◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第749号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「マネジメントとは人生・組織・社会に必要なタスクをこなすこと」
目次
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〇前書き 「人生はマルチタスクで」
〇本文 「1人で複数の機械を使う多数台持ち」
〇編集後記「一日一生」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和4年12月7日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き「人生はマルチタスクで生きる」
■日本のものづくりにおいて
機械と人の組み合わせで人を中心に時間を有効活用するため
本文に紹介する「多数台持ち」という手法があります。
1つの機械に1人が付くのではなく
1人が複数の機械を同時並行に使う。
材料の設定、加工済みの品物の取り出しの
段取りをしてスタートボタンを押せば
人はその機械から離れて別の作業を行う。
人と機械は平行に仕事を進めることが出来ます。
■これは人と人がチームワークで仕事(タスク)を
こなすことにも応用できます。
人が仕事が出来やすいように
目的や資材や情報を渡して仕事を託し、
自分は別のタスクをこなす。
幾人かがチームを組んで仕事をすると
マルチタスクを並行して進めることが出来ます。
■仕事だけではなく
私的なタスク、健康づくりの食事、運動、人付き合いなど
人は毎日、また人生を通して
一度しかない人生を送ります。
マネジメントとは
一人ひとりの人生も、会社など組織も、政治社会も
多くのタスクを有意義にするための
手段です。
人生をマルチタスクで生きるマネジメント手法を
身に着けたいものです。
■今年1月から12回にわたりドラッカーマネジメントを
体系的にご紹介しました。
ご参加いただいた方、ありがとうございました。
顧客価値を考える「精神」の分野
現実認識して成すべきタスクを考える「戦略」の分野
時間や仕事の統合を考える「実践」の分野
すべてカバーしました。
後1回を残すのみとなりました。
■第12回「今岡ドラッカー塾」ご案内:2022年12月24日土曜日午後14時
2022年最終回
テーマは「日本的マネジメントの本質と西洋の知との融合」
ドラッカーの
社会生態システム(エコシステム)モデルを枠組みとして
日本的経営と西洋の知を
融合します。
つまり
生物学が
科学的アプローチである死んだ標本を腑わけ分析するのに対して、
自然生態学は生きている生物を観察し、
個体と群れ、種と種の関係など俯瞰的に全体を見る手法であるように
社会生態学は、
人や組織や社会を別々の専門で分解してみるのではなく、
人と組織、社会との全体の関係と有機的に見る
人の細胞と器官と身体も有機的システムであるように、
人も組織も部分ではなく全体として存在するとみる
<内容>
1.エコシステムとしての日本的経営の本質
ドラッカー、渋沢栄一、大野耐一、豊田佐吉、二宮尊徳、鈴木正三(近江商法)
2.ジム・コリンズ
持続する会社の共通点Visionary Company、
並みの会社が卓越する共通点Good to Great、
衰退する会社の共通点How the mighty fall
3.エコシステムを追求したトヨタ式イノベーション
トヨタのシステム再構築、カイゼン阻害要因、組織論、有機システム組織論、
自主性、多能工、西洋の科学的管理法との違い
4.TQC(総合的品質管理)とシックスシグマ
シックス・シグマとTQCの7つ道具
詳しくは
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l0n1x3s1l0geue0c4ziu5
■場所アクセス:〒164-0011東京都中野区中央5-3-11ロイヤルプラザ中野606
丸の内線新中野駅徒歩2分荻窪方面出口でて杉山公園交差点から中野通りを北に1分左側柴田屋酒店の隣
今岡の携帯番号090-2538-7867
■対面受講料(講義後カフェ懇親会付)
各回スポット5000円 以下の口座にお振込みの上
申し込みフォームに名前、アドレス、申し込み区分を記載の上本メール返信して下さい。
<振込口座>
三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
(普通)口座番号 5324740
口座名義 株式会社21世紀ものづくり日本
オンラインZOOMのみでのご参加も可能です。
■お申込みフォーム
お名前:
メールアドレス:
参加動機、キャリア等自由記述:
詳しくは
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l0n1y3s1l0geue0c4zWqA
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「1人で複数の機械を使う多数台持ち」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■人の仕事を機械に転嫁して工数を引き下げるのは
機械のコスト(減価償却費)より人件費の方が
長期的に高くつくからである。
長期的に機械を使うと累積生産量に対して
減価償却費は限りなくゼロになるが
人件費は永久に発生する。
時間当たりのロスは
人と機械では5対1で人の損失が著しく大きい。
■高価な機械を導入すると機械の稼働率が
気になる。
しかし
機械の稼働率は少し低くても
人の手待ち(非稼働)を優先的に少なくすることが
肝要である。
そこで1人で複数の機械を使う多数台持ちという
方式が考えられた。
■横の多数台持ちとは
例えば2台、AとBの機械を一人が操作する。
Aの機械で加工が終わると加工済みのモノを取り出し
Aの機械に材料を設定する。
Aの機械のスタートボタンを押して
自動的に加工している間に人は
Bの機械のモノを取り出しBの機械に材料を設定する。
A,B時間を少しずらして相互に動かす。
1人で2台操作することで
人の手待ち(非稼働)を少なくすることができる。
■機械の自動加工時間の間に
別の機械の取り出し取付、起動など段取り作業を行うので
人の時間ロスが減る。
自動加工時間の長さと段取り作業時間の長さで
1人何台まで持てるか決まる。
機械が自動的動いている間、それを見ているだけの
無駄な時間を無くすことが
追求されたカイゼンだと言える。
〇編集後記(一日一生)
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人生は何を為したかできまります。人と人の関係「人間」は
社会的存在であり、万民和楽を願い、自分が出来ることで
人に役に立つことを願い、長期的展望を持ちながら
時間軸上で多くの仕事(タスク)をこなす。
すべては日々の所作の積み上げの積小為大で成果を上げる。
一日一生とすることで一日の充実が満足のある一生を
作ることになるのではないでしょうか?
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■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l0n1z3s1l0geue0c4zW8G
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/l0n103s1l0geue0c5zcva
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。