◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第298回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「泣き笑いと快不快」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
新年度に入り学校や役所、会社も入れ替え再編が
行われたと思います。
●昨年の年末に女の子を出産した娘が
晴れた28日金曜日に初めて孫と一緒に
一人暮らしの僕のマンションに来ました。
男料理の煮ものとおにぎりで昼食を楽しんでいる間
赤ん坊は僕のベッドで転がりながら
澄んだ目で爺である僕の姿を追う。
アルバムを探し娘の同じ赤ん坊の頃の写真と
比べて同じ顔をしていることに
父娘とも驚嘆し笑いあいました。
いのちの繋がりを実感しました。
●泣くだけではなく笑顔を見せて
快不快を表現し母親を求める。
泣き笑いと快不快は
自律神経である交感神経と副交感神経の働きである。
ホメオスタ―シスという正逆の制御系のメカニズム
によっていのちが維持されている。
アドレナリンという活動ホルモンと
エンドルフィンという安静快適ホルモンが
いのちの免疫系に影響を与えるという
(「蘇活力」南和友、アチーブメント出版)
●後述する
森信三のいのちの定義「陰陽動的二元論」
はいのちの発展を説明する「易」やヘーゲル弁証法が
元になっているという。
子供の成長も組織の進化も社会の歴史的発展も
陰陽二元論、正反合で説明できるという。
インフレとデフレ、アクセルとブレーキ
ともに陰陽動的二元論でシステムは維持できます。
ホメオスタ―シスという正逆の制御系のメカニズム
を巧く使うことが重要なマネジメント原理だと
分かります。
企業の増産と減産による欠品・過剰在庫防止の
サプライチェーンマネジメントも
陰陽動的二元論で説明できる。
■■■平日コース4月10日19:00
コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
第7期2014年春期開講します■■■
初回テーマは
「ドラッカーの社会生態学マネジメント」
です。
社会生態系(エコシステム)のモデルで
社会と組織を人間を観察します。
僕の多摩大学大学院の公開講座に聴講に来て
概念に共通点があるとロルフィングを教えてくれた
現在多摩大学大学院生である、
米国認定ロルファー 川口舞子さんが
「身体の統合と調律」というテーマでゲスト講師として
お話します。
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0t6lot07nwz1vx0rijiH
なお川口さんは
六本木にある酸素カプセルなどボデイケアサロン
のマネージャーです。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0t6mot07nwz1vx0rivWr
顧客の健康に役立つ仕事とともにボデイケアサロンの
マネジメントも研究テーマとして取り組もうとしています。
組織の生命力(QOL:Quality Of Life)を
目的にする点で同じです。
■なお週末コース開講日は4月12日土曜日
ゲスト講師は
「食品開発と地域再生」を話して頂く
食品コンサルタント 門田直明さんです。
これも日本農業とも関連があるエコシステムです。
日程、料金、申し込み方法、場所等
詳しくは以下チラシをご覧ください。
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0t6not07nwz1vx0riQbr
お待ちしています。
視点を変えてお話しますので過去に
参加された方も大歓迎です。
過去3年フルコース参加者でご希望の方に
修了書お渡ししていましたが
今期からフルコース修了者全員に修了書お渡しします。
又スポット参加歓迎します。
又初回スポット参加でフルコース切替の方は
スポット料金を控除した参加費を後ほどお支払い下さい。
本メール返信でお申込下さい。
さて、
本日のテーマ
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1.陰陽動的二元論(森信三全集)
2.社会生態系の組織
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「ベストを尽くせる組織か」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.陰陽動的二元論(森信三全集)
■有機系、複雑系、生態系どれも現代西洋の
漢字訳です。
漢字もそもそも外国語であり、
外国語から外国語に翻訳された概念であり
日本人にとって分かりにくい。
森信三は「いのち」という和語を使っています。
理論的哲学的な先人の知を東西の賢人から
二つの解説をしてくれます。
一つ目は
数学者であるライプニッツと仏教の華厳経に
重々無尽世界構造という共通性を見つける。
複雑系の多重に重なり合う無限フラクタル構造
との共通性を僕は観ます。
■二つ目は易の陰陽二元論であり、
夜と昼、寒と暑、男と女、生と死などがいのちの原理であり
動的に循環するという思想です。
易の世界観は四季、昼夜の循環の元である
天体の運行の循環、宇宙の動きが
いのちの動きと同じであるとする。
■易に相当する西洋の知はヘーゲルの弁証法であるという。
ヘーゲルは青春時代にギリシャ史を研究し
現実の歴史が動く法則を観察した。
「正」「反」という正反対の異質なものが「合」って
発展し次の段階において「正」となる。
これが無限に繰り返されて多様な世界が作られる。
易の陰陽の組み合わせが何段階も組み合わされて
多様な世界を説明する。
筮竹で人や社会を占うことも行う。
■易と弁証法にみる世界観は
一人ひとりのいのちも、組織のいのちも、国家社会のいのちも
、そして人間社会のみならず、
植物も動物も、自然も説明することができる。
陰陽動的二元論はいのちを説明するモデルとして優れている。
自律神経の交感神経と副交感神経、
アドレナリンとエンドルフィンという
ホルモンによる陰陽の免疫系も
ホメオスタ―テスという「いのち」の維持メカニズム
に使われています。
2.社会生態系の組織
■産業も、大学も、あらゆる分野で専門化が進み
専門別に目的を持った組織が増殖して来たのが
現代社会の特徴です。
車を作る会社も、コンビニチェーンを展開する企業も
特定の病気を治す専門病院も
専門分野別に限定したことで知識と熟練度が深まり
成果を上げています。
■ドラッカーによると
近代の歴史においてこれらの多様に増殖していく組織に対して
社会学や経済学は「社会の毒」とみていた。
政治学者や社会学者は組織を異常なもの
あるいは危険で病的なものとして見なしていた。
現代日本でも
知的エリートと言われる評論家は大企業の存在に
常に批判的である。
■アメリカの哲学者、トーマス・クイーンが初めて
企業など現代組織を新時代の
「パラダイムシフト」と言って肯定した
(「科学革命の構造」1962)
欧米のエリート達にとって
企業という組織の出現を新しい現実として
受け入れるのに30年から50年の期間
ほぼ2世代必要だったという。
学者の世界でのさらに長い年月が必要だと。
■企業など組織が知識人や学会で受け入れられなかった理由は
企業、病院、政府機関、軍隊、大学、労働組合など
それぞれ別個のものとして扱われていたからだ。
これらの組織を社会の中で有効に活かすマネジメントの原理は
相違点より共通点がはるかに多い。
一部の人々にマネジメントの原理がどんな組織にも
共通だと認識されたのはつい最近のことだそうです。
現代日本でも多くの人はマネジメントは
企業のものだと認識されています。
社会生態系という観察手法は人間の知を中心に据える
知的エリートの認識を超える。
ドラッカーは社会生態学者として
組織の発生・増殖・進化を観察してマネジメントを発明しました。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「ベストを尽くせる組織か」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■どんな組織でもメンバーがそれぞれ
「ここはベストを尽くせる組織か」という問いに
「イエス」と答えられなければ
人は仕事に情熱を注げない。
ハーマンミラーの
マックスデプリ―はリーダーとして
社員がいくつかの権利を持つことは当然だとした。
■それぞれの社員が
・自分が組織の目標に主体的に関わる権利
・組織から関与を求められる権利
・心と心の関係を作る権利
・使命を理解する権利
・責任を持って仕事をする権利
・抗議する権利
を持つことである。
■ピーター・F・ドラッカーは
人は他人から指揮を受けて行動するのではなく
自分を動かすのは本人だけであると
言いました。
自律性と自由が人が仕事をする条件である。
一人ひとりが組織の目標と信条の元に行動する組織が
成果を上げることができると。
■真摯に情熱を持って仕事に打ち込めように
リーダーは従業員に権利を与えることを
恐れてはいけない。
多くの組織ではリーダーが仕事の邪魔をする。
リーダーに邪魔されていると感じる組織では
だれしも熱意を注ぐことができない。
思慮の足りないリーダーはいずれ
早かれ遅かれ組織を崩壊に導く。
皆が「ベストを尽くせる組織か」の問いに
「イエス」と答えられる組織にしなければならない。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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