◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第685号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「ムダを取るというイノベーション」
目次
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〇前書き 「国民にとってムダな政策」
〇本文 「7つのムダの排除」
〇編集後記「ムダについて」
………………………………………………………
いつもお読みいただきありがとうございます。
令和3年9月22日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き「国民にとってムダな政策」
■自民党総裁選で
表の報道も裏の報道SNSも盛り上がっています。
国民にとって関心がある
いろいろな論点で議論しています。
コロナ禍対策
経済対策
外交防衛
憲法
災害対策
・・・
新総理が何に価値を置いて政治をするかで
我々の生活が変わるので
しっかり見て次の総選挙で一票投じたいものです。
■人生も政治も何に価値を置くかで
社会資源を有効に活用できるか否か左右されます。
価値のない政策はムダであり、
むしろ危険であり
国民の安全安心を阻害してしまう。
テレビの報道で集団洗脳された価値観で
政治が行われたり国民の投票行動に反映される
ことは避けるべきです。
■ナチスドイツの当時のラジオを使った
集団洗脳がヨーロッパの戦禍を拡大させた。
政治や哲学や、経済学などの大学教授や専門家は
異論を提起するどころか
むしろ集団洗脳に利用された。
そう分析したのはP・F・ドラッカーでした。
「産業人の未来」では
一人ひとりの日常の仕事をしている市民が
それぞれが大事にしている価値観を重視すべきである。
世の中を良くするのは政治家でも
専門家でもない。
商人であり職人であり農民であり官吏である
市民が自分と社会の関係を考えて
自律的に自分の役割を考えることで
健全な社会ができる。
■江戸時代の三河武士から僧侶になった
鈴木正三は代表的著作「四民日用」において
四民(武士、農民、商人、工人)が
それぞれの仕事に励むことが仏業だと説きました。
「買い手良し売り手良し世間良しの三方良しの近江商法」の
思想的元祖だとも言われています。
一律な価値観の押し売りではなく多様な価値観を
受け入れる社会であって欲しいものです。
本稿本題のトヨタ生産方式の「ムダ取り」は
顧客にとって価値を生まない作業をムダとしています。
政治においては国民にとって価値のない政策は
ムダであり、時には危険にもなる。
■世界の公益資本主義を唱えたドラッカーは
渋沢栄一の影響も受けています。
渋沢栄一は江戸時代武士道文化
二宮尊徳の神道・儒教・仏教
近江商法(鈴木正三)などがベースにある。
TOC(制約理論)を開発したゴールドラットは
トヨタ生産方式を発案した大野耐一から
影響を受けている。
大野耐一は豊田佐吉から
豊田佐吉は報徳思想の二宮尊徳から
また古くは江戸時代初期の
近江商法(鈴木正三)の思想が日本では根付いている。
■次回の最終回【ドラッカーコミュニティカレッジ】のテーマは
「日本的経営の本質と東西の融合」です。
◆開催日時 2021年9月25日 (土)13:30〜15:30
●講義テーマ「日本的経営の本質と東西の融合」
トピックスは以下のとおりです。
ドラッカーの社会生態系と日本的思想
近江商法の元祖・鈴木正三
二宮尊徳
聖徳太子
中江藤樹
ジム・コリンズ
トヨタのイノベーション
TQC・シックスシグマ
です。
お申込みはこちらへ。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k06ghnr0vyx3rmrwkiY2R
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「7つのムダの排除」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■トヨタ式生産方式では有名な「7つのムダ」があり
生産現場でムダを発見し、改善を継続する
ことが習慣化することが重視されている。
7つのムダとは
1.作りすぎのムダ(注文がない分まで作る)
2.手待ちのムダ(手が空いている、すなわち何もしない無駄)
3.運搬のムダ(運搬そのものには付加価値がない)
4.加工のムダ(加工しなくてもいい場合がある)
5.在庫のムダ(滞留時間のロス)
6.動作のムダ(不必要な動作)
7.不良を作るムダ(不良品を作ることで材料も手間もかける)
です。
■ムダかどうかの判断は
「顧客にとって価値を生んでいるかどうか」
だと説明されています。
ムダを発見するためのチェックポイントではありますが、
機械的に決まるわけではない。
ムダが時には価値を生む場合もある。
見込み生産で在庫作ることが必要な場合もある。
手待ちで非稼働であることも
無駄な在庫を作らないためにも必要な場合がある。
■「7つのムダ取り」は公式ではなくチェックリスト
と考える必要があります。
加工スピードを上げて
一個あたりの加工費を下げることだけではなく
その加工は必要なのかと考える。
仕上げ精度を高くしても顧客に
価値をもたらさないならばその加工は
排除して加工費を0にすることの方が正解です。
■大きな理想を追求するより、
現実のムダを取るというカイゼンは日本的だと
思われます。
トヨタ生産方式の導入に失敗するのは
表面的なテクニックに拘ることにある。
本質を理解する必要がある。
生産を経営とみて
顧客の価値を生み、需要を喚起して
需要に応じた供給を作ることで流れを作る。
トヨタ生産方式とそこから生まれたTOC(制約理論)
そしてその本質に日本的経営思想を
取り入れて体系化します。
〇編集後記(ムダについて)
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無駄な時間、無駄な生き方、無駄死に、無駄遣い、
資源のムダなど価値をとは対局にある概念で、
生き方や生活においていろんな意味で便利な言葉です。
どんな苦労も無駄にならないとか。
欧米は新しい概念で人知で自然を変え価値を生むイノベーション
を大事にするのに対してムダを取ることが改善になる日本的経営は
自然に対して謙虚なエコシステムといえないでしょうか?
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■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k06ginr0vyx3rmrwkidV2
■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。
↓
今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k06gjnr0vyx3rmrwki58v
2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/k06gknr0vyx3rmrwkiuzd
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。