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第496号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「安定した生命現象は動的平衡(同期化)にある」
平成30年1月10日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
■大晦日から元旦4日にかけて
浴風会南陽園に入所している妻に会い、
3人の子供たち、4人の孫に会い、、
5日から6日は兄嫁の一周忌で故郷出雲に帰省し
親族に会いました。
兄の娘達の家族、すなわち姪の家族には
赤ん坊もいて兄のひ孫とも面会し
親族の中でも長老の部類に入ってしまいました(笑)。
この世は逝く者と生まれてくる者で
入れ替わっているが
故郷の空も山も道も人々の往来も変わらない。
■滝の流れは同じに見えるが
流れ去る水と入り込む水が入れ替わっている。
風のない暗い部屋でロウソクの炎は
微動だにしないで美しく輝いているが
一方でロウの炭素は燃え尽きて他方で同じ速度で
ロウが供給される。
誰しも滝の水やロウの一滴となって
一瞬の流れや炎となって美しい世の中を
映し出す。
■世の中、世間、社会を
このようなメタファー(比喩)で認識することは
イノベーションマネジメントの訓練になります。
イノベーションマネジメントのドラッカーも
江戸時代の日本の農業革命を起こした二宮尊久も
又メタファーの達人でした。
福岡伸一氏の動的平衡(dynamic equilibrium)と
生産システムにおける同期化(synchronization)も
変動するアウトプットと同じ速度でのインプットが
システムを安定させる。
動的平衡は生命現象での表現ですが
同期化は収益性を上げる
サプライチェーンマネジメントです。
メタファーで言えば
サプライチェーマネジメントの理想は
自然の生命の追究なのです。
さて、
本日のテーマ
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「認識のギャップをイノベーションの機会とする」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■コップに半分が入っているとみるか
半分空とみるか経営でも政治でも観点の違いであり
同じ事実でもどう認識するかが
成果を左右する。
安倍政権を一強多弱の強権政治と批判するか
トランプやプーチンなどと国際的外交やアベノミクスで
成果をあげているかと評価するか
認識にギャップがある。
コップの半分の空を見るか
半分入っていると見るかの違いである。
リベラルのマスコミや識者は空を見る。
リベラル系新聞の読者数が減り
リベラル系TVの視聴率が下がる現象は
認識の読み間違いである。
■予期せぬ失敗や成功は認識が間違っているか
認識が変化しているかの兆候である。
かってアメリカの自動車市場が所得階層別に分かれていたが
所得よりライフスタイルによって分かれていると認識することで
フォードは失敗を糧にして成功したという。
現在日本も米国と同じように所得格差が広がっていると
認識されているが
国際比較では日本は未だ所得格差は少ない。
ユニクロの成功は
カジュアルとスポーツウエアのアパレルの区分の認識が
消費者に無くなっているという認識の変化を
見抜いたイノベーションとも言える。
■どんなに認識のギャプがあっても、
イノベーションに必要なことは
顧客の不安不満を解決するか
顧客の潜在的なニーズを掘り起こすことである。
アマゾンが急成長しているのは顧客の商品選択の多様性と
購買活動における利便性である。
従来の小売り業は店舗の規模が制約だという認識は
人類にお長い間の固定されていた。
かって小売業界の戦略研究で有名であったランチェスター理論は
売り場の自乗が集客力であるという認識の元で展開されたが
多くの量販店が閉店に追い込まれた。
店舗で数多くの品揃えの中で
自分にあった商品を短時間で選ぶことができるということにおいて
長い間の人々の認識を変えたのがアマゾンを始め
デジタルのサイバー空間を利用するIOTと言える。
■コップに『90%とほぼ満タン』と認識するか
『10%空であると』認識するか
そしてその10%の部分が増大するか縮小するか
統計数字では見えない感性が重要になる。
学会や産業界では
短期の成果を得るため多くは90%の範囲で
改善を試みる。
10%が増大するとみてそれに賭けるのが
イノベーションである。
研究成果に信念をもつ古希のイノベーターにとって
真の挑戦は認識のギャップを一歩づつ埋めることが
課題であると思っている。
締め切りも時間制約も資金的制約も
すべて自分の責任で決める決意です。
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返信で意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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