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第479号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「人生いろんな問題が次々と現れ取り組むテーマがいつも変わる」
9月13日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読み頂きありがとうございます。
天候不順の秋に入りましたね。
■夏から秋へと季節が変わる度に時間の流れを感じます。
僕の人生は成果は別として毎年違う課題を
追っているとしみじみ感じます。
昨年の今頃はクレステンセンの技術とイノベーションを
ベースとしてドラッカ―や日本的経営をまとめて
MOT(技術経営)のセミナーを準備してJTC主催の
9月15日一日セミナー開催しました。
今年の2月は同じくJTC主催の回転軸振動制御の
セミナーを開催しました。
どちらも依頼された仕事ですが
初めての分野でも今までの人生キャリアの中で少しでも
関係があればこれを機会として引き受けます。
その都度、膨大な資料を読んで専門家相手に
恥をかかない程度の内容で実践したと自負しています。
■今年の5月から生まれて初めての体験ですが
振動実験をして、Excelでシミュレーションして
海外の一流学会誌に英文の論文を2本書きました。
テーマは回転体振動制御の理論と実験をまとめた論文と
従来のコンサルタントとMOT/MBAの20年来のテーマである
マネジメントの論文です。
学会には縁がなかったのでどんなジャーナルが適当か
分かりませんので海外にいるネイティブの専門家に有料で
投稿支援コンサルテイングサービスを受けています。
学会誌の選択基準は何かと尋ねられましたので
もちろん高度な一流誌と答えました。
大胆にも
一つがNATUREという最高の科学雑誌
もう一つはJOM(Journal Of Operetion Management)という高度な経営雑誌
に投稿しました。
結果はどちらも失敗でした。
科学雑誌はスコープが違うという理由で、
もう一方は最近の国際的研究文献を参照していないという理由でした。
再度ジャーナル選択と論文書き直しに
現在追われています。
■15年前、仕事がのっているころ妻がアルツハイマーを発症し
仕事と介護に悪戦苦闘し仕事を徐々に減らし
介護と家事に専念したとき、
サプライチェーンマネジメントを体系化するのに研究した
トヨタ生産方式が仕事と介護と家事をこなす段取りに
とても役立ちました。
人生いろんな問題が次々と現れ取り組むテーマが
いつも変わります。
回転体振動問題も目の前に現れた理解不能な現象でした。
サプライチェーンマネジメントも
ある会社のプロジェクトでの障害がきっかけでした。
どんな課題に直面しても
これは一つの段取り替えのテーマと考えることにしています。
さて、
本日のテーマ
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「作業改善としてではなく思想改善としてのシングル段取り」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■トヨタ生産方式を追求して行くと
段取り替え時間の圧倒的短縮である
「シングル段取り」に行くつくと新郷氏は言う。
シングル段取りとは
9分以内に現在作っている製品を別の製品に替えることをいう。
プレス機械、切削機など数時間かかっていた切り替え時間が
数十分になり数分になる。
■段取り替え時間は生産できないから
機械は稼働できない。
製品をつくらない時間は無駄時間であり
機械の稼働率が低下する。
稼働時間が下がるということは機械設備の能力が低下することを
意味する。
だから段取り時間をシングルにする改善は
日本の製造業で流行った。
しかし成功した企業は多くないという。
工場により製品により設備により
シングル段取りにする手法は様々である。
ほとんどの企業は改善を手法として捉える。
■新郷氏は手法ではなく思想改善として捉えることが
必要であると指摘する。
同じ設備で製品Aから製品Bに切り替えるということは
設備を製品Aから製品Bに移すということでもある。
陸上リレーでバトンを走者Aから走者Bに渡すことと同じである。
リオデジャネイロオリンピックで日本男子のリレーが
史上初めての銀メダルを取ったのは
バトンタッチ時間の短縮だった。
思想として捉えると
どんな状況でも応用が利く。
外段取りという思想は機械を止めないで
並行して切り替えの準備をすることである。
走者は止まらないで、減速しないで並行に走ることで
時間のロスを無くす。
■限られた資源(機械)の時間を無駄にしない思想は
最も大切な資源である
人間の時間を無駄にしないための
段取り時間の短縮が重要であることにも応用できる。
一人の人間が複数の仕事をすることもあるし、
仕事を家事や介護など人生では多くのことをしなければならない。
研究者にとってテーマが変わると
必要な情報(資料)が変わるし、新たな知識を
得なければならなくなる。
情報調査も段取り替えである。
仕事しかしなかった人が
家事や介護を必要とするとその分野の本を読み
テレビや雑誌で研究せざる得なくなる。
手法ではなく思想で理解するとは
事例のまねではなく独自に考えることである。
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imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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