◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第537号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「日々学び進化させ、次世代につなげたい」
平成30年10月24日水曜日のメルマガ配信します。
秋も深まり朝夕の気温が下がってきました。
衣替えの準備が必要ですが今は切り替えが
大事な季節ですね。
■20日土曜日
(株)ソフトパワー研究所
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/h056hot0xt9rjmrq49IMs
主催(清水信博氏)の第6回TOC学会に参加しました。
7人の発表者に交じり依頼されていた講演を行いました。
TOCの思想や原理を応用した真摯な事例発表は
素晴らしかった。
で充実した1日でした。
■僕に与えられたあ記念講演のテーマは
「私とTOC」ということでした。
僕自身はTOCの専門家とは認識していませんが、
ゴールドラットの名著「ザ・ゴール」の翻訳本が出版される前に
「サプライチェーンマネジメント」で
そのエッセンスを紹介したことでTOCの専門家と見なされています。
実は本著は今岡独自のシステムダイナミックス視点での
解釈であったことは知られていません。
ゴールドラット博士のTOC(制約理論)は
公式のフレームワークを提供していますが、
今岡は公式より力学的(ダイナミックス)に注目しました。
ドラッカーはじめ多様なツールを理解し、
その関係と位置づけを理解して、
目的に合わせて自由に選択活用することを目的にしています。
■多様なツールをISDIスクールとして体系化しました。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/h056iot0xt9rjmrq49VVJ
ISDIスクール4つのセミナー開催要領(予定表、参加費)はこちらへ
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/h056jot0xt9rjmrq49nM3
場所アクセスはこちらへ
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/h056kot0xt9rjmrq49loP
日々学び進化させ次世代につなげたいと思います。
本日の学びも新郷重夫氏からです。
■さて、
本日のテーマ
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「人間の習性を脱却した人と機械の分離」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
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■ものづくりの歴史において近代産業は
「人間の手の働きを工具に換え、機械に換え、
頭の働きをソロバンから電卓に換え、
コンピュータに換えてきた」
と考えることができる。
機械化が進んでも主体作業は人間であり
機械やコンピュータは補助作業として見なされ
完全無人化は進んでいない。
AIやロボットが登場しても
「人間と機械の連合作業」は基本的に無くならない。
■機械に品物を取り付けて自動的に動かすようになっても
惰性によって人は機械の側にいて
「監視作業」する状態が続いている。
技術の進化が「機械と人間の連合」という惰性によって
イノベーションにすぐならない事例は多い。
工場の動力が蒸気機関から電動機に代わっても
半世紀は機械は電動機を中心に配置されたという。
イノベーションの原理を歴史から抽出した
クリステンセンによると
陸上の馬車を使った砲撃の習性が
艦船での砲撃に長い間受け継がれたという。
砲撃の際に馬が驚いて砲台が移動しないように
抑えるという無駄な行為が艦砲砲撃でも
半世紀残った。
■この「強固な習性である人と機械の密着関係」を
他に先んじて分離したのは
トヨタ生産方式だったと新郷氏は言う。
機械と人は1対1であったのが常識の時代に
3500台の機械に作業者は700人、
即ち1人平均5台の機械を使う工場を作った。
ある機械の自動運転時間に作業者は別の機械の品物の
取り付け取り外しの段取り作業を行う。
「多台持ち作業」と言われている
手法である。
・機械は償却すればいつかタダになるが
人件費は永久に発生する。
・機械の稼働率は落ちても人の稼働率がコストに
影響する
という2つの基本理念が背景にある。
■さてこの理念はIOT時代にどう応用するか?
ものづくり企業の経営システムに
ICT(情報通信技術)の革新を真のイノベーションにつなげるには
人と機械の連携の仕方を変えることだろう。
例えばERP(基幹業務)と人間のマネジメントの関係は
長い歴史を持つ会計システムや原価計算に
基づいている。
財務会計管理だけでは利益は作れない。
利益は現場の設備や人が生む。
日報入力ではなくセンサーによる測定と
現場からの無線ネットワークで得られたビッグデータを
どう使うかという利益をを生む
システム設計が鍵になる。
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imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。