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                   第298回   
     ★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★ 
     
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

「仕事の哲学とマネジメント実学のツール」


お早うございます。

今日もルマガお読み頂きありがとうございます。

3月に入り冬が戻っていましたが
やっと春の陽気になったようです。

●最近ネット情報に絡んで
企業の不祥事やデータ漏洩事件が頻発しています。

3月5日日本経営倫理士協会主催の
「情報コンプライアンスと企業力」シンポジウムに
参加して
ネット社会における個人や組織の
マネジメントについて大変勉強になりました。

招待してくれたのはドラッカー学会に属し
経営倫理士協会の総合企画委員をしている友人です。

僕の塾にも参加して交流会盛り上げてくれています。

大学の法学者の講演の後、
弁護士、企業のマネージャー、新聞記者による
パネルデスカッションは多岐に渡りました。

本メルマガやfacebook、認知症家族会のメーリングなど
僕自身が直面していることに関係して
印象に残ったことが幾つかあります。

●個人が情報発信することで
属している組織や社会の問題が明かにされる一方
匿名性による非難攻撃、価値観の違いによる炎上も
起こっている。

法律や規制で対応するケースもありますが
基本的には一人ひとりの倫理、
誠意、真摯さ、徳、力量の問題であり、
ドラッカーが大事にしているマネジメント原理の
重要性がネット社会でも一層浮き彫りになりました。


●ネットは事実や見解をオープンにできて
一部で隠ぺいしたり曖昧にすることなく
よりよい社会の改善に役立つ。


偽情報や相互攻撃で炎上する場合もあるが、
その原因は責任を明らかにしない匿名と
真摯さや誠意や礼義を欠いた発信が原因である。

マナ―の問題はネット社会ではなく実社会も同じであるが、
ネット社会はより一層倫理ーが問われる。

中国共産党のように政府の規制や
属する組織のなかでの強度な自己規制による
隠ぺいは社会や組織にとっても好ましくない。


ドラッカーを日本人的感性で習慣化する
マネジメント塾開催しています。

■■4月10日新スタイルで開講!・・・・・・・・・・・

第7期2014年春「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■


誰のため何のための仕事かを問う「仕事の哲学」。

成果を上げるための力量をどう磨くか。

マネジメント実学のツールを網羅しました!


■江戸時代の日本画から日本人の感性に共感した
ピーター・F・ドラッカーは社会生態学思想家であり
「いのち」の人間学に立脚したマネジメントを発明しました。

ドラッカーを元に東西の知を換骨奪胎し、
いのちを「こころ」と「あたま」と「からだ」
(心技体)の枠組みで体系化しました。

3年経過し多くの方に共感して頂きました。

4年目に入り参加頂いた方の中からゲスト講師として
お話して頂きます。

飲食を楽しみながらの気軽な交流の場として、
実践の実学としてご活用下さい。

■第7期の変更点

過去3年間の塾生を中心に10人の方にゲスト講師お願いします。
10回に増やします(4月から8月まで)
平日参加しやすいように18:30開始を19:00開始にします

日程、料金、申し込み方法、場所等
詳しくは以下チラシをご覧ください。

ダウンロードチラシ

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0spldt07n5g83dqb0Oqm

お待ちしています。


さて、
本日のテーマ
===================
1.いのちといのちの響き合い(森信三全集)
2.4000年前のピラミッド建設
(ドラッカー「ポスト資本主義社会」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「仕事への愛着」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)

===================

 
1.いのちといのちの響き合い(森信三全集)

■人間を含むみこの宇宙、
エコシステムを創っているのは
「大調和の原理」である。

大調和の原理とは全ての生き物、動物も生物も含めて
「いのち」あるものがお互いに
相照らし、相映し、相呼応する関係である。

■いのちといのちの響き合いが
大調和の原理なのだ。

お互いが照らしあい、映しあい、響き会うというのは
自分の言動が相手に影響し、
相手の言動が自分に影響する関係がいのちの関係である。

照らせば照らせる。

言えば響くように返ってくる。

無尽にあるいのちのネットワーク(連鎖)が
相互の関係で繋がっている。


■インド哲学の「インドラの網」、
華厳経では「因陀羅網」という無尽のネットワークが
いのちのメタファー(比喩)として有名である。

いのちのシステムモデルである。

無限大なる網(ネットワーク)の一つひとつの結び目が
一つひとつのいのちである。

すべてが相互に影響し合って存在している。

ネットワークに連鎖したサプライチェーンも
企業など組織をいのちと見れば
インドラの網と言える。

■このようないのちのシステムモデルは西洋哲学では
カントの影響で衰退したと森信三は言います。

西洋哲学における一人の例外はベルグソンの
「創造的進化」であり、カントへの反動であるそうだ。

西洋では衰退した「いのち」の哲学とは何か?

西洋哲学において衰退した「いのち」の哲学とは
西洋語の翻訳である
「エコシステム」「複雑系」「有機システム」の
コンセプトで語られる。

これらの概念はやや科学的知的であり
いのちが衰退した現象だという森信三説は
なるほどと頷けます。

日本人の概念である「いのち」の方が深い。

東西文化の接点に立つ日本民族によって
さらに進展が見られると森信三は言う。



2.4000年前のピラミッド建設

■ドラッカーのマネジメントは実務のツールです。

成果を生みだすために既存の知識を有効に適用する
知識である。

知識と言うよりも方法論である。

又は知識を使う知識とも言える。


■知識とは現実の成功体験から
一般化された原理とも言える。

自分の体験だけではなく人類の英知として
先人の成功体験を一般化した知識とも言える。

歴史から学べる知識は無尽である。

■4000年前の世界最初のピラミッドを構想し
設計し、建設した人々も
優れたマネジメント能力があった。

ものごとを成し遂げるという点において
プロジェクトマネジメントこそマネジメントの原点である。

企業でどんなプロジェクトを立ち上げるか
そしてプロジェクトを成功させるには何が必要か。

■マネジメントは企業に限定されない。

組織の使命が何であれ、
実学としてのマネジメントの手法は企業でも
行政でも病院でもNPOでも変わらない。

マネジメントは現代の知識社会においても
一層不可欠になっている。

知識が細分化されて多様な専門を総合しなければ
ならない。

機械と資本があれば成果が上がるわけではない。

知識を仕事に応用するマネジメントこそが
社会を良くするのだと
ドラッカーは言います。


3.事例研究:
ハーマンミラー社「仕事への愛着」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)

■人は契約関係のみの仕事では
成果がでない。

人の能力の中心にあるものは
愛着(intimacy:一体感)であると
元CEOのマックス・デブリ―は言う。


■愛着があってこそ
物事をしっかり把握でき、実務に信念が生まれる。

信念があると仕事への情熱が湧く。

愛着とは人に対しても設備機械に対しても
組織に対しても持てる感覚である。


■愛着の無い実務とは
手順や数値だけのマネジメントになる。

宦官(かんがん:中国儒教の官僚)の現代版でしかない。

現代で言う悪しき官僚主義による仕事には
愛着がない。

社内政治、傲慢、上っ面だけの態度
個人的利益のみへの関心などが
愛着の敵である。


■愛着(intimacy:一体感)とは日本人の原点で
言えば「義」「誠」「仁」などではないか。

人と人における「義」は社会の一体感である。

思いを込めて人に尽くす、誠を尽くす、
人にも仕事にも情熱を持って(愛着を持って)
実務をこなすことが大切である。



●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


■■■■■寄付金のお願い■■■■

いつもご寄付ありがとうございます。

何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。

請求や領収書など入金管理はしません。

一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン


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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0sppdt07n5g83dqb0mWz
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。