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「逆転発想のイノベーション」


2016年8月24日水曜日,お盆明けの関東は
2度にわたる台風に直撃されました。

16日から17日かけての最初の台風は東にそれたので
17日から18日にかけてのドライブ旅行は無事に楽しめました。

■共働きしている娘夫婦が同時に夏休み取れたので
西伊豆の土肥温泉と土肥海水浴場に
孫娘を連れてジージの僕が久しぶりに運転して
1泊2日旅行を楽しみました。

帰りは沼津漁港で新鮮な魚料理を食べて
干物を買って帰りました。

妻が元気な頃は3人の子供達と5人で夏休みは
よくファミリードライブ旅行していましたが
今は新しい家族の形になって再開しました。


■行きは中野から中央環状線に乗り大橋ジャンクションから
首都高、東名高速にのり、
帰りは東名の海老名から圏央道で八王子に渡り、
中央道で中野に帰りました。

中央環状も圏央道も初めての快適ドライブで
首都圏の渋滞解消のイノベーションを実感しました。


■イノベーションと言えばリオ・オリンピックの
男子400mリレーでの銀メダルは
バトンリレー技術のイノベーションでしたね。

上からのバトンリレーの常識から
逆転発想で下からのバトンリレーは、
助走タイミングを計算し、しっかり練習を積んでいた
たまものでした。

■9月15日JTC(日本テクノセンター)主催の
技術開発とイノベーションのセミナーを準備しています。

欧米の事例や日本の事例を集めて技術開発を
成功させるために何を重視して行動するか
そのナレッジを手法を紹介します。

その一つとして微生物が作る物質から
画期的な薬品を開発してノーベル賞に輝いた
大村智先生の逆転発想のイノベーションを紹介します。

従来方式:活性を定義して物質をスクリーニングする
大村方式:物質をスクリーニンング→活性を調べる
       (→目的となる活性を定義)

トップダウンで目的や戦略を決めて
下部で詳細計画と実行する欧米方式ではなく、
目的や計画を狭く固定しないで関係ありそうな分野から
情報収集(観察)して方向性を決めて目的を絞る
日本方式ともいえる。

その他にも大変興味深く役に立つ事例と手法を
新しく集めました。


■セミナータイトル
「MOT(技術経営)の基礎と技術開発への効果的な活かし方」

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/f0zkd2u0lqii9bi5xjAEv

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さて、
本日のテーマ
====================
「イノベーションは無から需要を生む」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)より
==================

■ドラッカーによると
イノベーションは無価値の資源から需要を生むことである。

植物は雑草に過ぎず、鉱物は岩に過ぎない。

イノベーションが雑草を食品に変え、
鉱物を石炭や石油をエネルギーに変えた。

無価値あるいは、厄介者の資源であったカビから
ペニシリンという
抗生物質が発見された。


■イノベーションは企業家だけではなく、
研究者や政治家にも必要な仕事である。

ノーベル賞を受賞した大村智博士は
土壌の中の細菌から寄生虫病を治療する物質をつくりだし
薬品に変えて人命を救う
需要を創り出した。

19世紀初め、アメリカの農民は収穫機が買えなかったが
割賦販売システムを作ったサイラス・マコーミックが
実際の需要を作った。


■トラックと貨物船を繋ぐコンテナ船は
何も技術的に新しくはないが
港での滞留時間を短縮することで
輸送需要をつくり海運業の危機を救った。


17世紀半ばチェコで教科書が発明され
一度に数人の生徒にしか教えられなかったのが
数十名教えることができるようになった。



■カビも細菌も、収穫機も、トラックの荷台の箱も、
教科書もそのままのハードウエア資源のままでは
価値はない。

病気の治療、現金の無い農民に購買力を作る、
アフリカの寄生虫を完治する、
海運業の不振を解決する、
多くの生徒に少ない先生が教える。

これらは無から需要を作った
イノベーションと言えます。


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返信で意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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