人と人 組織のつながり 功をなす 情物金の 流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第239回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理
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『家族の絆』
明けましておめでとうございます。
今年
最初のメルマガ配信します。
本年も引き続きよろしくお願いします。
●妻が入院して5年目の正月は
僕が独り暮らしを始めて5年目の正月でもあります。
5年前の大晦日に以下の短歌を詠みました。
大晦日 妻は病院 子はデ―ト
独り蕎麦(そば)食う 還暦の年
●そして5年経ちました。
今年の正月3日
デートしていた3人の子は
みな結婚してそれぞれの連れ合い
そして2人の孫を入れて8人が僕のマンションに集まり
焼肉ランチパーティをしました。
和牛、レバー、ホタテ、イカ
キャベツ、ネギ、エリンギ、エノキ
朝から買い出し準備し
みんな喜んでくれました。
年末か元旦にかけて
長男家族は嫁の実家、北海道に
長女と次女夫婦はそれぞれ東北に旅行にでかけ
会話が盛り上がりました。
「お父さん」と呼ばれて振り向くと
長男が「ハイ」と返事する。
そうか俺はチチではなくジジなのだ。
●食べ終わり、
皆で病院へ行き家族で妻と面会しました。
5年前は未だ会話ができ、
病棟から連れ出して散歩が出来ましたが、
今は車椅子とベッドで殆ど目を閉じている。
不安でイライラすることもなく、
病気を悲観して泣くこともなく
平穏な表情で、
娘達が「お母さん」と何回も呼ぶと
微かな笑顔と声が返ることもあります。
家族の絆を感じるお正月でした。
今年もカフェ塾スタートします。
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」第7回■■■
●今週下記の通り開催します。
平日コース1月10日木曜日18:30から
週末コース1月12日土曜日15:00から
です。
●テーマは以下の二つです。
★テーマ1
「仕事の滞留を無くすロジスティクス実践『統合』」
能率よく仕事をこなすには幾つかの仕事を
まとめた方が良い。
連鎖する業務でバラバラに仕事を進めると
繋ぎの部分で仕事は滞留します。
業務が分割されるほど滞留点が増える。
イノベーションは時間の短縮だった。
★テーマ2
「ロジスティクスのニュートン力学TOC(制約理論)」
エリヤフ・ゴールドラット博士の
制約理論(TOC:Theory Of Constraint)
の本質は何か?
イスラエル人 物理学者 であり、
「巨人の肩に乗って」と大野耐一の業績の上に
3人の尊敬する人として
大野耐一・ニュートン・ガンジーを上げています。
トヨタ式経営との関係は?
TOCをどう使うかについて理解を深めます。
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0svx7t0iljt1rmvg0r7n
さて、
本日のテーマ
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1.空と海の統一
2.産業組織と政治組織
3.優先課題を一つに絞り込め
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1.空と海の統一
■空海の修業は自然の中に溶け込むものでした。
山中の危険な断崖を踏み越え、
室戸岬で大怒濤(だいどとう)を凝視し
無限の大自然の中で
自分の存在を無にする。
人間の思い上がりである、
自然を征服するとか自然と対峙するとか
人間を自然に対して優位に立てる思想とは
違いますね。
■西洋の知性への奢りや
自然征服という人間の自然に対する
制御思想とは違う日本的な思想を感じます。
自然対人間という二律背反ではなく
自然と人間の統一、あるいは共生の思想です。
■東洋思想には二律背反の統一の中に
活路を見出す知恵が昔からありました。
雲と山(水墨画)
呉と越(呉越同舟)
水と油
善と悪
空と海
空海は空と海が水平線で統一されるところ
真実があると考えて
自分を空海と自称しました。
■二律背反するものの統一
それは妥協ではなく
相反したままで統一するところに
イノベーションがある。
意見や見解が違う人間同士で
チームを組む。
西洋では弁証法という哲学の中に
似た概念があります。
二律背反した場合
一方を切り捨てるという「戦い」が
分裂を生みシステムの崩壊に到るのです。
統合するところに
新しい命が芽生えるのです。
2. 産業組織と政治組織
■ドラッカーは社会生態学的関心から
ナチスの党と軍隊という政治組織と
モノの生産販売を行う産業組織を
対比させて観察しました。
政治組織が常に産業組織の上位にあった。
かってのソ連共産党でも
現在の中国共産党も同じです。
■中央政府の産業政策のもとであらゆる産業の
生産販売物流計画が立てられ実行される。
企業の経営者や専門家は自律的決定できない。
自民党や民主党、経産省や厚労省、
都道府県の行政組織が地域の産業政策を決めて
民間企業が補助金に依存する
経営を実行するようなものです。
■そこにあるのは
自由の抹殺、新しい試みへの封殺でしかありえません。
ヒトラーのナチズムの中央政府が正当な権力という
異常な社会だった。
トップのみが権限を持つと言う社会は
自由が無い。
そして組織社会が停滞します。
■健全な社会は自由と自律性が重んじられ
産業組織の社会的役割が中央政府より
上位にあることが大事なのです。
健全な企業は社員の自由と自律性が重んじられ
生産販売の現場組織が本社部門より
上位にあることが大事なのです。
トップの為ではなく
内外の顧客のために社会組織の機関としての
組織こそが社会を機能させると
ドラッカーは考えたのです。
3.優先課題を一つに絞り込め
■日本的経営の欠点は
あれもこれも残して複雑にしてしまうことにあります。
複雑なものを複雑なままで解決しようとするから
前に進まない。
一方、欧米人は重要なモノを大胆に絞り込み
それ以外をノイズとして切り捨てる。
■日産のゴ―ンは言いました。
危機において重要なことは
優先順位をつけて一つか二つの問題に絞り込んで
徹底することだと。
なんでもすべてやろうとすると
何もできない。
■大野耐一のトヨタ式生産方式に対して
ゴールドラットのTOC(制約理論)にもそれが
当てはまります。
大野氏は日本的風土や人間同士の助け合い「和」など
様々な要素を生産思想の中に取り入れています。
ゴールドラットは
制約工程というボトルネックに焦点を当てる
生産革命を行った。
■西洋発の産業革命に必要な
エンジニアリングの世界でも
重要ではない雑多な要素をノイズ(外乱)として
切り捨てることで進化しました。
日産は危機に際して
速やかに流血(赤字)を止めることだった。
救急医療が必要だった。
日本人は骨折した足が病原菌に侵されても
足を切ることができないですべてを残そうとして
命を落とす民族と言えます。
欧米人は優先順位を延命に置くので
壊れた足を切り落とす大胆さがあります。
状況によって解決策は違います。
中庸に正解があうような気がします。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」第7回■■■
●今週今年初めてのカフェ塾は下記の通り開催します。
平日コース1月10日木曜日18:30から
週末コース1月12日土曜日15:00から
です。
●テーマは以下の二つです。
テーマ1 仕事の滞留を無くすロジスティクス実践「統合」
テーマ2 ロジスティクスのニュートン力学「TOC(制約理論)」
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0svy7t0iljt1rmvg01xh
■新宿から丸ノ内線6分 新中野駅徒歩3分の
自宅事務所です。
●コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」は
経営の神様ピーター・F・ドラッカーを
「精神・戦略・実践」の「形」(かた・フレームワーク)
で理解し、 東西の知を関連付けてマネジメント思考を
身につけることを目的とします 。
それによって、
禅に通じると言われる武道や茶道などと同じく、
「道」とも言うべきマインドセットを形成して
行動に好循環が生まれるように支援します
マインドセット形成は
MITのピーター・センゲの「学習する組織」で
述べている
自己マスタリ―( personnel mastery) であり、
日本語では「修業」に相当します。
飛び入りスポット参加大歓迎です。
90分1限*2限=180分講義と
手作り麻婆豆腐他にビールに焼酎
コミュニテイカフェ
セットで4000円です。
居酒屋に行く感覚で
こちらへ参加しませんか?
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
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■■■■■PDF電子書籍販売のお知らせ■■■■■
1.教材書籍「ドラッカーマネジメント塾」2012年春期
第1限〜第16限(各限20枚〜30枚)
2.メルマガ編集書籍
社会生態学マネジメント
「介護体験で学ぶドラッカー」
社会生態学マネジメント
「エッセー生き方に役立つドラッカー」
3.書籍ノンフィクション小説「壊れる思い出のエレジー」
注文は下記のチラシから
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又これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
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金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。