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第277回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「助け合う社会」
●9月28日土曜日
浴風会主催で4つの認知症家族会がシンポジウム
「認知症介護家族の心のメッセージ」開催されました。
僕は妻が浴風会病院に入院しており、
これら複数の家族会の世話人であることもあり、
総合司会の役を拙くではありますが、
何とか果せました。
行政側の講演と5人の介護家族の心の模様を披露し
最後は癒しのコンサートで閉じました。
登壇した介護家族の訴えに参加していた
多くの介護家族は共感しました。
●翌日の日本経済新聞は
「介護家族は孤立しがちでストレスが虐待に
繋がることがある」と家族の経験談を伝えました。
30日月曜はNHKが僕と同じ若年認知法家族会
の男性介護家族の自宅での現場を放送しました。
家族会で救われたと。
放送直後、すぐ電話して
「ありがとうございます。これで家族会に
たどり着ける人もいるでしょう」
とお礼を言いました。
●障害者を受け入れる社会、
同じ体験を受け入れる家族会は、
高齢化社会の重要な器官(機関)です。
ドラッカーは
「人は部分であり全体の中でしか存在しない」
と言いました。
認知症本人と介護家族は孤立して
生きて行けない。
助け合う社会が必要なのです。
認知症だけではない。
どんな障害者も、又健常者も、すべての市民も
同じです。
■■■第6期 2013年秋期開講のお知らせ
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■
今週土曜日10月5日(週末コース)15:00〜
来週木曜日10月10日(平日コース)18:30〜
開講します。
10日平日コースは未だ余裕があります。
是非ご参加ください。
来季は違う形で開催しますので、第6期が最後になります。
毎回参加できない方、来季に持ち越せないので
スポット参加の形でご参加下さい。
<初回テーマ>
事例研究「アンパンマン・二宮尊徳・ドラッカー」
テーマ1「塾コンセプト ドラッカーとマネジメント」
テーマ2「ドラッカーの枠組みでみる人間の本質」
ホームページ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9hcw0nlxmydy9wzRVG
チラシ更新
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9icw0nlxmydy9wzb30
facebookで様子紹介
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9jcw0nlxmydy9wzHaQ
申し込みお待ちしています。
このメール返信でお申込下さい。
・お名前
・所属
のみで結構です。
さて、
本日のテーマ
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1.生命(いのち)とは何か
2.西洋社会を変えたアメリカ
3.事例研究:アイリスオーヤマの
「SAS(セールスエイドスタッフ:Sales Aid Staff)」
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1.生命(いのち)とは何か
■♪そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
♪たとえ 胸の傷が痛んでも
♪なんのために生まれて なんのために生きるのか
♪こたえられないなんて そんなのいやだ
(アンパンマンマーチ、やなせたかし作詞)
アニメソングですが、
冒頭から深い哲学の問いから始まっていますね。
我々は生きるよろこびを得るために
「自分は何者か、何をしたらいいか」と
誰しも考え自問します。
■そのつながりで仕事とは何か、
なんのために仕事をするのかと問い
仕事の動機が何のために生きるのかの答えに
つながります。
この根源的な問いに答えるのに
「生命(いのち)とは何か」の問い
に行きあたります。
森信三の「全一学」は人間の「生命(いのち)」
を知るたには人間を含む絶対的生命(宇宙や自然)を
想定します。
西洋思想はキリスト教も西洋哲学も「創造」という言葉で
人間の知性で生命を説明する。
東洋では観念的(知性に対して感性で)生命を説明する。
仏教も儒教も神道も観念的で
知で物質文明を発展させた西洋に遅れていると
自虐的に日本人は考えて来ました。
■西洋の知性は人間を絶対化して
蒸気機関や内燃機関を生んで現代産業のイノベーション
を起こしたが、
同時に原爆を生み
原子力発電では「ブレーキの無い自動車」を生んだ。
20世紀初旬までは東洋の観念的な哲学は
西洋の知的パワーに押されてきました。
しかし西洋の知性はフランス革命からナチズム、
共産主義思想も生まれた。
理性は一つの正しさしか認めないから
多くの人を犠牲にする。
■森信三は西洋と東洋を統合する思想に挑みました。
東西の思想が二分する前には、
分化する以前の源にたどりつく必要があると。
それは実在的生命の実相に迫ることである。
生命の本質は何かを
原点に戻って考えようと言うことです。
2.西洋社会を変えたアメリカ
■ドラッカーはマネジメントを発明したと
言われれていますが、
企業のマネジメントに焦点を当てるまでは
社会のマネジメントに関心がありました。
ドラッカーはヨーロッパにいて、アメリカ社会は
ヨーロッパの理性的ファシズム社会から
自由な産業社会に世界を変える希望の国だった。
ヒットラーが台頭した当時、
アメリカはすでに物質的経済的に大国になっていたが
国家として欠けていたものがあった。
■欠けていたものとは
国家の理念と理念を実現する権力だったと
ドラッカーは言います。
西洋の理性的絶対的理念に比べて
アメリカは自由と機会の平等という
より人間の本質にあった理念は
西洋社会の秩序にも貢献したと考えていました。
■現代の民主主義社会の原点がフランス革命にあると
一般に言われており、
歴史の教科書もそう書いています。
しかし、ドラッカーによると
フランス革命はヒットラーにつながるファシズム全体主義
のルーツだった。
我々は社会思想を保守と革新、
右翼と左翼で二分しますが、
ドラッカーの西洋社会の構図では
「自由と平等」と「ファシズム全体主義」
とういう分類しているようです。
僕の解釈では
人間の本質は
「精神(心)」、「戦略(頭)」、「実践(身体)」
からなる。
西洋が「戦略(頭)に行きすぎて
「精神(心)」を軽視したが
アメリカの自由と平等が
「精神(心)」を取り戻した。
■明治維新以降の日本は「和魂洋才」と言いながら
洋才に行きすぎて、強国にはなったが
太平洋戦争に到る昭和の戦略は誤った。
しかし、
西洋の理性的ファシズムが武力でアジアを植民地にした
歴史を日本が解放に貢献したことは
間違ってはいない。
そういう意味で理性的(頭)中心の
絶対主義を打ち砕いたという点で
アメリカと日本は共通していると思う。
日本は「和魂」を戦争と関連させる
忌まわしい自虐史観に囚われています。
アメリカが「自由と機会の平等」という理念で
世界に貢献したように
「和魂」を新しい時代の理念で
世界に貢献できないだろうか。
漫画や日本画のク―ルジャパンや
2020東京オリンピックの「おもてなし」は
「和魂」である。
3.事例研究:アイリスオーヤマの
「SAS(セールスエイドスタッフ:Sales Aid Staff)」
(http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9kcw0nlxmydy9wz64qより)
■アイリスオーヤマは
取引先である小売店の店舗に営業支援の派遣を行っています。
それを
SAS(セールスエイドスタッフ:Sales Aid Staff)といい、
全国約770店舗で活躍しているそうです。
セルフ販売を主とするホームセンターでは、
商品の機能を伝えるには限界があります。
■そこで、
SASがお客様に直接伝えるという役割を担います。
「お部屋のペット臭が気になる」
「すき間を活用できる収納用品を探している」
といったお客様の不満・要望を聞き出して的確に商品を
紹介します。
■さらに、オリジナルのPOPを作成するなどして、
せっかくの“売場”を
“置き場”で終わらせない工夫も行っています。
店頭でお客様と接するSASは販売データの宝庫でもある。
■お客様との対話の中からしか得られない情報が
SASに蓄積され、
商品開発部門にフィードバックされる。
その情報が新たなソリューション商品の
ヒントとなるというのです。
メーカーと卸を合体したメーカーベンダー。
SASという消費者に繋がる供給者。
小売店舗までサプライチェーン全域での
一貫した連携のビジネスモデルです。
業界を超えたビジネスモデルのイノベーションの
事例と言えます。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■最終コース第6期 2013年秋期開講のお知らせ
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■
ドラッカーは自らを社会生態学者と言いました。
人や組織の役割、マネジメントは社会の機関として
社会生態系に貢献するものでなくてはならない。
ドラッカー思想と東洋哲学、脳科学などとの共通点を
たくさん紹介してきました。
今、
ク―ルジャパンで日本が見直されています。
そこでこの秋から「日本のこころ」を取り入れます。
■「ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたか」
(加瀬英明、伝祥社)によると
神道はエコロジー(生態系)の教えである。
近代世界に日本ほど文化的影響と与えた国は無い。
和を重んじ、
人が自然界に属しているという考え方が
日本人の心をつくってきた。
■又「神道のこころ」(葉室頼昭、春秋社)によると
自然と共に生きている自然観、共生感が
日本人の心、神道である。
人間は自分で生きているのではない、生かされている。
洋画は画面一杯全部塗りつぶすが
日本画は鳥や動物の背景の自然は真っ白である。
ドラッカーは日本画の影響から日本人論を
語りました。
<開講日と初回テーマ、二回目以降はチラシ参照>
週末コース初回10月5日土曜日15:00〜
平日コース初回10月10日木曜日18:30〜
事例研究「アンパンマン・二宮尊徳・ドラッカー」
テーマ1「塾コンセプト ドラッカーとマネジメント」
テーマ2「ドラッカーの枠組みでみる人間の本質」
ホームページ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9lcw0nlxmydy9wzuTn
チラシには全ての日程が載っています。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9mcw0nlxmydy9wznVC
facebookで様子紹介
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9ncw0nlxmydy9wzS31
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いつもご寄付ありがとうございます。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
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新宿中央支店(469)
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0z9rcw0nlxmydy9wzFCT
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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企業は社会の一部である。