人と人 組織のつながり 功をなす 情物金の 流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第232回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理
本メルマガはボランティアの寄付金で運営しています。
寄付金制度&退会手続きは最後をご覧ください
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4年前2008年7月21日添付した
メルマガ創刊しました。
そのコンセプトを持続している事例として
以下のイベント開催します。
新規のメーリングソフトのテストを兼ねています。
二重に受信した方ごめんなさい。
●新潟で「うちの実家」という地域の茶の間で
全国に広がったコミュニテイカフェの元祖とも言える
河田桂子さんの講演を
久しぶりに聞く機会がありました。
コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
命名のヒントは河田さんから来ています。
「人と人のつながり」「人と社会のつながり」は
社会的弱者を助けるという上から目線の活動ではない。
僕が最もすばらしいと思うのは
どんな障害があっても
「人の役に立つ場」「自分を活かす場」
それが「社会参加の機会」を提供する場として
実践していることです。
●ドラッカーが失業の問題は経済ではなく、
社会における位置と役割の喪失だと言っているのは
上から目線の生活保護や就労支援ではなく、
人の役に立つ喜びを感じる場作りなのです。
●若年認知症家族会も当事者と家族が
社会に役立つ喜びが欲しいと
「若年性認知症を受け入れる地域社会創り」
フォーラム開催します。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/b0attcx01kiolh4v1bQC3
社会貢献事業に関心のあるかた
是非ご参加下さい。
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創刊号
『妻が気づかせた使命』
こんにちは。今岡善次郎です。
今日から、新しいメルマガを発行することになりました。
私の昔からの、また、最近お付き合いが始まった友人であるあなたへ。
経営コンサルタントのクライアントとして、また、パートナーとして
一緒にお仕事をさせていただいたあなたへ。
若年性アルツハイマーの妻の介護していく中で、お世話になった家族会
のあなたへ。
介護や医療の分野で専門家として家族会のお世話して頂いているあなたへ。
セミナーや大学などで、私の講義を聞いてくれたあなたへ。
また、どこかでお会いし名刺交換させて頂いたあなたへ。
そして多くの、まだ面識はないけれども、これからお互いに「幸せな」
人生の追及をしていく、一生涯に通じてお付き合いいただける
かもしれないあなたへ。
今までの感謝の気持ちを込めて、
私生活で実体験として経験してきたこと、
仕事として学んできたことで、
あなたにお役に立てることがきっとあると信じ、
それをお伝えして行こうと思い、今回新たに
メルマガを配信することにいたしました。
それは、“妻の介護”という状況の中から、ある気づきを得たからです。
私の妻が若年性アルツハイマー病を発症して5〜6年になります。
日常の記憶を留めることも、食事も入浴も排泄も、日常生活は自分の
脳で手順を踏むことができません。
しかし、家族や友人との病院での面会では笑顔を見せ、レストランでは
ケーキやコーヒーを嬉しそうに楽しんでくれます。
在宅で介護している時、私が素材から作る、得意の麻婆豆腐を美味しそうに
食べてくれました。
まだ、残っている能力を精一杯見せてくれているのです。
それが、人間として生きて人生を楽しんでいる証だと思うの
です。
そしてその笑顔を見るのが私を喜びでもあります。
現代医学では不治の病、平均寿命8年と言われる難病だと言われていま
すが、人生を終える瞬間まで生きていることを楽しませるように人生を
設計してやることが、私の使命でもあり楽しみでもあります。
病気発覚からしばらく仕事もできず、在宅介護の辛い日々でした。
しかし、どんな障害があっても閉じこもらず、家族や友人や社会との絆を保つ
ことが、人を生き生きさせる。
家族や友人だけではなく、優しい介護士さんや看護士さん、
家族会の優しい人々との笑顔の交流が彼女を生きさせているのを見て
わたしがやるべきことが何であるのかを見出すことができました。
「人との関係の中で人間は存在する」という大切なことを、妻が気づか
せてくれたのだと思います。
人間は、組織や社会の関係性の中でしか存在しできないという本質を
持っています。
そして、これをマネジメントの原理として追及したピーター・F・ドラッカーの思想と
共通していたことに気付いたのです。
賢明なあなたは既にご存知かもしれませんが、
「マネジメント」とは、単なる企業組織の話だけでなく、家族も含め
あらゆる社会組織に対しても、志しのある人間を活かして効果的に人に貢献する
ために必要な姿勢であることを痛感したのです。
歴史の教えるところでは、
資本主義も社会主義も、経済を中心にした社会革命は人を幸せにすることに
成功しませんでした。
そのことを70年前から指摘し、2005年に没したドラッカーは
今もなお全世界で企業だけではなく、行政や
非営利法人のマネジメントに影響を与えているのはご存知の通りです。
ドラッカー初めての人のために、彼がどんな人か徐々に紹介していきますね。
人間の特質にあった一人ひとりの生き方、
組織のあり方が人を幸せにするのでしょうか。
そしてそれは人に関わるマネジメントの問題だと気づいたのです。
私は、使うことばは違うが、以下の4人の思想家の言っていることが
同じことを言っていると感じました。
■ピーター・F・ドラッカー
「マネジメントの目的は経済的なものではなく、人間的社会的な、組織
の外側にある成果を実現することである」
■成功哲学の創始者ナポレオン・ヒル
「成功とは、自分がして欲しいことを他人にしてあげるという黄金律に
したがって目標を実現することである」
■米国でもっとも成功しているマーケティング・コンサルタントとして
知られる、ジェイ・エイブラハム
「卓越の戦略とは、“自分”に合わせていた焦点を、“他人”に合わせ
ることである」
■松下幸之助や稲盛和夫など日本を代表する事業家に影響を与
えた思想家の中村天風
「自分の人生を建設せんとする意気込みが、やがて世界中の人間の人生
と建設することになる。世の中に貢献するのが事業の目的である」
4人に共通するメッセージとは何か?
マネジメントの目的、人間社会にもっとも必要なもの、
それは“自分”から“他人”への貢献ではないでしょうか?
もしかしたら別名「愛」と言われるものでしょうか?
あなたはどう思われます?
私なりに、妻の介護をきっけかに、人生について、ビジネスのあり方について、
いろいろと考えるきっかけになりました。
そして、ピーター・F・ドラッカーの洞察
「人間がかかわる組織は部分はなく、全体との関係でしか存在しない」
から人生とビジネス(会社)、そして社会とが、実は同一のものでは
ないだろうかと。
別々に考えていた「人生」「企業」「社会」が、同じ人間にかかわるもの、
求める究極の目標が人間の内面を豊かにすることじゃないかと。
還暦過ぎてから、ドラッカーに目覚め、
「人生設計・企業設計・社会設計」という
大きなテーマに取り組んで行こうと決意をしました。
アルツハイマー病になった妻が私に残りに人生の使命だと
言っているのじゃないかと。
10年前にサプライチェーンマネジメントと言う
簡単に言えば「チームワークのマネジメント」手法
<http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/b0atucx01kiolh4v1bTCi>
を日本で始めて紹介し、
この分野で第一人者と言われることは光栄ですが、
実は無意識の中でドラッカーの影響を受けていることが分りました。
私自身がドラッカーから学んだこと、そして
今までサプライチェーンマネジメントの専門家しての経験から学んだこと
を、「人生・企業・社会」でどう活かしていくか、
考えを煮つめていくつもりです。