポスト資本主義社会の組織は
中核的本業に集中し、
本業以外は多様な協力関係で顧客価値を創造する。
米国からアウトソーシングや
バーチャルコーポレーション(仮想企業)という
コンセプトで広まりました。
■しかし、その源流は日本企業の複合構造
、一次、二次下請け、系列構造という現実と
1980年代のジャパンアズナンバーワンの影響が
あったのではないか?
表面的なシステム構造を真似た米国の製造業が衰退し、
米国から学んだ日本の一流企業が衰退した。
モノを作ったり運んだりする労働者、
すなわち、現場の労働者の生産性向上が
階層社会を無くしたドラッカーは言うが
製造業に代わる金融資本主義が一層の格差社会を生んだ。
■本業への集中と外部との協力関係は
組織を超えるサプライチェーンマネジメントとして
新しい産業社会のマネジメントモデルとして
重要になっています。
このモデルが機能するのは
協力関係にある人的ネットワークと人と人の
信頼関係がインフラになっていなければ
機能しない。
モノを作ったりは運んだりする現場の労働者は
手足を使うだけではなく、
頭と心を使う人的資源であることを
認識しなければならない。
人的インフラがあってはじめて
液体構造の組織が可能になる。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「喜怒哀楽」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■人は泣いたり笑ったり怒ったり悲しんだり、
いろんな心を持ちそれが
あらゆる所作(日常の生活を仕事)に影響します。
ハーマンミラーのマックスデブリ―は
従業員の前で泣いたことを打ち明けます。
障害を持った従業員の母親の手紙を読んだ
時だった。
■ハーマンミラーの従業員が力をあわせて
重度障害を持つ息子の人生を有意義で豊かにしてくれたと
感謝する言葉に溢れた手紙だった。
会社の方針
・障害があっても仕事を任せよう
・従業員誰でも全て一人前であることを認めよう
を実践した。
■障害がある人、弱者を大事にする組織や社会は
弱点ではなく良さや強さを探す。
心の繋がりを重視する。
それが実践されたり、反していたら
喜んで泣いたり、怒ったりするのは自然だと考える。
喜怒哀楽を現していい状況とは
・上っ面だけの態度を見たとき、
・本気で潜在能力を発揮していない時
・正義を無視する時
・組織のヒエラルキーに依存する時
・・・
と考えています。
■喜怒哀楽を表に出せない人々は
・自分の仕事に愛着を感じていない
・組織と心で結びついていない
とマックスデブリ―は感じているそうです。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d014e4v0anxgand42yz8L
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。