◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第245回
★ドラッカーから学ぶ一流の仕事術★
本メルマガはボランティア寄付金で運営しています。
寄付金制度&配信解除手続きは最後をご覧ください
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
『諸行無常』
●17日日曜日 二人の娘と病院へ
妻に会いに行きました。
いつもはエレベーターホールにある懇話室に
車椅子で移動させて
家族全員で食事介助します。
この日は
インフルエンザの予防のため、
病室内での食事介助でした。
●ほとんど眼を閉じた状態ですが、
スプーンを近づけると口を開ける。
おいしそうに快食しました。
娘達のやかましい話声に少し眼を開けて反応する。
娘達は感喜の声を上げる。
●面会が終わるといつものように
3人で昼ごはんを一緒にする。
娘達が小学校中学校時代に
妻は教育ママとして厳しかったがとても
優しかったと昔話で盛り上がりました。
嫁ぎ先での喜怒哀楽の嫁姑との話も
母としての妻が聴いてやれない分、
頼りにならないかもしれないが父として
僕が聴いてやりました。
●男の独り住まいの寂しさの中で
妻を介在させて家族の絆を取り戻すことが
できました。
家族の歴史に思いを馳せる時
諸行無常(あらゆるものは変化する)
を感ぜざるをえません。
さて、
本日のテーマ
===================
1.法然の三心(さんじん)
2.自由とは責任ある選択である
3.数字から理念へ
===================
1.法然の三心(さんじん)
■他力本願で救われると説いた法然は
三心(さんじん)という3つの心の
大切さを教えました。
松原泰道師の解説です。
至誠心(しじょうしん)とは誠実な心であり、
深心(しんじん)とは深く信じる心であり、
廻向発願心(えこうほつがんしん)とは、
他のしあわせを念ずる心なのです。
空海の3密の中の意密(こころ)を掘り下げた
思想と解釈したいと思います。
口密(ことば)と身体密(からだ)の
根源は意(こころ)にある。
■言葉での人間の知性が行き詰った時、
始めて理解できる高次の知恵が心の世界にある。
心の世界は知性や理性ではない。
人間の能力開発が知性に偏り
エネルギー問題、環境問題、経済社会問題の解決
に行き詰っています。
■至誠心(しじょうしん)とは誠実な心であり、
自分自身の正直な素直なこころ。
深心(しんじん)とは深く信じる心であり、
自分自身を深く掘り下げると自分より大きい存在の
こころとつながる。
オットー・シャ―マーのU理論で
プレゼンシング(存在を感じ取る)と言って
真正の自己(オ―センティックセルフ)
を感じることで未来が開けると言います。
深心(しんじん)と通じると思います。
廻向発願心(えこうほつがんしん)とは、
他のしあわせを念ずる心で私から公へ「義」に
繋がる心と言えます。
■施政者やリーダーや投資家が
自分の利益や経済的な動機で
エネルギー問題、環境問題、経済社会問題の解決
することでは問題は解決しない。
自力と他力の一体化。
知的能力に頼る前に
三心(さんじん)の心の持ち方が
問題を解決すると
教えてくれます。
2.自由とは責任ある選択である
■自由とは法律や制度ではない。
社会的な価値の選択に関わる概念であると
ドラッカーは言います。
企業でも社会でも
規定や法律の前に意見を言う自由がなければ
組織は窒息してしまう。
価値観は制度やシステムで決められない。
生身の一人ひとりの人間の判断です。
■目的を達しても失敗するプトジェクトは
たくさんあります。
一部の人の利益にしかならないプトジェクトより
世のため人のために役立つプロジェクトが
成果を上げる。
どんな仕事も目的が問われます。
目的は価値に関わります。
PTT是か非か。
■一人ひとりが自由に考えて、
何を犠牲にして何が得られるか。
誰のためか。
正しい問題定義ができない議論は自由が無い。
経済学者や技術者と言えども
専門家として如何に目的を達成するかに
焦点を当てる前に、
その目的が正しいかどうかを
考えなければなりません。
目的が正しいかどうかは
自由な価値観の表明が必要です。
■アベノミクスにおける日銀の金融緩和、
財政政策、経済成長における、
規制緩和、グローバル化、TPP。
いろんなプロジェクトが動き出す。
グローバルなプレイヤーが
自分の利益機会として耽耽(たんたん)と
狙いを定めている。
日本人として市民として
自由意思の元で
「誰のためか」を議論する必要がある
と思います。
3.数字から理念へ
■日産を再生させたゴーンは
コミットメントという言葉を良く使いました。
V字回復のために利益に焦点を当てて
売り上げやコストや利益について
社員のコミットメントを要求しました。
生ぬるい、焦点のボケる会社のエネルギーを
数字に集中しました。
■そして
V字回復果してからは
「日産ウエイ」という企業理念を制定し
理念経営にシフトしました。
トヨタが経営理念トヨタウエイを世界に
浸透させたように日産も
価値を全面に打ち出す経営に舵を切りました。
数字のコミットメントは
主として株主に対する利益責任ですが、
消費者や社会に対しても企業は責任がある。
■「顧客は誰か」と問うドラッカーマネジメント
の原点に回帰した。
消費者、社会に対してコミットすべきは
品質であり、サービスであり、ブランドであり、
何よりも信頼である。
社会の信頼を得るべき
コアバリュー(中核的価値)を制定したのです。
■日本的経営ではあれもこれもと
同時にいろんなテーマが混在する。
ゴーン氏は、又欧米人の強みは
ある時期において
一つのテーマに絞るのが巧い。
利益へのコミットメントから
バリューアップの理念経営へのシフトに
現れています。
時には一つに焦点を当てて集中し、
時には全体を見て理念を思う。
この切替えが大切です。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■■■PDF電子書籍販売のお知らせ■■■■■
1.教材書籍「ドラッカーマネジメント塾」2012年春期
第1限〜第16限(各限20枚〜30枚)
2.メルマガ編集書籍
社会生態学マネジメント
「介護体験で学ぶドラッカー」
社会生態学マネジメント
「エッセー生き方に役立つドラッカー」
3.書籍ノンフィクション小説「壊れる思い出のエレジー」
注文は下記のチラシから
チラシ「電子書籍}
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0om9lt0jl1k2xany6ncO
■■■■■寄付金のお願い■■■■
メルマガ初刊から4年半経過しました。
経費ご負担の寄付金制度導入して2年になります。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
又これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
寄付金(お布施)箱(口座)
三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン
■今岡善次郎マネジメント・メルマガ
登録・変更・解除はご面倒でも下記のフォームで
お願いします。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0omalt0jl1k2xany69Rg
最近のバックナンバー
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0omblt0jl1k2xany6rre
2012年11月以前のバックナンバー
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0omclt0jl1k2xany6Yy1
株式会社ビジダイン
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0omdlt0jl1k2xany6cQ7
多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0omelt0jl1k2xany6s6P
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。