◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第594号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「ドラッカーの社会生態系の規律」
目次
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〇前書き 「49日の法要で思ったこと」
〇本文 「規律の無いところに自由はない:無秩序か独裁は企業家精神に反する」
〇編集後記「諸法無我(仏教)とドラッカー」
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令和元年12月25日水曜日のメルマガ配信します。
〇前書き「49日の法要で思ったこと」
■妻が亡くなって間もなく7七日(49日)になります。
日曜日22日親族を集めて法要を営みました。
初めて喪主となりいつの間にか親族では高齢者の1人
となり主催者となり世代の交代に無常を感じます。
僕の故郷の出雲から実兄が、
妻の故郷の京都から妻の亡くなった弟の妻、義妹とその娘の姪、
そして妻の従兄弟が、
関東に在住する姉夫婦とその息子、僕の甥、そしてその息子。
そして僕の3人の子供とその子、
僕にとって4人の孫、
合計20人が新宿の常圓寺に集まりました。
■法要の仏事が終了したあと会食で親族の交流です。
通り一遍の挨拶の後暫くして気が付いたことは
20人の親族は僕は良く知っているが孫や甥の子は
僕の世代の親族は初対面であること。
孫の世代は又遠くの親戚をしらない。
先祖を同じにしながら遠くは離れていたり
年齢が違うと親戚にどんな人がいて
それぞれどんな人生を歩んでいるか分からない。
■そこで各家族の代表から家族の紹介と
亡き妻について思い出を語って貰い
妻の冥福をみんなで祈ることにしました。
近年は個人主義、核家族の社会になり
先祖の事に思いを馳せる場がない。
先祖がいて自分がいることに感謝する機会もない。
■法事は
若い世代にとって自分は何者か、自分のアイデンテイは何か。
自分が生まれる前のファミリーヒストリーの片鱗を知って
自分を知る絶好の機会である。
先祖から自分へ、
自分から子孫に繋がる縦の網の目と
自分から家族へ、
自分から学校や会社など社会につながる横の網の目と
縦と横につながっている網の目に自分がいる。
人間は決して独りではない。
こんなことを考えていると
宗教や法律や文化や伝統などは人間社会に平和と平穏をもたらす
重要な規律なのだと思います。
それはドラッカーが言う社会生態系のルールである
思います。
■さて、
本日のテーマ
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「規律の無いところに自由はない:無秩序か独裁は企業家精神に反する」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■ドラッカーはマネジメントを発明した人と知られていたが
著作や教育だけではなく経営者へのコンサルタントとして
多くの経営者に助言していたことで知られている。
起業で成功したベンチャーの経営者への重要な助言は
社内の取締役会ではなく外部の人間の
客観的なアドバイスが必要ということであった。
■多くの創業者は取締役会を本当に必要とする
相談相手と見ない。
しかし創業者は基本的な意思決定について
話し合い耳を傾けることのできる
相談相手を必要とする。
ただしそのような人間は社内で見つからないようだ。
創業者の強みや判断を客観的に問題にできる外部の
人間が必要である。
■企業家に対していろいろ質問をし、
意思決定を評価し、市場志向、財務見通し、
トップマネジメントチームの構築など
生き残りのための条件は何かと
絶えず迫っていく必要がある。
このように企業家としてマネジメントする企業が
やがて長く繁栄する。
しかし多くはこれらの企業家として
マネジメントの原理を軽視する。
例えば在庫問題などマネジメントの原理を
規律を要する面倒な行為だとする。
■自由を心地いいと考える企業家が多いが
実は無責任を意味する。
そこには形と本質の混同がある。
規律のないところに自由はない。
規律のない自由は放縦であって
やがて無秩序へと堕落するか
時を置かずして独裁へと堕落する。
無秩序か独裁は企業家精神に反する。
〇編集後記(諸法無我(仏教)とドラッカー)
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ドラッカーの思想は、生態系の生き物、組織の存在のあり方を説く
仏教の「諸法無我」に類似している。
一切の事象(諸法)は、神ではなく無数の因と縁の関わりで存在していて、
他と関わりなく単独で存在しているものはない。
1つの網の目はその目だけで単独に存在するのではなく隣り合う目が
あって初めて1つの網の目の形を成す。隣り合う網の目は、
又隣り合う網の目によって存在する
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SCM(サプライチェーンマネジメント)を体系化した講師の知見から
最近のICT、AI、ビッグデータというスマートファクトリーのコンセプトを実現する方法論を提案します。
ものづくりにおいて部分ではなく全体システムの構造と因果関係をモデル化する
システムダイナミックスをSCMに応用するとICTインフラが稼げる工場づくりに有効なツールとなります。
すなわち利益速度をKPIとしたシミュレーションを通して同期化の意味、在庫変動と欠品現象、
生産能力と時間などが利益に与える影響が分かります。
利益速度という管理会計指標を入れたシステムモデルで設備や人の経営資源の時間変動データを、
センサーとネットワーク、クラウドなどインフラの上でどのように活用して利益を生む政策に繋ぐか、
シミュレーションを通してスマートファクトリー設計の方法論を提案します。
■講師略歴
京都大学大学院修了(機械系制御工学)
東洋エンジニアリング(構造解析技術者、業務システム設計SE)
マッキンゼー(戦略コンサルタント)
大塚製薬(経営企画、社内コンサルタント)
日本PDAエンジニアリング(代表としてCAEマーケテイング)
独立自営コンサルタント(1994年〜SCM)
■おもな専門分野・研究分野
<技術と経営の教育>
日経ビジネススクール(サプライチェーンマネジメント)、
富士通ラーニングメデイア、日本能率協会、東京農工大MOT(技術経営)、
法政大学経営システム工学、多摩大学MBAなど日本における技術と経営の両面を特徴とする
サプライチェーンマネジメントの草分けとしてマネジメント教育の豊富な実績を持つ。
在庫削減と欠品防止のジレンマを解決する永続的課題について
現在も将来も普遍的なテーマをさらに追及します。
<力学的手法(TOC)でサプライチェーンマネジメントの体系化>
TOC(制約理論)の開発者である故ゴールドラット博士は物理学者であったが、
今岡善次郎は、手法が類似しているが、
より実践的な制御工学の方法論である時間軸の状態変化をモデル化する
動力学(ダイナミックス)の概念でサプライチェーンマネジメントを体系化しました。
元MITのフォレスター教授のシステムダイナミックスの考え方と同じだと考えています。
著作がきっかけで企業の利益体質改善の生産革新支援や
ビジネススクールの講師の体験が生産や物流、販売を統合する
サプライチェーンマネジメントの体系化につながりました。
さらに、もの創りのイノベーションマネジメントに俯瞰的なシステム革新の原理を
ドラッカーやクリステンセンの歴史的事例の帰納法的方法論で追及し続けています。
<現場志向と理論の豊富なサプライチェーンマネジメントのコンサルテイング>
幾つかの異なる業種でそれぞれの課題を持つ顧客に対して、
まず現場を見て原価、在庫、損益データから収益構造分析して、
ITを前提とする場合もIT以前の利益体質を狙う経営システムの提案を行いました。
<力学手法で回転主軸の振動抑制技術で特許取得>
制御工学の方法論である時間軸の状態変化をモデル化する動力学(ダイナミックス)の概念で
サプライチェーンマネジメントを体系化したように、
回転機械の動力学(ダイナミックス)はニュートン力学の
時間微分方程式である運動方程式からモデル化でき、
そのシミュレーションと実験から振動抑制の原理を導きました。
サプライチェーンマネジメントも振動制御の両方を包含する手法として
システムダイナミックスのモデルで説明できます。
■所属学会
日本機械学会
■書籍名、発行元等
・サプライチェーン18の法則(日経文庫トヨタ式経営18の法則)
・サプライチェーンマネジメント(工業調査会)
・図解セル生産がわかる70のポイント(工業調査会)
・利益速度でものをつくれ:TOCとJITの融合(日本プラントメンテナンス協会)
・時間をキャッシュに変えるモノづくり(日刊工業新聞)他多数
■マネジメント教育歴
・日経ビジネススクール(サプライチェーンマネジメント)
・富士通ラーニングメデイア(サプライチェーンマネジメント)
・日本能率協会(利益速度経営、TOC,JIT)
・東京農工大MOT(技術経営)サプライチェーンマネジメント
・法政大学経営システム工学(ドラッカーと日本的経営)
・多摩大学MBA(サプライチェーンマネジメント、ドラッカー)
■ホームページご案内
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0hrmtt0mv9wwhi5jzw4s
■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
10%程度向上しました。
↓
今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0hrntt0mv9wwhi5jz0yx
2つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」
そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。
ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0hrott0mv9wwhi5jzIjB
●ご質問ご意見は気軽に
本メールの返信でよろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
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年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
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三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 アイエスデイアイ
■ホームページ
ISDI今岡システムダイナミックス研究所
運営 株式会社21世紀ものづくり日本
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0hrptt0mv9wwhi5jzHHY
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株式会社21世紀ものづくり日本
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。