◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第308回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「TOC(制約理論)とドラッカー」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
■5月8日木曜日と5月10日土曜日
4年目第7期コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
第3回開催しました。
ゲスト講師にリコーの画像システム開発本部の
リーダーである馬場 圭三さんに講演して頂きました。
馬場さんはTOC(制約理論)に精通し、
本塾の修了者であり、その後も再度何回か参加されています。
多くのプロジェクトをマネジメントしており、
自ら自分のスタッフに
毎日ドラッカ―勉強会を開催したそうです。
失敗成功の事例紹介は説得力ありました。
開発プロジェクトは事前にタスク(必要な業務)が
定義できない、目標の見直しが入る、従って進捗が
測定できない。
一方ドラッカー勉強会ではシステムエンジニアが
誰のための仕事か、使命は何か、何のために仕事するか
と言う精神の領域に最大の関心を持ったそうです。
■後半は私が
「ドラッカーのマーケティングとイノベーション」
を紹介しました。
誰のための仕事か「顧客は誰か」を問う
マーケティングと
世のため人のため「顧客のため」の改革を問う
イノベーションは
プロジェクトの目標設定や全員が目標を共有する
マインドセットに役立つ言葉に溢れています。
どんなプロジェクトも全体の目標や理念から
設定しないと正しいタスクやプロジェクト目標は
失敗に終わる可能性がある。
■交流会では様々な仕事と背景を持つ参加者で
盛り上がりました。
どんなプロジェクトでも個人と組織と顧客や仕入先などとの
繋がっている。
現代社会はあまりにも仕事が細分化されて
繋がりを疎かにしている。
とても良い議論ができました。
馬場さん、ありがとうございました。
■■次回第3回はドラッカーを「心技体」(精神、戦略、実践)
のフレームワークでお話します。
マネジメントは専門知識だけではない。
心と心の関係であり、人と人の繋がりであり、
世界のマネジメントの神様のドラッカーと
日本で経営の神様と言われた松下幸之助と言葉は違うけど
実は同じなのだということを証明します。
●ゲスト講演は
「もし経理部長がドラッカーを応用したら?」
と題して公認会計士の野田弘子さんにお話しして頂きます。
野田さんもドラッカー塾の修了者で何回も参加されました。
又均等法前の東大法学部出身女性
〜求人ゼロからのキャリアの作り方〜
も話題の一つにして頂きます。
<野田弘子さんのプロフィール>
約20年にわたり、複数の外資系金融機関で経理部長を歴任し、
財務報告、管理会計等広く財務経理業務に携わる。
2006年より会計コンサルタントとして、
経理部の活性化と経営に役立つ会計のセミナーに取り組んでいる。
東京大学法学部卒。大乗淑徳学園淑徳大学公開講座講師、
亜細亜大学大学院 アジア・国際経営戦略研究科
戦略会計担当 非常勤講師
会計に限らずいろんな分野の専門家が
ドラッカーマネジメントを理解することで
幅が広がる。
どんな仕事している人も参考になると思います。
あなたの参加をお待ちしています。
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d00sp2u08nnhnbl0ysTqf
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d00sq2u08nnhnbl0ys0TA
お待ちしています。
セミナーご案内
■企業全体(ホリステック)に多くのプロジェクトを
同時に回すTOC(制約理論)に基づく
プロジェクトマネジメント最新の手法
を紹介するセミナーをご案内します。
講師はイスラエルのヤニフ・ディヌール氏です。
TOC(制約理論)の開発者であるイスラエルの
故ゴールドラット博士とともに実践的応用において
第一人者だと思います。
新薬開発が困難になりジェネリックなど
数多くの製品を短期間で市場に出すことで
世界的に実績を持っています。
私、今岡善次郎も前座を務めます。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d00sr2u08nnhnbl0ysm81
さて、
本日のテーマ
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1.善と悪はいのちの根源(森信三全集)
2.死と再生
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「品質は義務によって創られる」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.善と悪はいのちの根源(森信三全集)
■人も組織も社会もいのちであり、
いのちを支配する行動ルールは何かと
森信三の思想は深まります。
道徳や宗教は文明文化と称せられており、
世界の歴史上いろいろと類型化されているが
人類に共通するものは無い。
もっと深いところで人間のいのちを支配するものは
「善」と「悪」ではないかと問題提起します。
■道徳も宗教も心の問題を扱うが
所詮外側からの考察で生じた思考であると。
いのちの内面的な体験を自分で確かめる「自証」
で得たものではない。
内面的な体験においては
善悪の概念こそ、いのちの奥底にある概念であると。
善は実行するのに理性と努力を必要とし容易に実現できない。
悪は人間の本能に根ざしており避けることも容易ではない。
■腸内細菌に悪玉菌と善玉菌があり、
心筋梗塞に繋がる悪玉コレストロールと免疫細胞を作る
善玉コレストロールがあるという。
最近の生命科学では悪玉も善玉も免疫システムの維持に
役立っていると言う。
いのちを維持する免疫システムは
自律神経の交感神経と副交感神経があり、
アドレナリンとエンドドルフィンという相反する
ホルモンの影響を受ける。
■森信三は言う。
切れば血の出るいのちの表現として
善は無条件に肯定し、悪は無条件に否定される常識には
否定的である。
いのちの奥深いところでは
宗教や道徳ではなく「善悪」が行動を支配している。
宗教の行動ルールは異教徒を殺害することを肯定するが
ひとり一人が持っている善悪の行動ルールでは
どんな人でも殺害を否定する。
善悪と言う「陰陽」の交換が生命なのかもしれません。
2.死と再生
■ドラッカーによると
成功する組織は現状の活動すべてについて
体系的放棄を行うという。
方針や活動、手続きなど徹底的に見直し、
これで良いのかと検討を加える。
■そして同時に改めて今何を行うべきか問う。
新しい方針や活動を取り入れる。
放棄したものの中から選択することも拒否しない。
最適と思い標準化した手順でさえ放棄する。
ドラッカーは優れた日本企業はそのように
行動していると言った。
リーン生産方式の命名者、MITのウォ―マック博士は
トヨタ自動車を研究している時、
標準化は4半期毎に見直していることを
知って驚愕した。
■人間の身体は60兆の自律的ないのちである
細胞から成る社会であると言う。
毎日1兆個が死に、1兆個が新しく生まれる。
死と再生を同時に行う動的平衡が生命の特徴だと言う。
再生した1兆の細胞の内、5000億は
ガンなどの異形細胞でありいのちの保全システムである
免疫システムが異形細胞を攻撃し無力化する。
■成功する組織は日々従来の組織を見直し検討する。
価値を提供する顧客は誰か問い、
方針はこれで良いかと問う。
見直してみて問題があれば再度の見直しを行う。
イノベーションは放棄と再生を繰り返す。
動的平衡の原理もドラッカーの「継続的放棄」も
生命の健康、生命力の秘訣のようです。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「品質は義務によって創られる」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■ハーマンミラーでは品質とサービスの品質は
品質検査ではなく
人間関係の質、コミュニケーションの質
によって創られると考えている。
心と心の関係やお互いの約束の質によって、
すなわち誠実さの観点から品質を捉えている。
■誠実さとはIntegrityであり、
ドラッカーが言う、真摯さ(Character Of Integrity)
と同じです。
IntegrityとはIntegration(統合)から来ており、
Integerとは手を繋ぐと言う意味の繋がりだそうです。
人と人の関係において
名誉とか義務が発生する。
■製品やデザインや製品開発において
顧客の潜在的ニーズを探し満たすことも義務である。
製品やサービスを通じて
社会貢献したいと言う動機を大切にする。
■社会に対して敏感であり
社会的責任を担う会社で有り続けたいと
常に考えていると言う。
ハーマンミラーの社員は人生と仕事を切り離していない。
品質を義務と誠意と考える姿勢は
日本の常識であった時代があります。
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今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
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