◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第318回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「日本的経営とP2M」
お早うございます。
今日7月23日
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
■19日土曜日
妻が入院している浴風会病院に
長男家族4人、次女家族3人、孫3人含み
合計8人で面会、
みんなでお昼の食事介助しました。
孫達も受け答えもできない
「おばあちゃん」の手に触れていのちの繋がりを
感じました。
その後お昼を共にし
巣だって行った子供たちがそれぞれの巣で
子育てしている。
妻の分も一緒にうれしさを
味わいました。
■今週開催!
青梅街道 今岡‘塾‘(ドラッカーマネジメント)ご案内。
平日コース7月24日木曜19:00
週末コース7月26日土曜15:00
欧米系のビジネススクール流マネジメントに対して
日本的経営の大きな特徴は
「論理思考の戦略ありき」ではなく、
「社是などの理念と現場の実践」
が複合的に混じり合っていることだ思います。
日本発のプロジェクトマネジメント標準P2Mは
個別の実践的プロジェクトマネジメントだけではなく、
多くのプロジェクトからなるプログラムと
それらを成果に導く経営理念や
戦略も含んでいます。
僕がホリステック(俯瞰的)マネジメントに
複合的なネットワーク連鎖構造として
サプライチェーンマネジメントをモデル化したように
P2Mは産業界、学界等でプロジェクトマネジメントを
体系化したマネジメントモデルと言えます。
■ゲスト講師はP2Mの普及母体である
特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会
理事長 光藤昭男様にお願いしています。
P2Mの解説とその応用例をお話して頂きます。
7月24日木曜
タイトル「インフラシステム輸出戦略の課題とP2M」
7月26日土曜
タイトル「P2Mと戦略的イノベーション創造プログラム」
いずれも、政府成長戦略「日本再興戦略」の中短期工程表
の一部です。
■光藤昭男様プロフィールは以下の通りです。
東洋エンジニアリング株式会社にて設計自動化システム開発
石油精製建設、各製造設備の国内外の数多くの
プロジェクトマネジメントの経歴を持つ。
株式会社荏原製作所に移籍した後、
本社IT部門及び経営企画部門にて取締役常務執行役員部門長、
ITエンジニアリング株式会社及び株式会社荏原エージェンシーの
代表取締役社長経て、
2011年より現職。
東工大(制御工学学部&修士)、MIT-MOT各卒業&修了
なお、光藤様と僕は
東洋エンジニアリング株式会社同期入社で
それ以来の付き合いで本講演を引き受けて頂きました。
■後半のドラッカーマネジメントのテーマは
「時間によるマネジメント」です。
実践知の基礎はタイムベースマネジメントです。
ドラッカーの洞察
「成果を上げる者は仕事からではなく時間から」
どんな素晴らしいビジョンも、
負けない戦略も時間軸上の実践を伴わなければ
世の中は変えられない。
実践におけるマネジメントは「時間」につきます。
TPS(トヨタ式生産システム)の本質、5Sと標準化、
タイムベース競争、フィードバックサイクル等
時間のマネジメントについて総括します。
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0qw9tu09nubw6ttmglfi
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0qwatu09nubw6ttmgyxF
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして印刷しました。
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.他力と自力(森信三全集)
2.命令による生産性からの脱却
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「リーダーの大罪」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.他力と自力(森信三全集)
■人間の苦悩は
自己も周囲の他人も
我が意のままにならないことから生じる。
自分の外にある対象を認識する知に比べて
自己認識する知という点において人間は
未熟である。
人間の苦悩は我欲、我情、我見から来る。
■人の制約は自己の立場から見える世界しか
見えないことにある。
だから人は誰しも我見(自分の見方)から
他者の見解を邪見(間違った見方)と見る。
古来、苦悩の解脱救済は
「我見をどう処理するか」の他は無かったと
森信三は言いました。
■日本の仏教界ではこの我見の処理方法として
他力本願と自力本願という相反する思想を
発明した。
自己の力だけでは救われない場合は「念仏」
によって絶対的存在に委ねる。
これに反して「坐禅」に徹して
根深い我見を断ちきることを自力本願をいう。
■他力本願は謙虚に自分を空にして
聞いて聞いて聞き抜いて全ての人や自然から学ぶ。
自力本願とは自分の頭で考えることであり、
一人座りに座り座り抜いて
自己の奥深い自分を認識することである。
他力を「情」、自力を「知」の宗教だとも
森信三は言います。
どちから一方に偏るのではなく、
自動的にバランスをとしなやかさが必要かもしれません。
2.命令による生産性からの脱却
■生産性の向上は現場で働く者自身が
責任を負い義務を果たすことで達成できる。
命令による改善ではなく自律する現場が
生産性を上げる事実をアメリカは
第2次大戦時における戦時生産で学んだと
ドラッカーは言います。
しかし戦争が終ると西洋諸国は
「命令による生産性」に戻ってしまった。
■労働者が「経営責任」を持つことや
経営者の態度をとることを最も反対したのは
労働組合だった。
知識労働でもサービス労働でも
現場の一人ひとりが生産性向上、改善を行うことへの障害は
労働者側も経営者側にもある。
そんな西洋文明を批判的に見ていたのが
ドラッカーです。
■日本企業は、以前ほど強くないが、
現場で働く一人ひとりが継続的に自己啓発する文化が
今でもある。
デミングによって日本にもたらされた
QC(品質管理)は、
現場のQCサークルを経てTQC(総合的品質管理)となり、
すべての部門が現場改善する時代があった。
日本経済が世界ナンバーワンと言われた1980年代までは
現場が強かった。
■一方欧米では
命令する人間と命令に従って実行する人間に区分する
マネジメントへの反省が生まれている。
仕事の組織に継続的学習する仕組みを提案している
MITのピーター・センゲは
「学習する組織」で
一握りの天才がリードする組織ではなく
一人ひとりが自律的に学習し貢献する組織の重要性
を述べている。
健全な組織とは一人ひとりが
心と頭と身体を使う組織である。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「リーダーの大罪」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■リーダーは現在の行動が正しいか否か
常に自己点検が必要である。
リーダーは日々起きていること以上に
将来起こることに対しても責任を負う。
■ハーマンミラーでは
自己点検リストを持っている。
・自分が成し遂げたことを記録しているか
・自己啓発の考え方やマネジメントに哲学を持っているか
・組織文化を共有しているか
・発言の機会を与えているか
・失敗したことを反省しているか
・品位を持つことで努力をしているか
■これらは組織のマネジメントだけではなく
社会のマネジメントでも同じである。
インド独立で有名なガンジーの社会マネジメント哲学から来る
7つの大罪は
ハーマンミラーにとって「鏡」だという。
・労働なき冨
・良心なき快楽
・倫理なき事業
・人間なき科学
・犠牲なき信仰
・主義なき政治
■人間はそのままでは
煩悩、我欲、惰性で自分を破滅させる。
常に点検チェックが必要である。
ドラッカーはフィードバックという生命に原理の
重要性を指摘しています。
理想論だと片付けてはいけない。
7つの大罪を常に意識することが
人間社会の健全性に役立つのです。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。