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第269回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「時は早く流れて行く」
●8月12日月曜日夏休み中の娘と
病院へ行き妻の昼食介助して
蕎麦屋で昼食を共にしました。
話題になるのは
妻が未だ会話ができて散歩ができて
緑多い病棟の周辺を家族で散歩していた頃のこと
そしてさらにさかのぼって
●病気発覚後
家族旅行を楽しんだこと、
家族5人で生活していた時代のこと、
末の次女が小学生で
長女長男が大学1年、高校2年生の時
僕の米国系企業への転職で
始めて皆でアメリカ旅行したこと。
●妻は要介護5で寝たきりで
僕は独り暮らしですが、
3人の子供達はそれぞれに相手を見つけて
3つの巣を作ってくれました。
田舎では母が養護施設に入り
兄夫婦が介護しています。
父と母と
兄と姉と僕の人で暮らしていた50年前は
もうすでに2世代前になってしまった。
時は早く流れて行く。
今年のお盆は
どこへも行かず読書しようと思います。
■■■2013年秋期開講のお知らせ
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■
テクニックではなく思想、
知識ではなく習慣、
論理ではなく実践、
生活の手段ではなく生き方
たとえ金銭的な目的であっても
仕事には何のために生きるのかの答えが
無くてはなりません。
第6期10月から開講します。
申し訳ありませんが
以下のチラシと日程変更しました。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0j59ov0mlnsy1tzazGgm
ホームページでのチラシ1週間以内に修正します
<新しい初回の日程>
週末コース初回10月5日土曜日15:00〜
平日コース初回10月10日木曜日18:30〜
事例研究「アンパンマン・二宮尊徳・ドラッカー」
テーマ1「塾コンセプト ドラッカーとマネジメント」
テーマ2「ドラッカーの枠組みでみる人間の本質」
facebookで様子紹介
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0j5aov0mlnsy1tzaz10e
さて、
本日のテーマ
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1.水を離れて氷なし
2.西洋の理性主義と米国建国精神
3.豊田佐吉
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1.水を離れて氷なし
■江戸時代中頃、白隠(はくいん)という
臨済宗の禅を再興した禅師が、
駿河の国、今の静岡県にいました。
禅とは何か、禅の心を分かりやすく
説きました。
■衆生(しゅじょう)本来仏なり
水と氷の如くにて
水を離れて氷なく、
衆生の他に仏なし
その意味は
すべての人間は本来仏である
人間と仏は水と氷の関係と同じく
水を離れて氷はない、
人間を離れて仏もない
■仏教では普通の人間を凡夫と言い、
修業して悟った人を仏と言います。
儒教では普通の人間を小人といい
優れた人間を君子と言います。
西洋では大衆とエリートという概念
に近い。
人間を上下二つに分ける思想です。
白隠によって解説された「禅」では
上下分類ではなく
水と氷のように本来1つのものが
2つの相に変化するだけです。
■ドラッカーによると
明治維新は日本はそのままで西洋が日本化して
一体化した。
大化の改新も日本が仏教化したのではなく
仏教が日本化して一体化した。
白隠の禅もある意味で大陸の二元論文化を
日本化という一体化を進めたと
解釈できます。
「衆生(しゅじょう)本来仏なり」とは
一人の人間の中に、善も悪も、
煩悩も誠意も一体化していると
解釈できます。
2.西洋の理性主義と米国の建国精神
■デカルト、ルソー、ダーウインという
西洋の啓蒙思想、理性主義が浸透する中で
アメリカがイギリスからの独立に成功しました。
この独立戦争がヨーロッパに大きな影響を与えたと
ドラッカーは分析します。
近代西洋の理性主義、絶対主義、
そして中央集権の政治体制への歴史の流れ
に棹さしたと。
■19世紀のヨーロッパは
啓蒙主義の理性万能主義による専制への流れにあり、
自由が無くなりかけていた。
イギリスの敗北は
イギリスのジョージ三世に体現されていた
啓蒙思想を破り
バークに代表される自由な保守主義者に
力を与えました。
アメリカの独立は
ヨーロッパの19世紀の自由な商業社会復活の
原動力になったと
ドラッカーは言います。
■現代に到る革新系と保守系、左と右の対立は
18世紀から20世紀にかけて
ヨーロッパでは激しい思想的攻防があったようです。
理性主義によって
自由な商業社会は後退していたと
ドラッカーの歴史観が説明してくれます。
自由な商業主義の中に
精神の高揚がありイノベーションがある。
■アメリカの独立と建国精神は
理性主義リベラルのフランス革命とは対極にある。
理性主義リベラルは
破壊はしても創造はしない。
創造は自由の中にある。
マネジメントにおける自由とは
知的戦略論理構築だけではなく
人と人との関係における精神的動機重視にあります。
ドラッカーがアメリカに
移住した理由がここにありそうです。
3.豊田佐吉
■トヨタ自動車の社祖、豊田佐吉は
自動織機を世界で初めて開発したということで
モノづくり日本のマネジメント元祖とも言えます。
イギリスの会社へ
特許を売ってその資金が
トヨタの自動車事業創業の元手となった。
トヨタ生産方式はリーン、TOCなどとなって
世界の製造業のパラダイムシフトを起こしました。
■カンバン方式を開発した大野耐一氏の
著作を読むと豊田佐吉とその思想に尊敬と
敬意に満ちている。
TOCを開発した
ゴールドラット博士の尊敬する3人は
「ニュートン、ガンジー、大野耐一」と言って
大野耐一氏への敬意に満ちている。
どう考えても豊田佐吉の思想が
モノづくりマネジメントの元祖であると
言っても良い。
■豊田佐吉の最も有名な名言は
「障子を開けて見よ、外は広い」
です。
そして
「百の苦難を耐え忍び、千の訓練で鍛えれば、
目標を達成することができる」
「志を立てた以上、迷わず太い一本の仕事をやり抜け」
「人間のやったことは、
人間がやれることの100分の1にすぎない」
■トヨタ自動車の元祖社是と言うべき
豊田綱領には二宮尊徳の思想
「産業報国」があります。
人間の仕事の意義は限りなく広く大きい。
人間の能力も限りない。
自分を信じて
社会を信じて
大きな仕事に挑戦せよと
現代日本人に語りかけているようです!
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imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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