◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第288回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「昨日より今日・今日より明日へ」
●2月8日から9日にかけて
娘夫婦と両方の親交えて
富士忍野周辺へ一泊二日の旅行をしました。
会員性別荘ポイントバケーションで
婿が持参した
ナパバレーの高級ワイン OPUS ONEと
松葉カニとナベ料理を楽しみ
快晴の朝の富士山の眺望を満喫し、
嫁に行った娘家族との交流を深めました!
●今はやりの経済的な会員性別荘ですが、
妻の介護旅行を目的に8年前に
会員権を購入したものです。
不治の病と宣告されて平均余命を知った時は
病気の妻とどんな生活を送ろうかと日々思案しました。
結論は病気と闘うことではなく
「限られた人生最大限に楽しむ!」でした。
余命半年と言われた人が居直って
人生を楽しんで生きることに
心を切り替えて
癌が消滅した人がいるそうです。
生活を楽しむことと
孤立しないで人と人との繋がりを
楽しむこと。
人生は喜怒哀楽の中で
楽しむためにある。
●人も組織も人のために(顧客)のために仕事をして
自分を活かしている。
みな生産者であるとともに
消費者であり、生活者である。
買い手であり売り手であり生活者である。
一人ひとりが多元的な生き方をして
経済連鎖の中で共生して生きているのです。
共生関係の中で生活を楽しみ幸せを感じる。
会社の組織もしかり。
顧客や仕入先を犠牲にして(偽装して)
自社だけが繁栄するはずがない。
●モノづくりも医療や介護の仕事も
生活の質を上げるための共生関係の連鎖の中で
昨日より今日、今日より明日へとよりよく
生きたいものです。
そのための工夫が、イノベーションが
必要です。
今岡善次郎が提唱する
サプライチェーンマネジメント(SCM)を
イノベーションに必要な創造的発想法とともに
お話します。
今年最後のカフェ塾ご案内します!
■■■カフェ「ドラッカー塾」第6回のお知らせ■■■
■平日コース12月12日18:30〜
週末コース12月14日15:00〜
新中野 ビジダイン事務所(添付チラシ参照)
テーマは「実践的イノベーション発想のために:
実践知SCM目指して」
サブテーマ1「東西の賢人から創造的発想を学ぶ」
サブテーマ2「実践知SCM:時間・統合・流れ」
■人間を含む生命は宇宙生命の中で
生態系(エコシステム)の一部として創造された。
森信三はこれは第一の創造であるという。
モノ作り、組織変革、社会改革は
第一の創造を模倣した人間による第二の創造と言う。
西洋はアリストテレス、ヘーゲル
そしてP・F・ドラッカー、
東洋はブッダ、孔子、日本の仏・儒・神から現代の賢人まで
エコシステムとしての創造の方法論は共通しています。
実践SCMもモノとカネと情報の流れを
つくる生態系の連鎖を創造することです。
生産システムもロジスティクスも生き物として
創造するイノベーションを提案します。
■今年最後のカフェ「ドラッカー塾」となります。
今年を忘れ
来年に向けて楽しい交流会で
盛り上がりましょう!
12月5日木曜日のFBイベント
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0b713x0plfmqa72kns4O
ホームページ(写真付き)
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0b723x0plfmqa72knbg2
チラシ更新
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0b733x0plfmqa72knkTY
スポット参加大歓迎!
スポット料金参加費4000円
(1期〜5期フルコース参加者は
スポット参加料金半額の2000円です)
申し込みお待ちしています。
このメール返信でお申込下さい。
・お名前
・所属
のみで結構です。
さて、
本日のテーマ
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1.森信三の世界:人間の知性の限界
2.資本主義社会の後に来るもの
3.事例研究:伊那食品工業「新陳代謝」
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1.人間の知性の限界
■地球は宇宙に存在する無数にお天体の中にあって
極微極小の惑星の一つに過ぎない。
太陽系の惑星であり、太陽系は一つの銀河系にあり、
無数の銀河系がある。
一方天体の極微な小部分である地球上に存在する
物質が細胞になり命を持ち、
地球上に生物が誕生した。
微小な生物が細胞分裂と進化を繰り返して
無数の生命が生まれた。
■人間も高次の生物に違いないが
人類は他の生物と違って「知性」を持った。
この知性はより良いものを選ぶ。
よりよいと思う判断基準「選択知」が
やがて自然科学を生んで高度な文明を創った。
しかし今、人間的知性の産物たる自然科学は
原子力を生み、自然を破壊し、
社会科学の雄である経済学は
国家財政の破綻を救っていない。
■人間の知性は有限であり相対的である。
人間の理性は無限でもなければ絶対的でもない。
理性で考えられた正義が戦争を起こしたというのは
ドラッカーの分析とも同じです。
なぜか?
人間の知性は「主体と客体」に区分する。
つまり自分と自分以外を区分する
「個」が知性の正体である。
知性は人間を主体とし
自然を客体として分離する。
■人間の知性でよりいいもの、正しいもものを
探求して行くとやがてそれが裏目に出る。
自然破壊も、国家財政破綻も、国際紛争も
自己中心、人間中心、自社中心、自国中心という
知性がよりよく選択する結果である。
一人ひとりがよりいいもの
正しいモノを求めることが裏目に出る。
これが人間の知性の限界だと
森信三は言うのです。
より良いものとは
エコシステム(生態系)の命にとって
評価しなければなりません。
ドラッカーも経済学に批判的でした。
2.資本主義社会の後に来るもの
■資本主義社会の後に来るもの、
すなわちポスト資本主義社会についてドラッカーは多く
述べています。
前回までドラッカ―が戦中に書いた
「産業人の未来」を読み解きました。
時代は下って現在を読み解くとき1993年に書いた
「ポスト資本主義社会」を利用します。
■メルマガでドラッカーを書いているうちに
東洋思想、特に日本の思想に共鳴するようになりました。
ドラッカー思想をわれわれ日本人が
あまり意識しないが低流に持っているものを
言葉で再発見する触媒にしたい。
そして21世紀日本人が世界の中でこれからどう生き、
産業社会をどう創っていくのか
なにをすべきなのか考えたいと思います。
■ドラッカーによると
日本は西洋中心の世界経済の中で
新規参入者であった。
20世紀の新規参入者であった日本は
経済、政治、社会の在り方において
又世界との関係において
世界の転換に大きく影響を及ぼす。
これは
「ポスト資本主義社会」
(P・F・ドラッカー、ダイヤモンド社、1993年)
の日本語版の序文で書いています。
新しい時代への移行に関して
実は日本がもっとも準備されていると言う。
それから20年バブル崩壊後の長い
低迷で自信を失った日本人は私も含めて当時
ドラッカーの言葉を理解できなかったと思う。
■ドラッカーによると
ポスト資本主義社会は知識社会である。
日本は大学進学率が高いだけではなく
よく訓練された労働者が多い。
日本では労働者とエリートと言う
西洋から入れた概念になじまない。
一人ひとりが自律し助け合う知識社会が
ポスト資本主義社会であると言う。
一方ドラッカーは日本に期待しながらも
高等教育は昔のままである。
自動車や家電の地位は高いが新しい産業が弱い。
大企業は階層的指揮命令組織のままであると
苦言を呈しています。
3.事例研究:伊那食品工業「新陳代謝」
(http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0b743x0plfmqa72kni6S)
■改善、改革、イノベーションは
自然界でも常に行われています。
常緑の松も必ず葉を落とし、新しい葉をつける。
新陳代謝をしています。
人の細胞も常に死に常に新しく生まれている。
新陳代謝のように
生命の世界では表面に見えない
多くの活動が営まれています。
■景気を向上させ、 GDP に貢献するのは何も、
生産設備への投資や改善、
売り上げ増につながる販売力増強、
改善だけではないと伊那食品は考えています。
やるべき事はたくさんあります。
人間教育、環境整備、バリアフリーへの投資、
メセナやボランティア活動、まちづくり…、
数え上げたらきりがありません。
■自然界が休みなく、絶え間なく動いているように、
会社というものも、
たんに売上高が増えるから忙しいのではない。
売上高には関係のない、
多様な行動によって活気づいている状態が望ましい。
■社会生態学者と自称したドラッカーは
企業は新陳代謝を支える活動として
不要になった機能を廃棄する
ことの重要性を説きました。
新陳代謝が無い組織は流れが滞留する。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0b783x0plfmqa72knnPA
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