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第478号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「ドラッカーに言わせると成果を上げるには専門家になる必要はない」
9月5日水曜日のメルマガ配信します。
今日もお読み頂きありがとうございます。
徐々に秋の気配が漂い始めました。
気温の変化に十分注意しねければなりませんね。
■先週8月30日(水)と31日(木)愛知県豊橋にある
愛知大学にて振動工学の学会に参加しました。
昨年から5回の自分の発表を兼ねて
いろんな学会に参加しましたが
今回は発表なしの自分の研究の目的で聴講するだけの
目的で参加しました。
振動問題は多岐にわたります。
■地震、電車、自動車、飛行機などの
安全対策、騒音対策、省エネ対策など
国民生活の安全安心のために欠かせない研究です。
人間の身体を構成している細胞内の分子も
その構造や分子量によって固有振動数があり共鳴することで
情報伝達するという研究もあり興味深く聞きました。
大学関係、企業の研究所、公的研究機関から
数多くの発表があり、質疑応答の時間もあり
振動抑制の技術開発に多くの若い研究者が日本を支えているなと
頼もしく思いました。
僕のような古希の研究者は
大学教授(退官した)に見られますが
一大学院生と名乗って質問させて貰いました。
■各専門分野毎に専門用語や専門的手法や専門分野があります
詳細に理解したわけではないが
最近2年間に回転体振動の文献資料をいろいろ読んでいたので
どんな背景でどんな手法を使っているか
大まかに把握できたと思っています。
もう一つの目的はどんな機関がどんな研究していて
質問を通して人脈を作ることでした。
ドラッカーに言わせると成果を上げるには専門家になる必要はない。
その専門はどんな知識や設備などの資源をインプットして
何を成果としてアウトプットしているかを知ることで
いろんな専門家と協業できる。
最近の経営用語ではオープンイノベーションである。
さもなければ専門家同士が自分たちだけしか通じない言葉で
語り合う特殊な閉鎖社会になると
マネジメントの神様、ドラッカーは指摘しています。
オープンイノベーションは専門分野の部外者が
連携することといえます。
さて、
本日のテーマ
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「部外者がイノベーションの機会を捉える」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■産業界でも学会でもその部外者が機会を捉えることで
イノベーションを成功させる事例が多い。
業界内部にいるものは変化を脅威とするが
部外者は機会とみる。
1950年代のアメリカの証券業界で
年金基金の運用者が証券に投資することは従来の伝統的業界の
マネジメントとは違っていた。
DLJは調査サービスを新しく取り入れて成功した初めての
証券会社だった。
■医療の世界でも
病院の厨房、洗濯、掃除、建物管理など庶務的な仕事を
専門的に引き受ける会社を作った若者は
病院内部の人間ではなかった。
長距離通話を割り引くMCIやスプリントは
AT&Tの高コスト市場に目をつけて外の産業から参入した。
新規参入者は既得権益を持つ組織の問題を機会として
利用する。
イノベーションを行う者は
そこに機会があると確信することから
行動を起こす。
声高に社会の悪を批判するのではなく
その解決に向けて静かに行動する。
■トップにある会社は市場の捉え方が現実を反映せず、
歴史を反映し現実の数字や事実を無視する。
理論重視の学会では現実の現象を無視するか
関心を示さない。
学会ではなくても自分で考え出した仮説に拘泥すると
新しい視点が持てなくなり、
巧くいかないと挫折する。
部外者は理論や常識となっているしきたりよりも
現実に起こっていることから考える。
■長い間成功を収め挑戦を受けたことのない
支配的な地位の会社や個人の成功者は傲慢になりがちである。
新規参入者が挑戦しても素人と見る。
対策をとることもしない。
これは企業や個人だけではなく
国家でもいえるのではないか。
覇権国は傲慢になり新興国を見下す。
長い歴史の中で興亡はイノベーターの入れ替えである。
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今岡善次郎
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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