◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第298回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「終末までの人生をどうデザインか」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
早いもので今年も2ヶ月が過ぎ
弥生3月に入りました。
●年齢とともに年の過ぎゆくのが早くなる。
やりたいこと,
成すべきことがたくさんある。
このメルマガやカフェ塾も
大学での講義も皆様と共に成長したいとの
思いを強く持っています。
●先週の土曜日自分の終末について
3人の子供達と話し合いました。
日本の伝統では
次男の僕は実家の墓に入れない。
妻も実家の墓に入れない。
次男の僕は墓を新しく作らなければならない。
田舎の親戚の叔父を通して東京のお寺さんを
紹介してもらいました。
新しい墓を創るとして僕を初代として
長男が代々継承してくれるのか?
●やはり今から約束できないと言う。
僕もつい最近までは
海への散骨か自然の樹木葬がいいと
思っていた。
ところが終末が実感できるようになった今
やはり伝統的な埋葬がいいと思い始めました。
●もう終末のことも語れない妻と
終末を意識し始めた僕にとって
終の住処を決めることは
時間と場所を決めてそこから逆算して
現在の立ち位置を決めることになる。
子孫がどうするかは子孫が決めること
僕は自分の終末までの人生をどうデザインするか。
生きることに貧欲になろう。
成すべきことに
優先順位を付けなくてはならない。
■■4月10日新スタイルで開講!・・・・・・・・・・・
第7期2014年春「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■
誰のため、何のための仕事か、を問う「仕事の哲学」。
成果を上げるための動機と戦略をどう導くべきか。
プロジェクトマネジメント実学のツールを網羅しました!
■江戸時代の日本画から日本人の感性に共感した
ピーター・F・ドラッカーは社会生態学思想家であり
「いのち」の人間学に立脚したマネジメントを発明しました。
ドラッカーを元に東西の知を換骨奪胎し、
心と頭と身体(心技体)の枠組みでツールとして
「マネジメント塾」を主催し3年経過し多くの方に
共感して頂きました。
4年目に入り参加頂いた方の中からゲスト講師として
お話して頂きます。
飲食を楽しみながらの気軽な交流の場として、
実践の実学としてご活用下さい。
■第7期の変更点
・過去3年間の塾生を中心に10人の方にゲスト講師お願いします。
・8回を10回に増やします(4月から8月まで)
・平日参加しやすいように18:30開始を19:00開始にします
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0yj5ct07nu0awc8b4Air
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0yj6ct07nu0awc8b4KWN
お待ちしています。
さて、
本日のテーマ
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1.人類の生存への危機(森信三全集)
2.テイラーと労働組合と資本家
(ドラッカー「ポスト資本主義社会」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「優れた組織か優れた人のいる組織か」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.人類の生存への危機(森信三全集)
■森信三だけではなく世界の賢人が
警告している。
自然科学文明の過度の発展の結果
重大な危機に瀕している。
中国の経済発展は周辺国の大気汚染を引き起こしている。
地球の異常気象は一層激しきを増している。
■原発も廃棄物問題が解決されていない。
資本主義経済も国家財政リスクや
人間社会のしらけの原因となる格差を広げている。
共産主義は崩壊したが資本主義経済も
人類の福祉に貢献していない。
■人間の科学技術による第二の創造は
近視眼的自己中心の工夫と努力によって
一部人類に豊かな生活をもたらしたが
度が過ぎて人間社会に危害損害を加える結果となった。
人間社会の局部的な短期的な調和が人類にとって
破壊的になりつつある。
■調和的原理が今や重大な不調和を現出させていると
言った森信三は警告する。
人間がその自己中心的なる見解に囚われないで
大宇宙調和の原理に従うべきであると。
人類のために
経済社会をどうマネジメントするかが問われています。
2.テイラーと労働組合と資本家(ポスト資本主義社会)
■科学的管理法の発明者であったフレデリック・テイラーは
仕事を要素に分解することによって
未熟練労働者を短期に訓練することを可能にしました。
仕事に知識を応用して
生産性を抜本的に増大する歴史的なイノベーションだった。
生産性を2倍にすれば
同じ人数で同じ時間で生産量が2倍になるのです。
■どんなビジネスでもイノベーションによって
利益を受ける人間と不利益を被る人間に分かれる。
アメリカの労働組合は技能を独占し
仕事を秘伝にし非組合員に対して優位を保つ
利得権集団だった。
誰でも生産性がに2倍できたら
自分達の利得は無くなるとテイラーを批判した。
資本家は科学的管理法を自分の利益のために使い
その恩恵を労働者に還元しなかった。
テイラーは労働者全体が恩恵を受けるべきだと
資本家を批判した。
テイラーは労働組合からも
資本家からも攻撃された。
■日本では江戸時代、二宮金次郎が
小田原藩から栃木の桜町の農村復興という
イノベーションを行った。
町村民からも小田原藩の武士からも
攻撃されて一度挫折した。
二宮金次郎の農村改革は
分度設定という過去の実績と農家の生産能力把握と
推譲という助け合いの精神で抜本的な
改革であった。
一部の豪農や武士階級ではなく
すべての農民のために改革であった。
改革は誤解され抵抗される。
■ドラッカーが「顧客は誰か?」という問いを
重視した理由は、誰がイノベーションを享受するか
によってイノベーションが変わる。
誰のためにマネジメントか
資本家のためか労働者か顧客のためか。
ドラッカーはマネジメントを資本家のためではなく
社会福祉向上にあると考えた。
テイラーも同じだった。
どの世界も改革は抵抗を受ける。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「優れた組織か優れた人のいる組織か」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■職場において
ハーマンミラーでは2つを大事にしていると言う。
人は組織に帰属し「仕事と人間関係」を求めている。
熱意を持って貢献し成果を上げて
人の役に立ちたいと考えている。
■そこには指揮する人間と指揮される人間の
関係である権力によるマネジメントではなく
参加型の対等なマネジメントがある。
参加型マネジメントとは
人々の潜在能力を信じることが大事である。
権利や義務は全員が持つ。
■職場における人間関係は
「契約の関係」と「心の関係」の両者が必要である。
心の関係で仕事をすることは
報酬や罰則ではなくボランテイア精神で働くことである。
同じ残業時間でも心の関係がなければ
ブラック企業と言われる。
■指揮命令型で業績を上げる優れた組織もあれば
参加型の「心の関係」の信頼関係がある組織もある。
優れた組織で働きたいか
優れた人々がいる組織で働きたいか。
参加型マネジメントとは信頼関係のある
組織でこそ可能である。
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今岡善次郎
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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