◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第466号
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「目指すべき方角(True North)は決まった」
6月14日水曜日のメルマガ配信します。
■6月9日金曜日の夜、NSK研究会という元新日鉄の
生産技術者IE(インダストリアル・エンジニア)を核にした
日本的マネジメント研究者の集まりに参加しました。
僕の含めて、会員は鉄鋼業に限らず
又技術者に限らず
年齢に限らず幅広い経験者が集まって
日本的ものづくりマネジメントの研究と普及のために
行動しています。
海外で活躍されている方も、
ITに詳しい方もいる。
■日本の大学のMBAやMOTは米国に起源があり
カリキュラムも米国を模倣しているが、
逆に米国では独自の新規マネジメント分野として20世紀後半から
日本発のリーンオペレーションや
TQM,TPM,ジャストインタイムなど盛んに研究している。
僕の日本でのSCM(サプライチェーンマネジメント)は
基本的にTOC(制約理論)やリーンの元である
トヨタ式経営から多く学んでいます。
20年間のコンサルテイング、著作、教育、
講演などで得た知見を学術論文として投稿しようと
海外のジャーナルを調べたら
「オペレーションマネジメント(OM)」
という素晴らしい高度なジャーナルを発見しました。
■日本発のリーン、TQM,SCM、シックスシグマ、TOCなど
様々な視点から、統計的手法や数学や、定性的論考も含めて
米国のMBAとは違う研究がされています。
「世界を変えた機械」で有名なMITのウオ―マック博士の
リーンオペレーションの概念が米国のマネジメントを
大きく変えようとしている。
日本ではトヨタ出身のコンサルタントが活躍しているが、
大学のMBAやMOTでの研究はあまり焦点があたっていないように見えます。
ウオ―マク博士が言っているように
近代産業での生産方式はヨーロッパで職人生産から始まり
米国で大量生産方式が開発され、
そして今、日本発のリーン生産がこれからの世紀の
新しいパラダイムになる。
この新しいパラダイムに数少ない日本人として
参戦します。
新しいパラダイムは世代が変わらいと
シフトが起きない。
リーン生産の本質はサプライチェーンマネジメントの本質と
同じであると思っており、
僕も過去20年の経験を活かして
海外ジャーナルに投稿する準備をしています。
回転軸振動制御の回転抵抗相殺理論と
2本柱のイノベーションがこれからの人生第3ステージの
テーマです。
旧パラダイムが未だ支配している世の中で
目指すべき方角(True North)は決まりました。
さて、
本日のテーマ
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「知識や技術よりもニーズが強い方がイノベーションを起こす」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
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■ニーズの認識がイノベーションを起こす事例を
ドラッカーは3つあげている。
誰もがそのニーズの存在を知っているが
誰も手を付けていない。
そもそも無理だと考えるか、
現状の方法が最も優れているを考えて
そのニーズに挑戦しようとしない。
■印刷機がグーテンベルグによって開発されて
400年経って出版物の発行部数は著しく増加した。
高速の製紙機械、高速の印刷機械が進歩した。
ところが植字作業は高度の熟練工を必要とし
時間と金がかかる作業だった。
そんな中で誰も挑戦しなかった中で
オットマ―・メンゲルタ―ラ―が
植字機を開発に成功した。
長い年月と数々の失敗と工夫を重ねた。
グ−テンベルグから400年経過していた。
植字工の激しい抵抗に関わらず
5年でその技術は普及した。
■1909年AT&Tが電話の普及につれて電話交換手が
不足する事態を予想していた。
電話交換手が手作業でやるかぎり
電話の普及に合わせて必要な交換手が全女性が関わらなければ
不可能という予測した。
AT&Tの技術者がそのニーズに高さを認識して
2年で自動交換機を開発した。
日本で産業用ロボットが世界一になったのは
技術の優位性ではなかった。
当初の技術は米国製だった。
日本では生産現場で働く若い労働力が
圧倒的に不足していた。
他の先進国に比べて圧倒的にニーズが高かった。
■大野耐一のリーダーシップで開発されたカンバン方式から
始まるトヨタ生産方式は
戦後の日本の自動車市場が米国の9分の1と小さく
しかもGMなど圧倒的に強い米国自動車メーカーに比べて
生き残りをかけたイノベーションだった。
生き残りニーズほど強いものはない。
今、自動車業界で真のニーズは何か?
AIによる自動運転か
電気自動車や水素自動車、ハイブリッドによる
環境問題解決か、燃費改善か。
それぞれ重要なニーズには違いないが
燃料に何が使われようが
回転抵抗ロスの問題こそが大きなニーズではないか。
三菱自動車で表面化した転がり抵抗試験の偽装は
この問題を浮き彫りにした。
回転抵抗が生じるのはやむを得ないとして
機械の内側からの振動対策が取られ
どこも手を使ていないニーズである。
基本的には空運転(アイドリング)時のみの
最適化であるように見える。
実運転の状況で力を発揮する
工作機械、電動機などに共通する
回転抵抗相殺技術を
一介の古希の研究者が開発できない筈はない。
強いニーズの認識と力学的思考実験を
僕ほど重ねた者はいない。
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今岡善次郎
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